現在では、ペットを親愛なる家族や仲間として生活する人も多く、近年の癒しブームの影響などもあり、趣味や楽しみといった理由などから、飼育される動物も様々で、大抵の動物がペットになっていると思えるほど多様化しています。

 ペットとしての動物は、一般に人間と共存できるように家畜化されたものが多く、選抜育種された犬や猫などが代表的なものですが、猟犬のように、実用的な役割をはたす動物もいれば、子供を持たない人にとっては、感情面でも重要な役割をしています。

 事実、ペットと接することは、心理療法においても、効果的であることが知られてきたので、希に見る美しさに魅了される場合もあれば、ペットとして見たことがないような珍奇さに惹かれたり、美しい鳴き声を楽しむためなど、楽しみ方は人によって様々です。

 今日では、ブリーダーやペットショップから購入するだけでなく、インターネットを利用したオークションなども、便利な購入方法の選択肢になっていますが、直接ブリーダーから入手する際の利点は、購入側が飼育種について、具体的な情報を得やすいことがあります。

 またペットビジネスという用語も定着し、アメリカでは、ペットが唯一の信頼できる家族という考え方もあり、犬や猫を飼育する家庭の比率は、日本の倍以上とも言われており、最近ではペット用ホテルやエステ、葬儀の伸び率が目立っています。

 一昔前であれば、爬虫類を飼育しているというだけで、怪訝な顔つきをされたりした時代もありましたが、今ではマンションでも飼育できるペットとして、鳴かない、あるいは匂わない、という事情などから、飼育される場合もあります。

 エキゾチックアニマルという表現も、最近では違和感がなくなり、普通は犬猫以外の愛玩動物を指すものですが、外国産のペットとして歴史が浅い動物や、爬虫類を指す場合もあります。

 しかし、一般的でないペットを飼育する場合、肝心な飼育方法というものが確立されていないので、環境変化に耐えられる生物は生存できても、環境変化に弱い生物は、時間の問題で落命してしまいます。

 リクガメを飼育する際も、多くの人は小さい頃から育て始めたいと思うのが普通なので、輸入される大半のリクガメは、幼体や若い個体が圧倒的に多いのですが、成体と比較すると、リクガメの幼体飼育は非常に難しいものがあります。

 爬虫類であるリクガメの場合、理論的には、飼育下における必要条件は、成体も幼体も大差なく、環境温度や湿度、給餌物にしても、幼体だけが何か特別なものを必要としているわけではありません。
多様化している現在のペット
爬虫類ならではの逞しさ
 孵化後のリクガメは、誰に教わることなく、餌を探し求め、自力で植物の葉などを噛み砕いたり、引き千切ったりしながら、生存に必要な食物を摂取し、実際に食べているものは、大きさや厚みの差だけで、成体との違いはありません。

 例えば、一般に雛とは幼鳥を指しますが、鳥類の発育段階において、孵化してから最初の正羽が生え揃う、幼羽の頃あたりの鳥を意味しますが、孵化時の状態によって、さらに早成雛と晩成雛に区別されたりしています。

 キジなどの早成雛の場合、孵化後は綿羽が生えていて、目もあいているので、独力で歩いたり泳いだりするだけでなく、餌も自ら探すので、親鳥も巣を離れるのが早く、雛の世話も外敵から警戒する程度です。

 しかし、スズメ目の晩成雛は、孵化後は未熟な状態なので、体には少量の羽毛しかなく、目もあいていないので、歩くこともできませんから、頻繁に親鳥は餌を巣に持ち帰り、雛が巣立つまでの間は、懸命に世話をします。

 アンデルセンの醜いアヒルの子は、世界的にも有名な話しですが、スズメ目の親鳥は、巣で孵化した雛を全て受け入れるものの、キジやカモなどは、孵化した雛が、自分に似ていないと世話をしません。

 もちろん鳥類と爬虫類では、生活様式も食性も異なるので、単純に比較することはできませんが、孵化後のリクガメは、わずか数センチであるにも関わらず、また不器用ながらも、逞しく生きていると感じるものがあります。

 しかし、リクガメは自然界において、絶滅の危機にさらされており、現代では、地球環境が急激に変化しているので、多くの生物は、こうした環境変化に適応しきれず、追いつけないのが現状と言えるでしょう。

 過去には多くの種が絶滅していますが、こうした現象は進化の過程で生じたものなので、自然界では普通に起こることですが、技術の進歩が自然を崩壊し、生態系に影響を与え、絶滅を加速させているのが現状です。

 このように絶滅の危機にさらされたりする原因は、幾つか考えられますが、主因は生息場所の破壊ですから、飼育下のリクガメには、まず適切な生息場所を提供すること、即ち、快適に暮らせる飼育環境を整えることから始まります。
リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
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リクガメの場合、飼育下における生体の必要条件は、成体も幼体も大差なく、環境温度や湿度、また給餌物にしても、幼体だけが何か特別なものを必要としているわけではありません。
リクガメの幼体飼育
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