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 クエン酸は有機酸の一種で、水溶性という性質を持ち、有機溶媒に対して、わずかに溶ける程度ですが、多くの動植物は、体内に微量のクエン酸を含んでいます。

 物質代謝の過程における、トリカルボン酸回路では、クエン酸が中間体として生成されるので、例えば、ミカンなどの柑橘類の果汁に多く含まれ、独特の酸味をしているのが特徴です。

 クエン酸回路は、トリカルボン酸回路、またはクレブス回路とも呼ばれ、イギリスの生化学者であるクレブスによって発見されたことから、このように呼称されています。

 内呼吸は、細胞呼吸とも呼ばれるように、細胞が取り込んだブドウ糖、即ち、グルコースを分解することで、二酸化炭素や水を生成し、アデノシン三燐酸が生じるまでの反応を指します。

 この細胞呼吸は、解糖、クエン酸回路、電子伝達のプロセスで行われるものなので、全ての動物や高等植物だけでなく、多くの細菌でも認められるのが特徴です。

 クエン酸回路では、ブドウ糖は解糖系で分解されるので、ピルビン酸が生じますが、酵素の働きによって、水素の原子と二酸化炭素が消失し、補酵素が加わることでアセチルになります。

 この過程で失われる水素は、電子伝達に対して反応し、二酸化炭素は細胞外へ導かれますが、クエン酸回路の中では、アセチルは、オキサロ酢酸と結合します。

 結合したクエン酸は、水素を消失したり、加水しながら分解し、そして、ケトグルタル酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸へと変化し、最終的にはオキサロ酢酸に変化します。

 オキサロ酢酸は、アセチルと結合して、再びクエン酸へと変化しますが、このように幾度も繰り返される、一連のプロセスのことをクエン酸回路と呼んでいます。
 生体内で、糖や脂質が酸化される場合、主として、このようなクエン酸サイクルと呼ばれる、独特な回路を経ることになります。

 この経路の中で、例えば、イソクエン酸や、リンゴ酸など、酸化作用の過程では、酸化酵素が必要で、これらはニコチン酸や、ビタミンB2が関与しています。

 また糖が酸化される時、クエン酸サイクルへと導かれる入口は、ピロブドウ酸で、これがオキザル酢酸と結合して、クエン酸になります。

 この時の酵素は、補酵素としてビタミンB1を含むもの、ニコチン酸を含むもの、パントテン酸を含むものが必要になります。

 また回路の中で、ケトグルタル酸が、コハク酸になるところの酵素も、ビタミンB1やニコチン酸、及び、パントテン酸を含む補酵素が必要になります。

 脂肪酸の酸化も、クエン酸サイクルの過程で行われますが、脂肪酸はビタミンB1を必要としませんが、パントテン酸を含む補酵素は必要で、オキザル酢酸と結合してクエン酸が生じます。

 このように、クエン酸サイクルを動かす酵素群は、ビタミンB1、B2、ニコチン酸、パントテン酸を含んでいて、そのうちビタミンB1は、ピロブドウ酸とケトグルタル酸の酸化分解に必要です。


 従って、実際にビタミンB1が体内で不足した場合には、血液や尿中にピロブドウ酸や、ケトグルタル酸が増加することになります。

 またピロブドウ酸は、乳酸とともに、筋肉運動のあと体内に増加しますが、あらかじめビタミンB1を投与しておくと、増加は軽減され、これがビタミンB1が疲労を防ぐために有効な理由です。

 クエン酸サイクルの中で、クエン酸からアコニット酸、イソクエン酸が生じる反応を触媒する酵素は、ビタミンCの存在によって活性となります。

 この場合ビタミンCは、酵素の成分とは言えませんが、このように酵素の作用を促進するもので、クエン酸サイクルの中のオキザル酢酸は、炭素を離してピロブドウ酸を生じさせます。

 またピロブドウ酸は、炭素を固定して、オキザル酢酸を生じさせる反応があり、この両反応に対しては、ビオチンが関与しています。
クレプスのクエン酸サイクル
糖質および脂質代謝とビタミン
クエン酸回路は、トリカルボン酸回路やクレブス回路とも呼ばれる。内呼吸の3つの反応段階のうちの1つで、1937年にイギリスの生化学者クレブスによって発見されたものである。
グアノシン三リン酸やクレアチンリン酸、ケトグルタル酸はグルタミン酸の原料になり、オキサロ酢酸はアスパラギン酸やグルコースの原料になり、アミノ酸や炭水化物を合成する。
クエン酸回路では、酵素の働きによって生成された物質を何度も繰り返し使え、エネルギー効率は、およそ50%以下になる。
クエン酸回路は、ブドウ糖を非常に効率よくエネルギーに変換することが特徴である。
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クエン酸サイクル
 
 
食中毒の種類と原因
 
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生物体が生存するため、体外から取り入れる物質を栄養素と言いますが、飼育下のリクガメは何が不足し、何が過剰かを飼育者は把握し、これらをバランス良く調整する必要があります。
 
 
 
 
 
栄養素の種類と働き
糖質:炭水化物
炭水化物の種類
ビタミン概論
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