リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 健康なリクガメの眼は、黒色ガラスの球体ように表面が滑らかで、実に透明感のある輝きをしているものです。

 しかし、感染などで眼疾患になると眼の周囲が腫れたり、透明感を失って白濁したり、目やにが付着したり、最悪の場合は眼が塞がってしまいます。

 飼育下のリクガメで最も多く見られるのが、眼が「うるうる」したように見える俗に言う「涙目」かも知れませんが、眼疾患を疑うと同時に「呼吸器感染症」などの細菌感染も疑う必要があります。

 従って、我々の風邪の諸症状に例えると、まず鼻水などのような粘液性の分泌物が、鼻腔部位に発症していないか確認する必要があります。

 もう一方の原因は、眼球や瞼に外傷を負っている場合で、瞼の内側が化膿していたり、また細菌感染を伴ったりして、角膜の炎症や結膜の炎症を引き起こしている可能性もあります。

 何れの場合も軽症なら幼児用点眼液や、人工涙液などの目薬を点眼すると治癒する場合もありますが、眼疾患に関する後遺症を患わせない為にも、爬虫類が診療可能な獣医師の診察を受けて、適切な治療を施した方が間違いありません。
比較的に多い眼疾患
飼育下のリクガメで最も多く見られるのが、眼が「うるうる」したように見える俗に言う「涙目」かも知れない。
脂溶性であるビタミンAを添加する場合は、医原性の病とも称される「過剰症」を十分に注意する必要がある。
眼疾患は、爬虫類が診療可能な獣医師の診察を受けて、適切な治療を施した方が、賢明かも知れない。
草食性のリクガメが摂取している葉野菜には、カロチンが多く含まれているので、過度の偏食を示していない限り、深刻なビタミンA不足にはならない。
 また眼疾患に関与した症状に「眼の腫れ」がありますが、ビタミン欠乏症に起因した「ビタミンA不足」によっても発症することが知られています。

 インドホシガメなどでは、油断していると「眼の周囲が膨らんできたり」あるいは頻繁に「眼を掻く」仕草を示したり、また「眼が充血」したようになるので、特に注意を要する飼育種です。

 ビタミンA、即ち脂溶性ビタミンであるアクセロフトールは、上皮保護ビタミンとも呼ばれ、これが欠乏すると皮膚が乾燥し細菌の伝染に対する抵抗力が低下します。

 また眼の諸症状として角膜乾燥症や角膜軟化症を引き起こしたりするので、予防に爬虫類専用のビタミンAを添加する方法もありますが、可能な限り給餌内容物を調整してメニューで改善したいものです。

 植物体にはビタミンAを生成するプロビタミンA(provitamin A)が含まれ、これはカロチンやカロチノイドという色素でニンジンやカボチャ、ミカンなどに含まれています。

 しかし、草食性のリクガメが通常摂取している葉野菜には、ビタミンAとなるカロチンは比較的に多く含まれているものです。

 従って、よほど飼育個体が偏食傾向を示している場合や、常識外の環境下で管理しているような場合を例外とすれば、深刻なビタミンA不足に陥ることは考え難いものです。

 ビタミンAを添加する場合は「過剰症」を十分に注意する必要があり、ビタミンAの多量投与によって、いわゆる「医原性」と称される医療行為が原因の病気を発症させてしまう可能性があるからです。

 ビタミンA過剰症のリクガメに見られる典型的な症状は「皮膚の乾燥」で、さらに症状が悪化すると四肢や頸部、また総排泄腔付近の皮膚の表皮が「剥離」してしまいます。

 抵抗力の弱い真皮が露出してしまうと、どうしても細菌などの感染にかかり易いので、この場合は感染性の皮膚炎を引き起こしてしまう可能性もあります。

 その他にも眼疾患の原因として、菌に感染した感染症や代謝性疾患などが考えられますが、重度の症状を示す前に問題点を改善し、早急に獣医師の診察を受けるのが最善策です。


 
脂溶性ビタミンと医原性
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健康な状態とは
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リクガメの飼育法は、まだ確立されてなく、爬虫類の診療ができる動物病院は、限られているのが現状です。病気になってからでは手遅れの場合もあり、早期の発見と治療が重要です。
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