リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 熱中症とは、高温環境によって引き起こされる疾病の総称で、一般に3種の型に分類して考えることができます。

 しかし、何れの場合も、一刻を争う治療が必要な場合が多く、命に関わる危険で身近な疾病とも言えるものなので、飼育下では未然に防ぎたいものです。

 熱痙攣−高温環境下で、急激な血液の脱水状態や血液中の塩分濃度が多量に失われ、主に塩分不足により筋に痙攣が生じたもの。

 熱疲労−高温環境下で、多量の水分が失われ、水分不足から脱水症が生じたもの。特に湿度の高い条件が伴う時に発症し易い。

 熱射病−俗に日射病とも称されるもので、体熱産生と体熱放散とのバランスが崩れることで、体内に熱がこもった状態を指しています。

 一般には、高温度下で起こる熱射病を熱中症と呼ぶ場合もありますが、通常は、強い直射日光を受けたことで、発症したものを日射病と呼んでいます。

 これは体温調節に関与した中枢機能が低下し、体温が急上昇する状態を指しているので、このような分類が用いられています。

 また高温多湿な環境下で、長時間に及んでいた場合、体からの熱放散が困難となり、体温が上昇してしまう状態を一般に熱射病と呼んでいます。
 このように熱中症という疾患は、高温の外気に長時間さらされたりして、私たち人体が本来備えている効率的な発汗作用でも放熱が追いつかず、体温調節ができなくなり、危険な状態となってしまうものです。

 リクガメは変温動物であり、しかも発汗作用など持ち合わせていませんから、真夏の炎天下は条件次第では非常に危険となることがあります。

 例え日陰であっても、リクガメの適正環境に相当する温度を超えていたり、特に直射日光が当たるとコンクリートの場合は高温となるので、熱中症は身近で起きる致命的な病態とも言えます。

 初期症状としては異様に動き回ったり、通常とは異なる行動が認められたりしますが、多くの場合は口腔から泡を吹き出してから、深刻な状態に気がつくことの方が多いかも知れません。

 痙攣や意識障害が生じた場合は深刻な症状であり、例えば、リクガメが何かしらの理由で、引っ繰り返ってしまった場合です。

 このように、自力で起き上がれない状態が続き、炎天下の直射日光を数十分ほど当たっていただけで、命を落としても不思議ではありません。

 家庭内で施せる応急処置としては、とにかく一刻を争う治療が必要なので、リクガメの体温降下が最優先となります。

 しかし、いきなり冷水を浴びせたり水浴させると、ショック状態となる可能性があるので、最初はぬるま湯で始めて、徐々に湯温を下げて体温降下させます。

 また水で濡らしたタオルで包んで冷やしたり、扇風機を使用して風の気化熱を利用して体温降下させ、風通しの良い涼しい部屋で落ち着かせますが、リクガメは暗い場所の方が落ち着きます。

 このような応急処置を施して、しばらく様子を見て、個体が通常通りの行動をすれば、通常は特に問題はありません。

 しかし、意識がないように見えたり四肢が痙攣を引き起こしている場合は、早急に動物病院で輸液などの治療をしないと危険な状態です。

 脱水の治療には、水分を補給する補液や、ナトリウムやカリウムなど、体液中に塩類やイオンとして溶けている物質が用いられます。

 また血液や、組織液のバランスを保っている電解質や、糖分が含まれたものなどを補給する、輸液などもあります。

 しかし、補液を施しても十分な排尿が認められない場合、腎不全を前提とした治療が必要なこともありし、脳浮腫や痙攣が発症している場合には、極めて危険な状態であることを意味しています。

 真夏の炎天下での日光浴は十分な注意が必要なので、日差しが穏やかな午前中の早い時間や、日中は園芸用の遮光布を利用して、直射日光を遮って軽減させた方が無難な場合があります。

 また屋外と言っても、各々の家庭の事情で条件は異なり、例えば1階の芝生の庭と、マンションなどのコンクリートのベランダやルーフバルコニーでは、明らかに条件が異なります。

 熱中症に関する事故は、深刻な問題であると同時に、身近で起き易い問題なだけに、飼育者は個体が安全で快適に過ごせる環境を提供する必要があります。
水で濡らしたタオルで包んで冷やしたり、扇風機を使用して風の気化熱を利用して体温降下させ、風通しの良い涼しい部屋で落ち着かせるが、リクガメは暗い場所の方が落ち着く。
高温環境に暴露されて起こる疾患
熱中症の応急処置
一般には、高温度下で起こる熱射病を熱中症と呼ぶ場合もあるが、通常は強い直射日光を受けたことで発症したものを日射病と呼んでいる。
熱射病は、俗に日射病とも称されるもので、体熱産生と体熱放散とのバランスが崩れることで、体内に熱がこもった状態を指している。
家庭内で施せる応急処置としては、とにかく一刻を争う治療が必要なので、リクガメの体温降下が最優先となる。
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健康な状態とは
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リクガメの飼育法は、まだ確立されてなく、爬虫類の診療ができる動物病院は、限られているのが現状です。病気になってからでは手遅れの場合もあり、早期の発見と治療が重要です。
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