リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 リクガメ飼育で意外と悩むのが床材の選択で、乾燥した環境が適した個体だからという理由や、湿度を維持した環境が適した個体だからなどと、何かと試行錯誤を繰り返すことの多い問題です。

 基本的な飼育法は、ケージを用いて環境を整えることなので、自然を忠実に再現することは不可能なものの、可能な限り自然な雰囲気を提供したいと思うのが、飼育者としての気持ちです。

 個体を落ち着かせるという意味でも、自然の素材は適したものであり、その感触や芳香は人工的な製品では真似のできないものですから、リクガメには適した素材と言えます。

 園芸用土をブレンドして用いれば、その素材の特性を利用して、環境湿度も調整し易くなりますし、何よりも手頃な価格で入手できるのが、園芸用土の利点と言えるでしょう。

 また、価格的には少々割高感があるかも知れませんが、爬虫類専用の床材も、自然な感触と芳香に優れていて、見た目の鑑賞性も高いので、リクガメ飼育に適した床材です。

 これらと比較した場合、ポリエチレンなどで製造された人工芝は、見た目は悪くはありませんが、自然の雰囲気と無縁の無機質な素材ですから、お世辞にも床材として適したものとは言えません。

 しかし、園芸用土にしても利点もあれば欠点もあり、実際に床材として使用した場合、乾燥すると土埃が発生したり、かなりの重量なので交換する時に手間がかかったりします。

 リクガメもサイズが小さな幼体であれば、排泄量も少ないので匂いも気になりませんが、一般的に20センチをこえると相当量になるので、小まめに掃除をしないと衛生的にも問題が生じます。

 このように、飼育は日頃の世話とかメンテナンスが不可欠なので、日常生活において、どれだけ手間隙や時間を費やすことができるのか、という問題が現実的には重要となってきます。

 従って、飼育者のライフスタイルから、無理なく継続的に世話が可能なものを選択することも重要なので、一概に何が最適な床材とは言えないものなのです。
リクガメの排泄物で、最も悩まされるのは尿の量で、人工芝の下に敷いたペットシートは、個体が大きくなるほど、便利な代物だとと実感するものである。
リクガメが暮らすケージ内は、紫外線が供給された状態なので、製品を選択する際は、屋外での使用条件と同等に耐候性も考慮するとよい。
人工芝によって、感触やクッション性は異なり、製品によっては高水圧で洗浄しただけでも、ボロホロになっしまう場合がある。
人工芝の値段は様々で、一見すると大差なく見えるが、実際に使用してみると耐久性に差があるので、誤飲事故になるような粗悪品には注意を要する。
何が最適な床材かは飼育者により異なる
床材として人工芝を利用した場合
 リクガメの幼体や若い個体の場合、例えば、ケージ内のレイアウトを美しく装飾しても問題ありませんが、成長に伴い物を引っ繰り返したり、あるいは壊してしまうことがよくあります。

 成長に伴い力が増してくるだけではなく、幼体の頃は寝ている時間の方が長かった個体も、徐々に活動的な様子を見せるので、個体自身が引っ繰り返ってしまう場合もあります。

 このように成長に伴い、ケージ内のレイアウトがシンプルになるのは珍しいことではなく、飼育経験を積み重ねることで、実用性と個体の世話を重視して、無駄な物を撤去したりするものです。

 人工芝にも幾つかの種類がありますが、ジョイント式の製品は安価で入手でき、カッターやハサミなどで簡単に切断できるので、サイズ合わせの加工は実に容易です。

 日々のメンテナンスとしては、基本的に洗浄することで汚れは落とせますから、予備の人工芝を何枚か揃えておけば、小まめに交換して、天気の良い日に干して乾かすこともできます。

 人工芝の下にペットシートなどを敷いておけば、排泄された尿や尿酸が、直接ケージを汚すことはないので、少々コストはかかりますが、臭気も軽減され実用的なので役立ちます。

 また環境湿度に気を使う必要のある種の場合、ジョイント式の人工芝の下に浅い容器を置き、この中に水を入れて、その上に人工芝を設置すれば、ホットスポットの熱源で湿度が発生します。

 ただし、ジョイント式の人工芝も、芝の間に尿酸が固化すると除去し難く、細かい葉野菜の破片が芝の間に詰まったりする場合があるので、このような場合は掃除が面倒かも知れません。

 このように、何を床材として利用するかという問題は、飼育者の考え方や、ライフスタイルにも左右される問題なので、積極的に様々な床材を試してみると良いでしょう。

 ただし、幼体のリクガメを飼育していると、全く気づかない場合が多々ありますが、特に大型種に相当するリクガメは、四肢が踏ん張れないと将来的に歩行障害を起すので注意を要します。

 これは気がついた時には手遅れのケースが多く、既に後ろ足を引きずってしまったり、四肢で歩行できない不幸な結果となってしまうので、足元が滑る環境だけは避ける必要があります。 
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リクガメを飼育するには、各々の個体が必要としている、最適な環境を提供する必要があります。変温動物で昼光性であることを理解し、自然下と飼育下の相違点を把握する必要があります。
 
木製の飼育ケージ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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