リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 フチゾリリクガメの名称もありますが、学名であるマルギナータで呼称されることの方が多いようで、このマルギナータは「縁のある」という意味を持ち、背甲の後縁がフレアー状の広がりを示すことから、このように命名されたようです。

 マルギナータの野生の生息地は、地中海地方のギリシャ南部や近隣諸島に限られ、自然界では乾燥した低木や、岩の多い丘陵地にのみ生息しているようです。

 ドーム型の甲羅の方が、リクガメらしいイメージがありますが、マルギナータの最大の魅力は、成長に伴い背甲の後縁が広がるという、他のリクガメには見られない圧倒的な特徴があります。

 当時は小さくて雄雌がまだ不明でしたが、プリマドンナの原義である「第一の女」の如く、将来は花が咲いたように華やかに甲羅が広がることに夢を託して、この仔を「プリマ」と命名しました。

 甲羅は他の地中海リクガメ属と類似した特有の斑模様ですが、成長に伴いメラニン色素の黒色部が大半を占めるように変化するのも、マルギナータ特有のものなので、成長の醍醐味を実感させてくれます。

 この写真は94年当時のプリマですが、現在でもこのように手足を伸ばして気持ち良さそうに寝ていますが、今は発達した甲羅に隠れてしまい、伸ばした足は爪ぐらいしか見えません。

 とにかく好奇心が旺盛で、非常に活発に動き回り、その運動量は相当なもので、特にカメとは思えないような、非常に俊敏で瞬発力のある動きには驚かされるほどです。

 登れる所があれば、この体を垂直にして登ってゆく姿はユーモアで愛嬌があり、何故か突起物を噛むのが大好きで、健康サンダルのイボイボや、私の足の小指を先を噛みたがります。

 性格的には人懐っこく、神経質という言葉とは無縁なので、飼育に関しても手間がかからないので、非常に飼い易いリクガメだと思いますし、成長した現在のマルギナータは、家族の一員として暮らしています。

 湿度が高いのは少々苦手のようですが、それでも年間の四季を通して湿度で苦労したことはありませんが、太陽光を非常に好むリクガメなので、毎日の日光浴と、十分な運動が満たされる環境を提供する必要があります。

 またリクガメが生息している地域には必ず石灰岩が存在するので、カルシウム源が必要不可欠という意味からも、カルシウムの摂取には気を使っています。

 多くのリクガメに該当することですが、特に地中海リクガメの雄は、性成熟に伴い、性格的に気性が荒くなる傾向が強く、かなり好戦的な性格へと変貌するのも特徴かも知れません。

 日本に来てから10年以上も過せば、日本特有の四季にも慣れ、ある意味では環境に適応し俗に言う「順化」したという表現ができるかも知れません。

 しかし、日本に輸入されるマルギナータは、一般に幼体や若い小さな個体が非常に多く、これは他のリクガメにも該当することですが、幼体の飼育は相当神経を使う必用があります。

 特に温度管理や湿度管理は微妙なセッティングが必要であり、夜間の冷え込む時期に環境が低温になってしまったり、極端に乾燥してしまうと体調を崩す場合が多々あります。

 給餌内容や照明設備など不適切な環境下で育成すると、甲羅が歪になったりマルギナータ特有の甲羅の発達が見られなかったり、最悪の場合には命に関わる問題になることもあります。
 
マルギナータリクガメのプリマ
小さい頃は甲羅の縁反りが顕著ではないので、他の地中海リクガメ属と外観が似ている。
現在でも本人は同じスタイルで寝ているが、当時と異なり甲羅が発達した今は、甲羅に隠れて後足は見えない。
手のひらサイズだった頃のプリマは大人しく、まだオスかメスか性別も解らなかった。
プリマの性格は、小さい頃から天真爛漫そのものなので、飼育で苦労することはなかった。
the_tortoise068001.jpg
 
飼育個体の紹介
 
1994年から飼育を始めた、マルギナータのプリマを紹介しています。現在では甲長も30センチをこえましたが、リクガメ飼育を始めた当時は、試行錯誤を繰り返す日々が続き、リクガメ飼育は前途多難な時代でした。
 
 
 
 
 
 
94年当時のプリマ
プリマの飼育環境
プリマの1日
現在のプリマ
追悼と悔恨-流星
8年間の追憶-姫子
 
インフォメーション