リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 私がリクガメ飼育を始めたのは、1994年のことですが、初めて迎えたリクガメがインドホシガメの姫子であり、同年と言っても、2週間遅れで迎えたのがマルギナータのプリマでした。

 この2週間差というのは、飼育環境が両極端に異なるリクガメのため、飼育器材を揃えて稼動状態を確認するために要した日数で、当時、唯一の紫外線供給ライトはトゥルーライトだけでした。

 1994年頃は、リクガメ飼育に関する情報は乏しいだけでなく、内容そのものも曖昧で信じ難いものが多く、辞書を片手に訳した洋書からの情報が、最も信頼できる確かなものでした。

 それでも環境湿度に関して、詳細に言及していたものは少なく、日本の場合は夏季と冬季では湿度が極端に変化するので、飼育当初から湿度に関しては手探り状態が続いていました。

 日本に生息していないリクガメを飼育するということは、現実的には実に大変なことであり、たとえ病気になったとしても、当時は爬虫類を診療できる病院を探すだけでも大変なことでした。

 基本的なことは把握したつもりでも、相手は生物ですから、全てが定義どおりに事が運ぶとは限らず、文字通り試行錯誤の日々が続いたのは言うまでもありません。

 私の場合、独自に生物学的にリクガメを考察しながら試行錯誤を繰り返し、失敗なのか成功なのか成果さえも判断できないこともありましたが、何とか軌道に乗り無事に月日は流れていきました。

 インドホシガメの魅力は、その独特な美しい甲羅の模様が筆頭にあげられるリクガメですが、性格的にも体力的にも、飼育に不向きと思われる個体が多いのも事実かも知れません。

 また当時は、現在のように良好な状態で輸入されたインドホシガメは極めて少なく、既に状態を崩した状態の個体の方が多く、生体を購入して数日間で落ちても不思議ではありませんでした。

 私もインドホシガメの愛らしい幼体に魅せられ、同年の1994年に飼育を始めましたが、残念ながらわずか4年間で尊い命を失ってしまいました。

 このサイトを公開し始めたのは、区切りの良い2000年の時ですが、この頃は既にインドホシガメの姫子は、美しさと迫力を兼ね備えた申し分のない個体に成長していました。

 そして、マルギナータのプリマも成体らしい迫力の姿へと変貌し、このサイトの看板娘はインドホシガメの姫子、看板息子はマルギナータのプリマとして登場させていました。

 サイトを公開した当初は、趣味のリクガメ飼育を紹介する程度の気持ちで始めたのですが、予想外の反響に驚いたのは私自身でした。

 何しろ、これほど多くの熱心なリクガメ飼育者がいるとは夢にも思わなかったので、リクガメという共通するテーマで同じ悩みを持ち、同じような苦労をしている人がいることに心を打たれました。

 私もリクガメ飼育では、決して全てが順調だったわけではなく、何度か辛い涙を流した飼育者の一人なので、このサイトがリクガメ飼育の一助になればという思いから、サイトは方向転換しました。

 飼育も軌道に乗り、もはやリクガメ飼育から、リクガメとの暮らしに移り変わったと言っても過言ではなかったのですが、決して油断をしたわけではないものの、悲劇は突然訪れました。

 サイトの看板娘であるインドホシガメの姫子の他界は、何の兆候もなく、何の変化もなく、まるで魔法にかかったように、あまりにも突然の出来事に現実を理解することができませんでした。

 飼育を始めて8年、彼女はインドホシガメとして見事に美しい花を咲かせてくれましたが、彼女にとって8年間という月日は短すぎ、これからという時に私の前から姿を消してしまいました。

 あまりにも大きい支えを失った私は、サイトの閉鎖を検討しましたが、当時、多くの人に励まされ、また大きな期待を寄せられていることを知り、サイトの継続を姫子に誓い現在に至っています。

 このページを書くのに何年もかかりましたが、ようやく気持ちの整理がついたと言うか、ようやく当時の思い出を書けるようになったと表現した方が、相応しいかも知れません。

 姫子がなぜ他界したのか?、その理由を私は知ろうとしませんでしたから、今でも突然の真相は不明ですが、おそらく当時の私は、姫子が他界したことを認めたくなかったのかも知れません。

 あるいは心の中で、いつまでも一緒に生き続けて欲しいという、そんな私の願う気持ちが真相を知ろうとしないのかも知れませんし、真相を知るのが、もしかしたら怖いのかも知れません。

 幼い頃から仲良しだったマルギナータのプリマは、見事な成体に変貌して元気に過ごしていると言えば、もしかしたら彼女は安心するかも知れません。
サイトの看板娘だったインドホシガメの姫子
1994年当時の姫子。初めて飼育を始めたリクガメだけに、幾つもの思い出が、まるで昨日の出来事のようによみがえる。
偶然の寝姿だが、まるで親子のようなツーショットが懐かしい。左側が姫子で右側が流星。仲が良く共に行動していた。
写真は94年か95年頃の珍しいスリーショット。左側が姫子で中央上が流星、そして右側がマルギナータのプリマ。
インドホシガメが25センチをこえると、美しさと迫力が融合して、独特の雰囲気が漂い、実に魅力的な存在となる。
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飼育個体の紹介
 
1994年から飼育を始めた、マルギナータのプリマを紹介しています。現在では甲長も30センチをこえましたが、リクガメ飼育を始めた当時は、試行錯誤を繰り返す日々が続き、リクガメ飼育は前途多難な時代でした。
 
 
 
 
 
 
94年当時のプリマ
プリマの飼育環境
プリマの1日
現在のプリマ
追悼と悔恨-流星
8年間の追憶-姫子
 
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