リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 結石とは、排泄物や分泌物の成分が固化して、体内に生じた硬質の固形物である異常な石状の物質を指します。

 形成される場所によって原料や成分も異なりますが、主に分泌腺腔や排泄官などの中空の臓器内に発生します。

 結石が形成される原因は、発症部位によって異なりますが、分泌液や消化液中の成分が濃縮や凝固することで、尿中成分が析出して結晶化したりします。

 また外来異物、あるいは細菌や脱落上皮である炎症性産物が、結石の核になる場合もあります。
 尿路結石は、尿結石や尿石症とも称される腎臓、尿管、膀胱、尿道結石の総称で、大抵の腎臓結石は原発性ですが、他の結石の多くは続発性である腎臓結石が下降してきたものです。

 尿の中には、いわゆる保護コロイドと呼ばれるものが存在していて、通常の水溶液では溶解しきれないほどの新陳代謝物質を、溶液の状態で含有することが出来ようになっています。

 しかし、水分不足や食餌内容などが原因でコロイドのバランスが乱れると、中に溶けていた塩類が結晶となって折出し、結晶を形成する材料となってしまいます。

 さらに尿の停滞、細菌の感染、異物の存在、種々のビタミン類の中でもビタミンAの欠乏、石灰新陳代謝障害などが互いに原因となり、結果的に結晶が塊状となり結石の核となってしまいます。 

 結石の核が一度できると、次から次へと結晶が堆積されて大きくなり、状況次第では1ヶ月少々でウズラの卵ぐらいのサイズの結石が、体内に形成されてしまう症例もあります。

 結石の成分としては、尿酸、尿酸塩、シュウ酸塩、キサンチン、リン酸塩、炭酸塩、シスチンなどがあり、これらは化学的分析法、結晶光学法、X線分析法、分光分析法などによって同定することができます。 

 一般に胆石や尿石などは、その部分の炎症や分泌物が主因となる場合が多く、コロイド化学的関係に重要な意義があります。

 従って、分泌液中の保護コロイドの減少やペーハーの変化などによって、成分の折出が起こり易くなります。

 一方、糞石などは、上皮細胞や炎症産物あるいは分泌物などの固まったものに対して、石灰などが沈着して生じたものがほとんどです。

 ケヅメリクガメやインドホシガメなどは、比較的に結石の発症例が多いことで知られていますが、他のリクガメでも結石が生じない訳ではありません。

 特に給餌内容には十分注意し、乾燥した冬季は水分摂取を心掛けることで、リクガメの体内の水和状態を適切に保つことが重要です。

 結石ができる原因は、成分によって異なるものの、何れにしても結石成分が尿中に過剰に排泄されて、尿が過飽和状態になって初生結晶が形成され、繰り返し堆積されて結石となるプロセスは同じです。
この写真は、リクガメに発症した結石を外科手術によって粉砕して摘出し、顕微鏡で拡大した尿酸結石の表面状態である。
結石とは何か?
厄介なリクガメの尿路結石
尿路結石を発症させ易い種に限らず、給餌内容や水分摂取量などが影響し、結石は発症する可能性がある。特に乾燥した冬季の湿度管理や、乾燥牧草などの与え方には注意を要する。この写真は、粉砕して摘出した尿酸結石。
結石が自然排泄される程度の大きさであれば幸いだが、発症部位や停滞位置によっては、非常に厄介なことになる。特に幼体や若い個体の場合、除去手術が行えない場合もある。この写真は、顕微鏡で拡大した尿酸結石の表面状態である。
結石ができる原因は、成分によって異なるものの、何れにしても結石成分が尿中に過剰に排泄されて、尿が過飽和状態になって初生結晶が形成され、繰り返し堆積されて結石となるプロセスは同じである。この写真は顕微鏡で拡大した、尿酸結石の表面状態である。
 結石は主に3つに大別され、結石の発症部位に因んで腎臓結石や尿管結石、また膀胱結石や尿道結石などと呼称したり、成分名によって尿酸結石やシュウ酸カルシウム結石、リン酸マグネシウムアンモニウム結石とも呼称し、また結石の形状名によって鹿角状結石や桑実状結石とも呼称する場合があります。
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