リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 リクガメを飼育する際は、適切な環境を維持するため、一般に水槽や専用ケージなどを利用するものですが、大型種や活動的な種の場合、市販ケージでは必然的に限界があります。

 このようなリクガメを飼育する場合、四畳半とか六畳ぐらいの居室を専用部屋に改装したり、庭に温室を建てたり、相応の設備を整える必要があります。

 最も一般的なのは、居住空間を共有して暮らす方法ですが、基本的にリクガメは高温環境下で生活する生物ですし、一部の哺乳類のように排泄の「しつけ」ができる生物でもありません。

 しかし、幼体や若い個体の頃は、飼育ケージの空間で十分であったとしても、成長に伴い活動的に動きまわるようになり、大型種でなくても広い空間を必要とするリクガメもいます。

 春から秋の暖かい季節は、庭やベランダを利用した屋外飼育が可能ですが、冬眠という例外を除けば、冬季は温室や屋内で過ごして越冬することになります。

 屋内でリクガメを放し飼いにする場合、幾つかの問題点と注意することがあるので、思わぬ事故を未然に防ぐためにも、事前に知っておきたいことがあります。
暖かい季節は、リクガメとの暮らしで苦労することはないが、気温や湿度が低い冬季の場合、相応の設備を整えないと、放し飼いにすることで体調を落としてしまう。
変温動物であるリクガメにとって環境温度は極めて重要だが、安全な生活空間を提供するには、異物の誤飲など思わぬ事故を未然に防ぐ必要がある。
居住空間の中でも、床付近と天井付近では温度が異なる。リクガメが活動する床付近の温度は、予想外に低い場合があるので細心の注意を必要とする。
適切な温度や湿度を維持するには、ケージや温室を利用した方が便利だが、種によっては成長に伴い、ケージ飼育は限界となる場合がある。
室内を利用したリクガメの放し飼い
屋内を利用した放し飼いの前提条件として
 リクガメを放し飼いにする場合、その居住空間が飼育ケージ内に等しい環境であることが求められるので、変温動物であるリクガメにとって環境温度は極めて重要です。

 しかし、居住空間を共有すると言っても、リクガメに合わせて暖房の温度を30℃に設定した場合、暑すぎるだけでなく、空気も異常に乾燥してしまい、快適な暮らしとは言えないものです。

 この生活空間を共有するという意味は、例えば、室内を散歩させて、運動不足を解消するというような、一時的なものではないということです。

 リクガメは空間認識力が高いので、見慣れない環境下に置かれると、大抵は部屋の端や角を求めたり、あるいは暗い場所、影になる場所で落ち着いてしまうものです。

 これでは放し飼い云々という以前の問題であり、暗い場所で落ち着いたように見えても、体温が低下してしまえば、たちまち状態を崩したとしても不思議ではありません。

 ここで言及している放し飼いとは、長年に及んで飼育した個体の性格や癖を把握し、ケージ内と同様に、居住空間内で食餌やバスキング行為などに、何の問題もない個体を指しています。

 従って、一時的に散歩をさせて見守っているのと異なり、根本的に幼体のリクガメを放し飼いにするのは無理があり、温度や湿度に対して、ある程度の順応性を持った個体である必要があります。
屋内を利用した放し飼いの問題点
 実際にリクガメを放し飼いにする場合、最も気を使うのは温度であり、居住空間内の全ての温度を上昇させるのではなく、ケージ内と同様、ホットスポットに相当する高温環境下を作ります。

 これは器具を揃えて点灯されば、電気が解決してくれる問題ですから、決して難しい問題ではありませんし、あとは飼育個体が設置場所を「認識」して、自然に利用してくれれば問題ありません。

 次に考慮するのは湿度で、冬季の晴天時は特に空気が乾燥するので、過剰な加湿状態とならない気化式の加湿器などを利用し、環境湿度を整える必要があります。

 日照条件に優れていて、日当たりの良い南側の部屋であれば、冬季は室内まで日差しが差し込みますから、条件が揃った住宅では、日中の間は暖房器具は必要ないかも知れません。

 ただし、冬季は天井付近の温度と、足元付近の温度では相当差があるので、私たちの顔が温かく感じたとしても、足元の空気は意外と冷たい場合が多々あるので注意を要します。

 住宅事情によって様々なので一概には言えませんが、床暖房が備わっていると非常に便利で、晴れたり曇ったりした際の温度低下にも対応できます。

 また暖かい空気は、天井付近に集中するものなので、天井にシーリングファンを設置して、緩やかに空気を循環させるだけでも効果を発揮します。

 放し飼いにする空間は、異物を誤飲しないように注意する必要があり、特にリクガメが飲み込める大きさの物は、ちょっとした油断から思わぬ事故になってしまう場合があります。

 日々の暮らしの中で問題となるのは排泄物ですが、尿酸は乾燥すると固化するので厄介となる場合があり、排泄物の中では糞よりも大量の尿の方が、実際には悩まされるものです。
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木製の飼育ケージ
 
リクガメを飼育するには、各々の個体が必要としている、最適な環境を提供する必要があります。変温動物で昼光性であることを理解し、自然下と飼育下の相違点を把握する必要があります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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