リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 正常な便でも水分を含みますが、下痢の場合は大半が水分なので、必然的に排泄される便は水様性となり、便量が増加たり、比較的に頻回に排便することが多くなります。

 便から十分な水分が吸収されないと、便が水様性となり下痢になりますが、通常よりも、便が消化管を速く通過し過ぎたり、大腸が水分を吸収できなかったりする場合があります。

 また大腸で水分が分泌されると、便には過剰の水分が含まれますが、水様性の便になる原因は様々で、ウイルス、細菌、寄生虫の感染、給餌内容など、多くの要因が考えられます。

 しかし、飼育下のリクガメの場合、正常に消化されない吸収不良のケースが目立ち、その原因も不適切な環境温度や、就寝前の給餌による未消化などが多いようです。

 下痢の最も一般的な原因は、便の通過速度が速くなる急速通過で、排泄される便が正常な硬さとなるには、ある程度の時間、便が大腸に留まっていなくてはなりません。

 何れの場合も、下痢になると脱水症を引き起こす可能性が高く、ナトリウムやカリウムをはじめ、マグネシウムや塩化物などの電解質が血液中から失われてしまいます。
水様性の便は様々な原因で起こる可能性がある
健康な状態のリクガメであれば、排泄物はやや緑色を帯びた黒くて硬い糞便、ほぼ透明な尿、それと乳白色でクリーム状の尿酸、このような3種類の異なる排泄をする。
日頃の予防が大切なので、食物繊維を多く含む野草を与えたりして、給餌メニューもマンネリ化することなく、多種多様なものを考案する。
リクガメが液状の完全な下痢や軟便を排泄した場合、何らかの要因によって発症した結果なので、その原因を検討し飼育環境を改善する必要がある。
寄生虫感染は、糞便によって重感染を引き起こすので、糞便は速やかに処理し、衛生的な環境を提供する。
 また日頃の予防が大切なので、繊維質を多く含む野草を与えたりして、給餌メニューもマンネリ化することなく、豊富な種類を与えるようにしたいものです。

 飼育ケージ内も、基本は単独飼育が望ましいのですが、過密状態で飼育しているとリクガメに相当ストレスを与えることになります。

 特に異なる種のリクガメを、同じケージ内で飼育している場合、性格的に内向的で、神経質なリクガメの方が、ストレスでまいってしまいます。

 また同種であっても極端にサイズが違ったり、繁殖可能なサイズの雄と雌が年中同居していると、雌の方がまいってしまう場合があります。

 新しく迎え入れたリクガメと、既存の個体を同居させた場合も問題が生じる場合があり、養殖された個体でも、検疫期間として、ある程度は別のケージで様子を見る必要があります。

 野生個体のリクガメの場合、体内に寄生虫を持っている可能性が高く、体調を崩すと急速に寄生虫が増殖してまうケースがあります。

 特に腸壁に損傷を与える鞭毛虫類は厄介なので、寄生虫に関しては飼育者の考え方次第ですが、爬虫類が診療可能な病院で、安全な駆虫薬を処方してもらった方が安心です。

 寄生虫感染は、糞便によって重感染を引き起こすので、糞便は速やかに処理し、食餌に混入するような不潔な環境だと、再発症を繰り返すことになるので注意が必要です。 
食物繊維を考慮した給餌
 健康な状態のリクガメであれば、排泄物はやや緑色を帯びた黒くて硬い糞便、ほぼ透明な尿、それと乳白色でクリーム状の尿酸、このような3種類の異なる排泄をします。

 リクガメが液状の完全な下痢や軟便を排泄した場合は、何らかの要因によって発症した結果ですから、その原因を検討して飼育環境を改善する必要があります。

 しかし、下痢の症状の中に血液らしきものや粘膜質のものが混入していたり、餌として摂取したものが原形の状態で排泄されるような未消化の場合は、早急に獣医師の診察が必要になります。

下痢の症状を引き起こす原因として考えられるもの:

    1.リクガメが消化できない不適切な低温環境

    2.何らかの細菌に感染した場合

    3.カビが発生した腐敗物を摂食した場合

    4.有毒植物に該当するような成分を含む野草を摂食した場合

    5.ストレスなどによって寄生虫が消化管内に異常発生した場合

    6.果物などの水分を多量に含むメニューが続いた場合

    7.給餌内容物の食物繊維が不足している

 この類の疾患は、特に不適切な温度管理によって発症することが多いので、リクガメの消化機能が十分に働く適切な環境温度を維持しなくてはなりません。

 下痢便の量、硬度、形状、臭気、色、ペーハー等の性状は原因に因って異なりますが、大抵の下痢は、腸の蠕動性の高進によって、腸内容が速やかに腸を通過し、直腸に到達するために発症します。

 従って、腸を刺激するような条件が下痢の原因となるので、腸管自身の疾患に因る、原発性下痢と、他の疾患の部分的症候として起こる、続発性下痢とに分類することができます。

 リクガメは変温動物ですから、自ら体温調整することはできず外温に依存していることを忘れないようにし、換言すれば、リクガメの生命は全て飼育者に委ねられているということです。
リクガメに認められる排泄物
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健康な状態とは
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リクガメの飼育法は、まだ確立されてなく、爬虫類の診療ができる動物病院は、限られているのが現状です。病気になってからでは手遅れの場合もあり、早期の発見と治療が重要です。
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