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 脂質は、炭素、水素、酸素から構成されている物質で、通常は、水には溶けないのが脂質の特徴で、エーテルやクロロホルムなどの、有機溶媒と称されるものでないと溶けないものです。

 摂取すると体内で利用されますが、特に脂肪の働きは、糖質と同じく、重要なエネルギー源でもあり、体内に蓄積されている脂肪は、エネルギーの貯蔵源として働き、例えば、グリコーゲンが不足した場合、エネルギー供給のために使用されます。

 またエネルギー源だけでなく、草食動物が有する微量な脂質は、脂溶性ビタミンである、ビタミンAや、ビタミンDの吸収作用を助長する重要な役割もしています。

 厳密には、脂肪は脂質の一種ですが、油脂(脂肪酸のグリセリンエステル)のうち、常温で液体のものを油、固体のものを脂と呼んでいます。

 本質的な違いは無く、融点が異なるだけなのですが、ただし、その生理作用や、栄養などを調べる時は、脂肪という言葉を用いて、広く油脂を指すのが一般的です。

 
 脂質を大別すると、@.単純脂質(脂肪酸とアルコールが結合したもの)、A.複合脂質(リン脂質や糖脂質など)、B.誘導脂質(脂質の加水分解によって生じた脂肪酸など)に分類して考えられます。

 広義に相当する食用油脂は、動物性や植物性と様々ですが、融点が高くて、消化管内で液化しないものを除いては、栄養学的には差がないと考えられています。

 例えば、食用油脂の成分の大部分(95%以上)は、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸などのトリグリセリドから構成されていますが、その他に、リン脂質、糖脂質、ステリンの複合脂質も含まれています。

 これらを構成している脂肪酸の多くは、動物体内で合成されますが、リノール酸、リノレン酸のような高度不飽和脂肪酸は、体内では合成されません。
 脂質も糖質と同様に、動物体内において、加水分解の作用によって消化されますが、この加水分解とは、普通は塩が水と反応して酸と塩基に分解する反応や、重縮合体が単量体に分解する反応、即ち、多糖類の加水分解などを指します。 
エステラーゼの一種で、脂肪酸のグリセリンエステルである、脂肪の加水分解に関与する酵素。動植物界に広く分布し、膵液中に多量に存在し胃や小腸などにもある。
 従って、脂質は、肝汁の中に含まれる、胆汁酸という物質に因って乳化されますが、この胆汁は、肝臓で作られて小腸に分泌される物質です。

 この乳化とは、小腸の中で、胆汁の成分である胆汁酸が脂質に作用して、水に溶けない脂質粒子の表面張力が低下するので、微粒子として水中で反応し易くなる現象を指します。

 このように乳化された脂質は、消化酵素に因って加水分解され、脂肪の場合は、リパーゼと呼ばれる酵素の作用に因って、最終的に脂肪酸とグリセリンに分解されることになります。

 脂肪が消化されて生じた、脂肪酸やグリセリン、また生成過程中の分解産物は、小腸の細胞に吸収され、その細胞中で、再び脂肪に因って合成され、最終的には血液に入ります。

  
脂質の概要
脂質の種類
脂質の消化と吸収
エネルギー源だけでなく、草食動物が有する微量な脂質は、脂溶性ビタミンであるAやDの吸収作用を助長する、重要な役割もしている。
脂質も糖質と同様に、動物体内で、加水分解の作用によって消化される。
脂質を摂取すると体内で利用されるが、この脂肪の働きは糖質と同じく、重要なエネルギー源だが、不適切な給餌内容だと、必要以上に摂取してしまう。
脂肪が消化されて生じた脂肪酸やグリセリンは、小腸の細胞に吸収され、最終的には血液に入り込む。

  
 食物か得られる大半の脂質は、脂肪酸とグリセリンが結合した、エステルと呼ばれる物質で、その他には、リン脂質、コレステロールなどが含まれます。

 脂質代謝というものは、脂肪酸や中性脂肪の代謝、リン脂質の代謝、コレステロールの代謝に大別され、臓器では、肝臓が脂質の代謝に関して、重要な役割をはたしています。

 さらに肝臓は、脂肪酸を合成したり、分解したりするだけでなく、リン脂質の合成や、コレステロールの合成、さらにエステル化も、肝臓の働きによります。

 栄養素の中でも、脂質は最も高いカロリー値を示しますが、エネルギー産生は糖やタンパク質よりも多く、脳以外の組織は、そのほとんどが、脂肪から供給されているともいえます。

 中性脂肪は、消化管で脂肪酸とグリセリンに分解された後、小腸から吸収されますが、脂肪酸は、炭素数が少ないと、血液の中へ流れて肝臓に運ばれます。

 その反対に、炭素数が多いものは、分子量も大きいので、リンパ管を経てから様々な場所へ運ばれるので、大抵の脂質は、リンパ管から吸収されることになります。

 このように、比較的に分子量が大きい脂肪酸は、小腸で吸収されてから、グリセロールとタンパク質と結合して、キロミクロンと呼ばれる脂肪球になります。

 脂質は、不溶性という性質があるので、タンパク質と結合することによって、可溶性としての状態になりますから、このキロミクロンは、血管ではなく、小腸のリンパ管から体内を循環します。

 脂質は、グリセリンと脂肪酸に分解され、この脂肪酸はアルブミンと結合し、様々な臓器で酸化されますが、脂肪酸が酸化すると、アセチルとなり、クエン酸回路によって、酸化と還元が行われます。

 コレステロールは、脂質の代謝において、肝臓で作られますが、胆汁酸は、酵素であるリパーゼの働きを助け、脂質の消化作用を促進します。
脂質の代謝
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生物体が生存するため、体外から取り入れる物質を栄養素と言いますが、飼育下のリクガメは何が不足し、何が過剰かを飼育者は把握し、これらをバランス良く調整する必要があります。
栄養素の輪廻
 
 
 
 
 
 
 
 
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