リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 これはぺラグラ予防因子(PP因子)と呼ばれたもので、これは動物体内で<トリプトファン>から作られる経路が知られていますが、恐らくそれでは不十分なので、食物からの補給(酵母、胚芽、肝臓、モツ、肉類、豆類に多く含まれている)を必要とするものと考えられています。

 ニコチン酸、またはそのアミドは、一部そのままの形で尿中に排泄されますが、グリココルとの結合物(ニコチヌール酸)あるいはN-メチルニコチンアミドや、その酸化物として尿中に排泄されます。

 定量には微生物を用いて、その増殖促進作用による定量法があり、また化学的にケーニヒ反応を用い、臭化シアンと反応させた後、芳香酸アミンと結合させて呈色させ、その色を比色する方法があります。

 またぺラグラの治療薬として用いられる他、光過敏性皮膚炎、肝臓や消化器の障害を伴う皮膚炎、蕁麻疹(じんましん)などの治療に用いられます。 
 ニワトリでこのビタミンの欠乏は皮膚炎を起こし、脊髄神経の変性、胸腺萎縮、産卵低下、脂肪肝が起こり、皮膚炎の他に胃腸の運動性の低下、副腎損傷を起こし、毛の色素沈着が障害され<白髪>となります。

 しかし、人間や爬虫類では、このビタミンの欠乏症は知られていません。これは腸内のバクテリアに因って合成され、それが一部腸から体内に吸収されて利用されていますが、これも酵母、胚芽、豆類、肝臓、モツに多い成分です。
 ビオチンとも称し、ネズミに大量の生の卵白を与えると、ネズミの成長が止まり、皮膚炎を起こし、目の周囲がメガネ状に皮膚が萎縮して脱毛し、姿勢も異常となり痙攣(けいれん)性に歩くようになり、ニワトリでも皮膚炎を起こして、起立や歩行が困難になります。

 これは生の卵白の中にある<アビジン>というタンパク質が<ビオチン>と結合して、それが腸から吸収されるのを妨げるため、この欠乏症が起こります。

 しかし、人間や爬虫類でビオチン欠乏症はまず見ることはなく、腸内のバクテリアにより合成され、それが一部吸収利用されています。これも酵母や胚芽また肝臓に多く含まれていて、一般に成長の盛んな組織にビオチンが多く見られます。
 動物の脂肪肝に対して予防治療の効果があり、また胃腸の運動を正常に維持させる作用があります。イヌやネズミでイノシットが欠乏すると無毛症が起こり、メガネ状の脱毛が起こります。

 人間のイノシット欠乏症は発見されていませんが、禿頭病や筋萎縮症の治療に用いても効果はなく、穀物その他の動植物性食品に多く含まれています。
 動物で<コリン>が欠乏すると脂肪肝が起き、ニワトリでは成長が止まり歩行起立が困難となり、肝臓に出血が起こりますが、生体内には<レシチン>など脂質の成分として存在し、また<アセチルコリン>の形で神経の働きに重要な役割を営んでいます。

 卵黄、モツ、胚芽、豆類などに多く含まれていて、人間のコリン欠乏症は知られていませんが、肝臓の保護や治療に用いられる場合があります。
 フォール酸、フォラシン、PGAとも称され、動物の栄養障害による貧血(大血球性貧血)を治癒する作用があり、ホウレンソウなど緑葉中から取り出されたので葉酸と呼ばれますが、その他肝臓などにも多く、その化学構造が決定され、人工的にも合成されるようになりました。

 サルの貧血予防因子であるビタミンMや、ニワトリの貧血予防因子であるビタミンBcも、この葉酸と同じものか、あるいはその誘導体(グルタミン酸をさらに結合したもの)です。

 葉酸は人間の貧血治療に用いられ、例えば妊娠中の貧血や小児の大血球性貧血などの治療剤として有効ですが、その化学構造は<プテリジン核>と<パラアミノ安息香酸>および<グルタミン酸>が結合してできています。
ニコチン酸(ナイアシン)
パントテン酸
ビタミンH
イノシット(イノシトール)
コリン
葉酸(フォラシン)
ビタミンAは上皮保護ビタミンとも呼ばれ、このビタミンが欠乏すると皮膚の乾燥や眼疾患を引き起こしたりする。
植物はビタミンAを含まないが、植物体には体内でビタミンAを生成するプロビタミンAが含まれている。
ビタミンDは脂溶性ビタミンで、化学名をカルシフェロール称しているが、リクガメにとって重要なのはビタミンD3である。
ビタミンD3は動物の皮膚に含まれる7-デヒドロコレステリンというプロビタミンが、紫外線の照射によって生成されたものである。 
 2003年に日本の理化学研究所のグループが、PQQと呼ばれるピロロキノリンキノンが、有機化合物であるビタミンであることを発見しました。

 ビタミンB12が発見されたのが1948年ですから、およそ半世紀ぶりに見つかった新種のビタミンで、必須アミノ酸でもあるリシンの分解をする酵素が、正常に作用する際にPQQが不可欠であることを解明しました。

 PQQはパセリやピーマンなどの緑黄野菜や、パパイヤやキーウィフルーツなどの果実に多く含まれていて、ビタミンBグループに入ると考えられていますが、欠乏症の影響に関しては、まだ解明されていません。
ピロロキノリンキノン
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生物体が生存するため、体外から取り入れる物質を栄養素と言いますが、飼育下のリクガメは何が不足し、何が過剰かを飼育者は把握し、これらをバランス良く調整する必要があります。
栄養素の輪廻
 
 
 
 
 
 
 
 
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