リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 カルシウムは、甲羅や骨に含まれる重要なものですが、筋肉収縮や血液凝固にも重要な役割をしており、自然界では、金属単体の形態では存在しませんが、化合物として多量に存在します。

 石灰岩には、炭酸カルシウムとして存在し、石膏には、硫酸カルシウム、蛍石には、フッ化カルシウム、リン鉱石には、リン酸カルシウムとして存在しています。

 炭酸カルシウムは、鉱物として産出されるだけでなく、有機物質であるサンゴや貝殻などにも含まれており、反応性が乏しく、化学的にも安定しているので、工業分野でも広く利用されています。

 生物体内でもカルシウムは重要な成分ですが、多くは生物起原である石灰岩が全岩石中0.25%を占めることを考えれば、生物体中のカルシウムの重要性を知ることができます。

 脊椎動物の骨の主成分は、第三リン酸カルシウムなので、骨質を形成する過程にある生物は、カルシウムを十分に摂取して、確実に吸収する必要があります。

 カルシウムは、成体でも補給する必要性がありますが、カルシウム分の約99%が骨基質にあり、残余の約1%程度が、組織や血液中に存在し、血液に対しては凝固性を与えます。

 有孔虫、サンゴ、貝のような無脊椎動物の殻や骨片は、炭酸カルシウムが主成分ですが、海産動物は海水から体内に多量のカルシウムを取り込みます。

 この死体が海底に沈積したり、あるいは海浜に漂着したりして層を形成し、幾たびも再沈殿作用を繰り返し、最終的に固結して広大な石灰岩が形成されたのです。

 植物は土壌からカルシウムを吸収し、これは体内の水や同化生成物の移動を調整する役目を持っているように、カルシウムは岩石、河川、海洋、生命体の間を巡りまわっています。
 大半のカルシウムは、甲羅や骨などに蓄積されているものですが、カルシウムは、筋肉細胞や血液中にも含まれており、筋肉を収縮させたり、酵素を正常に機能させる役割りもしています。

 細胞内や血中カルシウム濃度を維持するには、必要量を摂取するだけでなく、余剰分は尿として排泄し、適正値を保つ必要があります。

 生体機能の働きとして、血中カルシウム濃度を維持するために、必要に応じてカルシウムは骨から溶出して、血液中へ流れていきますが、溶出量が多いと、骨や甲羅は脆弱になり軟化します。

 副甲状腺ホルモンとカルシトニンによって、血中カルシウム濃度は調整されるので、濃度が降下すればホルモンは増加し、その反対に、濃度が上昇するとホルモンは減少します。

 このように、副甲状腺ホルモンの働きによって、消化管でカルシウムが吸収され、腎臓ではビタミンDが活性化され、このビタミンが、消化管におけるカルシウム吸収を助長します。

 副甲状腺ホルモンは、血液中にカルシウムを溶出させるだけでなく、腎機能を抑制して、カルシウムの排泄量を減少させたり、カルシトニンは、骨の分解を遅速させる働きをします。

 血液中のカルシウムは、アルブミンと呼ばれるタンパク質と、結合した状態で血液中を流れますが、結合したカルシウムは備蓄されるので、必要に応じて使われます。

 しかし、アルブミンと非結合状態の場合は、イオン化カルシウムとして存在するので、これらは生体機能にすぐ用いられることになります。

 従って、血中アルブミン濃度が低かったとしても、イオン化カルシウム量が、適正範囲内で維持されていれば、血中カルシウム濃度は問題ないということです。

 血中カルシウム濃度の低下は、腎機能障害による、カルシウムの過剰排泄や、副甲状腺ホルモンが、マグネシウムの欠乏によって、正常に機能していないなど、理由は幾つか考えられます。

 しかし、実際には栄養的な問題よりも、不適切な環境問題が原因となることの方が多く、ビタミンDを活性化する腎機能が低下したり、尿中に排出されるカルシウム量が増加したりします。

 カルシウムを多量摂取しても、人為的にビタミンDを投与しなければ、消化管からのカルシウム吸収という作用は、極端に増加したりするものではありません。
化合物として存在するカルシウム
血中カルシウム濃度
生物起原である石灰岩が、全岩石中0.25%を占めることを考えれば、生物体中のカルシウムの重要性を知ることができる。
脊椎動物の骨の主成分は、第三リン酸カルシウムなので、骨質を形成する過程にある生物は、カルシウムを十分に摂取する必要がある。
カルシウムは、全元素中5番目に多い元素で、ケイ酸の少ない玄武岩のようなものに多いのが特徴である。
植物は、土壌からカルシウムを吸収し、リクガメは植物を摂取することで、基本的に必要なカルシウム分を得ている。
the_tortoise103001.jpg
 
 
生物体が生存するため、体外から取り入れる物質を栄養素と言いますが、飼育下のリクガメは何が不足し、何が過剰かを飼育者は把握し、これらをバランス良く調整する必要があります。
栄養素の輪廻
 
 
 
 
 
 
 
 
栄養素の種類と働き
糖質:炭水化物
炭水化物の種類
ビタミン概論
カルシウムの概要
脂質の概要
タンパク質の概要
無機質:ミネラル
 
 
 
 
 
 
 
 
ビタミンAの概要
ビタミンB1/B2
ビタミンB6/B12
ビタミンCの概要
ビタミンDの概要
ビタミンEの概要
ビタミンKの概要
その他のビタミン
 
クエン酸サイクル
 
 
食中毒の種類と原因
 
自然毒食中毒
細菌性食中毒
 
化学性食中毒
 
インフォメーション