リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 健康なリクガメが鼻腔から分泌物を出すことはないので、このような風邪に似た症状が見られた場合は要注意で、呼吸器感染症などを疑う必要があります。

 リクガメに見られる典型的な症状は、@.透明な鼻水、A.鼻ちょうちん、B.くしゃみ等で、人間の感覚で例えられる鼻風邪とは意味合いが異なるので、これは深刻な症状と受け止めなくてはなりません。

 これらの症状は急性あるいは慢性の場合があり、自然に治癒する場合もありますが、そのまま放置しておくと軽症の鼻炎が呼吸器系まで至り、最終的には「肺炎」を起こす危険があります。

 分泌物によって鼻腔が塞がってしまうと上手く呼吸ができなくなるので、リクガメは「開口呼吸」をしたり不自然な音を発したりし、酸素濃度が減少すると、口腔内が赤紫色になり危険な状態に陥ってしまいます。

 もしリクガメの鼻腔に分泌物が認められた場合は、迷わずに爬虫類が診療可能な獣医師の診療が必要であり、しかも早急に処置を施さなくてはなりません。

 リクガメの疾患は、早期に発見して早期に治療することが基本ですが、これは私達が「119」に通報して救急車を呼ぶのと同様の「早急」という意味合いです。




 
リクガメにとって深刻な鼻腔からの分泌物
もしリクガメの鼻腔に分泌物が認められた場合、爬虫類が診療可能な動物病院で診察を受けた方が賢明であろう。
リクガメの調子が悪そうに見えたら、通常より飼育温度を2℃から3℃ほど上昇させるのが基本である。
冬季は温度管理だけでなく、湿度管理にも十分に配慮し、適切な環境を提供する必要がある。
環境温度が適切に保たれているかどうかは重要で、特に冬季の夜間や、明け方は冷え込むので注意を要する。
 呼吸器系疾患の原因として考えられるのは、@.細菌、A.栄養不良、B.ストレス、C.微細な刺激物などがあり、Cに関しては鼻腔に対して刺激性の強い芳香を有するものや、微細な粉塵あるいは床材が原因となる場合もあります。

 また呼吸器疾患を誘引する原因として、@.不適切な低温環境、A.冬場の乾燥期における湿度不足も疾患を引き起こす原因となり得るので、日々の飼育環境は適切な状態を維持しなくてはなりません。

 また飼育下のリクガメで比較的に多く見られる症状は、RNSと称される鼻水症候群(Runny Nose Syndrome)で、これは鼻腔の「感染病」です。

 症状は呼吸器系疾患と同様ですが、重感染を防止するためにも症状が見られた個体は別のケージに隔離し、使用していたケージや器具などは念入りに消毒する必要があります。

 何れの場合も、このような疾患を引き起こした問題点を考察し、再発症させないためにも、飼育環境を根本的に見直してみる良い機会かも知れません。

 環境温度が適切に保たれているかどうかは重要で、特に冬季の夜間や明け方は冷え込みますから、最高温度と最低温度が表示される温度計を用いて、数値で確認するのも一つの方法です。

 リクガメの調子が悪そうに見えたら、通常より飼育温度を2℃から3℃ほど上昇させるのが基本で、これは日中だけではなく、夜間も温度差が生じないように常時上昇させます。

 ここで注意することは水分補給で、飼育環境が常時高温下では体力を消耗してしまうので、環境湿度に気を配り、脱水状態を防ぐために温浴をさせたりします。

 また給餌内容物も通常より水分含有量の多いものを与えたり、給餌物に霧吹きなどを行い、水分を多く摂取させたりする工夫が必要です。

 これは健康なリクガメでも、冬季の乾燥期はこのような管理をする必要が生じる場合もあるので、いくら乾燥地帯に生息する種だからといっても、水は命の源ですから「水分因子」に関しては注意を要します。
リクガメの呼吸器系疾患
the_tortoise075001.jpg
 
健康な状態とは
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リクガメの飼育法は、まだ確立されてなく、爬虫類の診療ができる動物病院は、限られているのが現状です。病気になってからでは手遅れの場合もあり、早期の発見と治療が重要です。
鼻腔からの分泌物
腫瘍の医学的な定義
甲羅の変形
骨軟化症の原因
下痢‐水様性の便
飼育下のストレス
アレルギー性疾患
薬理作用の基礎知識
上皮細胞の剥離
 
 
 
 
 
 
 
血中カルシウム濃度
雌個体の解剖図例
便秘‐便通過遅延
リクガメの眼疾患
リクガメの脱水症
リクガメの寄生虫
熱中症と応急処置
 
 
 
 
 
 
爬虫類の食欲不振
中毒症状と嘔吐
リクガメの尿路結石
異物の誤飲と腸閉塞
放射線医学X線
腎機能障害
 
インフォメーション