リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 野菜の王様などのキャッチフレーズで市販されているモロヘイヤ
ですが、現在では年間を通して購入できるものの、日本では夏場
に最盛期を迎えるシナノキ科の一年生植物です。

 このモロヘイヤの原産地はエジプトで、北アフリカや中近東など
で栽培されているものですが、近年の健康ブームの影響もあり、ス
ーパーなどでは高価格ですが冬季でも販売されています。

 しかし、長崎県の農家でモロヘイヤの莢(さや)の付いた枝を給餌
した結果、成牛3頭の死亡事故が起こり、このニュースが報道され
てからモロヘイヤの種子が一躍注目されたのは周知の事実です。

 市販されているモロヘイヤの茎にも、未熟な莢が付いていることがよくありますが、例えば春先にモロヘイヤの苗を植えると、夏頃には1メートル程度の小木にまで育ちます。

 この莢を放置しておくと、秋頃には10センチ程度の大きさになるものもあり、莢の中には問題の黒い種子がたくさん入っていて、成熟した種子にはストロファンチジンと呼ばれる、強心配糖体が含まれています。
成熟した莢(さや)の中には黒いモロヘイヤの種子がたくさんあるが、このような未熟な種子も、リクガメに与える時は面倒でも除去した方が無難であろう。
春先にモロヘイヤの苗を植えると、夏頃には1mぐらいの小木にまで育ち、開花後の莢(さや)を放置しておくと秋には10cmぐらいまで大きくなったりする。
市販されているモロヘイヤにも、このような開花前のつぼみや開花した黄色い花がついているのを見かけるかも知れない。モロヘイヤの葉や茎には強心配糖体は含まれていない。
市販されているモロヘイヤにも、気づかない程度の大きさの未熟な種子を含んだ莢(さや)や、時には意外と大きな莢が付いている場合がある。
強心配糖体とはステロイド配糖体の総称である
 配糖体とは、糖類とアルコールやフェノールなどの水酸基を有する、有機化合物とが結合した化合物を指し、これらは植物体に広く存在し、サポニンやジキタリスなどは代表的なものです。

 強心配糖体とは、心筋に作用するステロイド配糖体を指しますが、この強心配糖体は相当数が知られていて、特異的な構造を有するのですが自然界には広く分布しています。

 通常、強心配糖体は薬理作用が著しいので劇薬に相当するものですが、中毒症状を起こす量と薬効果を示す量の差が少ないので、薬用として用いられるのはジギタリス等の一部の植物に限られ、普通は致死性有毒成分を含む有毒植物に分類されています。

 モロヘイヤの場合、食用とは言うものの、その植物体全体が必ずしも安全とは限らないことを示しており、成熟した種子にはストロファンチジンという強心配糖体が含まれていて、その有毒性はアフリカ原住民が、矢毒として使用していたものと同成分と考えれば理解し易いでしょう。

 モロヘイヤの葉には、強心配糖体であるストロファンチジンが含まれていないことが確認されていますが、成熟した莢はもちろんのこと、未熟な莢も給餌する際は面倒でも除去した方が無難です。
リクガメにモロヘイヤを給餌する場合
 モロヘイヤをリクガメの給餌物として考えた場合、成分的には可食部100グラムあたりに対して、無機質であるカルシウムは約260mg、リンは約110mgなので一見すると理想的に見えます。

 しかし、草食動物であるリクガメに対して、相対的に栄養価が高すぎる傾向があるので、特に大型種と呼ばれる類の幼体や若い個体に大量に与えると、急成長させてしまう原因になります。

 その反面、食物繊維や体内でビタミンAに変換されるカロチンは、極めて豊富に含まれている食材なので、与え過ぎることなくバランス良く時おり給餌さえすれば、優れた食材になります。

 自然界におけるリクガメは、実際には相当数の植物を摂取していることが知られているので、一品だけで事が足りる植物など存在しませんから、何れの場合も多種多様な給餌内容を考案する必要があります。

 市販されているモロヘイヤは、比較的に若い葉と茎が収穫されていますが、冷蔵庫で保管していても長持ちせず、腐り易いだけに購入する場合は特に鮮度に注意したい野菜です。

 新鮮なモロヘイヤは、葉先が変色していないことと、茎の切り口が真新しい状態なので、特有の. 緑が鮮やかでないものや、茎の切り口が茶色く変色しているものは新鮮ではありません。

 また一見すると濃い緑色をしていると新鮮そうに見えますが、硬くなっているものは収穫時期が遅れている場合が多いので、夏場は安価ですが冬場は高価な野菜なので吟味したいものです。

 春先には園芸店やホームセンターなどで苗が販売されているので、深いプランターなどを利用して育てて、例えば休日の日に日光浴をしながら、葉を千切って与えたりするのも楽しいものです。

 モロヘイヤは特有の味覚と芳香を持つ植物なので、一般的に多くのリクガメが食指を示しますが、他の市販野菜や野草と比較した場合、やはり栄養価が高いので給餌量と給餌頻度には注意して、与え過ぎないように上手に利用したいしたい食材です。
死亡事故で注目されたモロヘイヤの種子
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草食性リクガメの食餌
 
自然界と異なり、人工的な管理下でリクガメを健全に育成させることは意外と難しく、不適切な環境下では甲羅が変形したり、また内臓に疾患を発症させたりして、容易く体調を崩してしまいます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
主食と副食の分類
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モロヘイヤの毒成分
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