リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 本来リクガメが摂取した食物を吐き出すということは滅多にないことなので、万一リクガメが嘔吐してしまった場合は、通常とは異なる深刻な状態であることを意味しています。

 嘔吐とは、胃に送られた摂取物が口外に吐き出されることですが、吐物は胃の中にある摂取物の残りかすや胃液、場合によっては摂取した状態のままで吐き出される場合もあるかも知れません。

 リクガメが嘔吐する原因として一般的に考えられるのは、

  1.果物の与え過ぎによる糖分過剰の場合

  2.配合飼料などを乾燥状態で過剰に与えた場合

 果物などを過剰に与えた場合、胃腸内にガスが発生し胃腸を膨張させてしまい、人間の「ゲップ」のような大きい音を発して喉を鳴らしたり最悪の場合は吐いてしまうことがあります。

 また配合飼料を乾燥した状態で大量に与えたり、ふやかし方が不十分で水分不足の状態で大量に与えた場合も吐いてしまったり、消化管の閉塞を起こしたりするので注意が必要です。

 その他に考えられる原因として、

  3.不適切な餌として有毒植物に該当するものを摂食した場合

  4.感染症を発症した場合

  5.消化管内の寄生虫に感染した場合

  6.何か異物を飲み込んでしまい消化管の閉塞を引き起こしている場合

 この場合の「異物」とは、消化が不可能な人工的な物質ばかりではなく、例えば、リクガメが口から飲み込める大きさの「小石」も、「異物」として解釈しておくとよいでしょう。
リクガメの嘔吐
本来リクガメが摂取した食物を吐き出すということは滅多にないので、深刻な状態であることを意味している。
リクガメの嘔吐は通常では考えられない症状なので、早急に爬虫類が診療可能な獣医師の診察が必要かも知れない。
例えば、果物の与え過ぎによる糖分過剰や、配合飼料などを乾燥状態で過剰に与えた場合などが原因として考えられる。
異物の摂取による腸閉塞や、有毒植物に該当するような植物を誤って摂取してしまい、痙攣を伴うケースも考えられる。
 不適切な温度環境下によって嘔吐を引き起こすケースも考えられますが、観葉植物やガーデニングで取り扱っている植物、あるいは有毒植物に該当する植物を摂取してしまい、痙攣を伴うケースも十分にあり得ます。

 このような化学的な刺激や毒物の作用によって、生体の生理的な機構が障害されてしまい、生理的な現象に変調を起こした状態が中毒症状です。

 また生体に対して物理的ないし化学的反応によって、生理的状態にある変調を及ぼすものが毒物や薬物です。

 これらは殆ど全て体液に溶解してから初めて作用を発揮するので、生体内のものは生理的に存在し、通常は毒物とはならないものの、ある濃度以上に増量すると毒物として作用を発揮する場合があります。

 しかし、中毒を引き起こす毒物の量は物質によって異なり、極微量で中毒作用を起こすものもあれば、相当大量に摂取しないと作用を起こさないものもあります。

 嘔吐が認められた場合、同時に体内の水分も相当失われてしまうので、治療法としてはその原因を除去することも大切ですが、嘔吐によって失われた水分を補給することも必要かも知れません。

 特に腸管内で停滞すると、腸内にガスが発生し、次第にガスが充満するようになり、ガスも便も排泄されなければ、必然的に食欲はなくなり、嘔吐してしまう場合もあります。

 原因としては様々なことが考えられ、単に回虫などの寄生虫が大量発生して腸に詰まったり、腸の外側に腫瘤が発症して腸を圧迫させたり、腸管癒着が原因で、閉塞性腸閉塞の場合もあります。

 症状が全身衰弱として認められた場合は、極めて危険な状態であり、腸管壁が鬱血したり、腸管内と腸壁から腹腔内に、浸出液が多量に発生したりすることもあります。

 こうなると体内水分の欠乏は著しくなり、必然的に尿量も減少し、全身の血管内を流れる血液量も少なくなるので、臓器内に流れ込む血液も減少し、組織の酸素不足が起こります。

 このように生活機能が著しく低下すれば、個体はショック状態となり、場合によっては、時間の経過によって腸管が壊死に陥ったり、状態次第では命を落とすことになってしまいます。

 何れの場合も、リクガメの嘔吐は通常では考えられない症状なので、早急に爬虫類が診療可能な獣医師の診察を必要とし、適切な処置を施してもらうのが最善策です。
中毒症状による嘔吐
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リクガメの飼育法は、まだ確立されてなく、爬虫類の診療ができる動物病院は、限られているのが現状です。病気になってからでは手遅れの場合もあり、早期の発見と治療が重要です。
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