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 ホルモンは、動物や植物の内分泌器官から分泌される、微量の有機化学物質を指しますが、通常は、動物の血液中に分泌される内分泌物を意味し、成長や代謝などの体機能を調整します。

 ホルモンが産生される器官から、血液やリンパ液に送り出されたホルモンは、血液中を循環して、標的組織に吸収されますが、細胞膜の中には、ホルモンを受け入れる受容体があります。

 例えば、甲状腺刺激ホルモンは、甲状腺を刺激してホルモンの分泌を促しますが、甲状腺から分泌されるホルモンのチロキシンは、エネルギー代謝に深く関与しています。

 また血中カルシウム濃度を下げる働きをするホルモンもあれば、 副甲状腺から分泌されるホルモンのように、血液中のカルシウム濃度を上昇させ、リン酸塩を排泄する働きをします。

 どの程度ホルモンが分泌されるかは、他の血液中のホルモン濃度や、血液中の代謝産物濃度に影響するものと考えられています。

 血液中に甲状腺ホルモンが十分に存在すれば、甲状腺刺激ホルモンは生成を中止し、甲状腺ホルモンの濃度が低下すれば、再び生成されてホルモン濃度は保たれています。

 例えば、血液中のカルシウム濃度が低ければ、副甲状腺ホルモンの分泌が促進され、血中カルシウム濃度が高ければ、甲状腺からカルシトニンが放出されます。

 このように、ホルモンを分泌する器官や組織を内分泌系と呼び、内分泌器官が血液中に直接ホルモンを分泌するのに対して、外分泌腺は皮膚や粘膜組織の表面に分泌物を出します。
ホルモンを分泌する器官や組織を内分泌系と呼ぶ
ホルモンは、動物や植物の内分泌器官から分泌される、微量の有機化学物質を指が、通常は、動物の血液中に分泌される内分泌物を意味し、成長や代謝などの体機能を調整する。
 副甲状腺は、上皮小体とも呼ばれる組織で、大抵の哺乳類や鳥類、爬虫類ではトカゲ類にも認められる甲状腺組織です。

 この副甲状腺は、パラトルモンと呼ばれるホルモンを分泌し、血中カルシウムとリンのバランス、即ち、カルシウムイオンとリン酸塩の濃度を正常に保つ働きをしています。

 正常値を維持するために、腎臓からのリンの排泄を増量したり、血液中のリン濃度を下げたり、骨からのカルシウム再吸収を促進したり、血中カルシウム濃度を上昇させたりします。

 従って、副甲状腺に腫瘍があったり、副甲状腺が肥大になると、副甲状腺が異常反応を起こし、血中リン濃度が低下し、血中カルシウム濃度が上昇するという現象が起きます。

 血液中のカルシウムは、甲羅や骨から溶出されて血液中に送り込まれるで、こうなると甲羅や骨が軟質化する、骨代謝に問題が生じてきます。

 また副甲状腺の機能に障害が起きると、尿中に排泄された余剰なカルシウムが結晶化したり、カルシウムが血液の流れで軟組織に沈着し、腎機能障害を引き起こす可能性があります。

 上皮小体とも呼ばれるように、副甲状腺が生成する副甲状腺ホルモンは、消化管からのカルシウム吸収を高める働きをするので、甲羅や骨に蓄えられているカルシウムを溶出します。

 しかし、生成される副甲状腺ホルモンが過剰になると、副甲状腺の機能に異常が起こるので、血中カルシウム濃度が上昇し、リンの濃度が正常値よりも低くなることがあります。

 このような場合、副甲状腺ホルモンは腎臓を作用させて、リンを排出しようとしますが、甲羅や骨には血液中にリンを溶出させるので、正常にバランスを保つ必要があります。

 血中カルシウム濃度が著しく低下すると、これを補うために、副甲状腺ホルモンが過剰に生成されることになり、結果的に副甲状腺機能に異常が起こります。

 腎疾患やビタミンDの欠乏症は、カルシウム濃度の著しい低下を引き起こすので、副甲状腺の機能に影響が生じ、副甲状腺が継続的に刺激されれば、必然的に機能低下が起こります。
血中カルシウム濃度を調整する副甲状腺ホルモン
 カルシウムの大半は、甲羅や骨に貯蔵されていますが、筋肉細胞や血液中にも、カルシウムは存在しているので、筋肉の収縮作用や、酵素が正常に機能するためにも必要なものです。

 正常に血中カルシウム濃度を維持するためには、カルシウムを摂取するだけでなく、余剰分は排泄する必要があり、正常値を保つために、カルシウムは必要に応じて血液中へ送り出されます。

 血中カルシウム濃度というものは、主に副甲状腺ホルモンによって機能しているので、血中カルシウム濃度が低下すると、副甲状腺ホルモンが増量することになります。

 体内の血中カルシウム濃度が上昇すると、次第に副甲状腺が生成するホルモンは減少し、この時に副甲状腺ホルモンは、消化管を作用させて、カルシウムを吸収させようとします。

 ここで重要なのがビタミンDで、副甲状腺ホルモンは、腎機能を高めてビタミンDを活性化させ、活性化されたビタミンDが、消化管のカルシウム吸収を高めることになります。

 一方では、副甲状腺ホルモンが、甲羅や骨を作用させて、カルシウムを溶出し、血液の中へ送り込み、腎機能によって、尿と一緒に排泄されるカルシウム量を抑制します。

 多くの血中カルシウムは、タンパク質であるアルブミンと結合して、血液の中を流れるので、このアルブミンと結合したカルシウムは、すぐに体内では使われないので蓄積されます。

 しかし、アルブミンと結合していない血中カルシウムは、イオン化カルシウムの状態なので、生体機能に深く関与しており、すぐに使われる重要なものです。

 換言すると、血液中のアルブミン濃度が低かったとしても、イオン化カルシウム量が正常値であれば問題なく、血中カルシウム濃度は、イオン化カルシウム濃度に対して増減しています。

 また副甲状腺ホルモンは、ビタミンDや腎機能だけでなく、マグネシウム値が低いと作用に影響するので、貝殻を粉砕した市販のカルシウム剤は、飼育に適した添加剤と言えます。
血中カルシウム濃度と副甲状腺ホルモンの関係
アルブミンと結合していない血中カルシウムは、イオン化カルシウムの状態なので、生体機能に深く関与しており、すぐに使われる重要なものである。
血中カルシウムは、タンパク質であるアルブミンと結合して、血液の中を流れるので、このアルブミンと結合したカルシウムは、すぐに体内では使われないので蓄積されることになる。
この副甲状腺は、パラトルモンと呼ばれるホルモンを分泌し、血中カルシウムとリンのバランス、即ち、カルシウムイオンとリン酸塩の濃度を正常に保つ働きをしている。
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