リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 リクガメの幼体は、言葉では表現できないほど、可愛らしい容姿をしているので、飼育者であれば、この小さな幼体を、いつかは立派な成体に育て上げたいと誰もが思うものです。

 太陽光という自然の恵みを利用した生活は、リクガメ本来の姿とも言えることなのですが、生息地と気候条件が異なれば、屋外を利用できる期間は、必然的に限定されてきます。

 飼育ケージを利用した人工環境は、リクガメが快適に生活できる環境を再現することなので、特に温度や湿度などは、幼体飼育では妥協が許されない問題と言えます。

 屋外を利用する際も、幼体だからと言って、成体と異なる特別なものは必要としませんが、各々の個体の性格と、個体の環境に対する適応性というものを考慮する必要があります。

 インドホシガメの幼体であれば、日頃はケージ内で28℃とか、30℃ぐらいの設定温度で生活しているので、直射日光下で暑く感じても、春先は気温がまだ低いことがあります。

 日頃は、無風状態に等しい環境で生活しているので、風が強い日に屋外へいきなり出してしまうと、体温を奪われるだけでなく、鼻腔が必要以上に刺激されてしまう場合があります。

 また個体の性格というものも様々なので、一概には言えない部分もありますが、見知らぬ環境の屋外に出されても、驚いたように身動きひとつしない個体の方が多いかも知れません。

 インドホシガメの性格は、神経質とか臆病などと表現されたりしますが、別な言い方をすれば、警戒心が強いリクガメなので、根気よく徐々に環境変化に慣らす必要があります。

 強い直射日光を好まないと言うよりも、これは慣れの問題と言った方が適切で、日頃から直射日光を利用した屋外生活をしていれば、当然のことながら、これが普通のことになります。

 性格的に警戒心が強い個体ほど、敏感に周囲の変化を察知するので、馴染みのない屋外環境に戸惑ったり、強い直射日光下でパニックになっても不思議ではありません。

 また屋外飼育では、自然界とは異なる危険もあり、例えば、カラスや猫などにも注意をする必要がありますし、マンションのベランダなら、落下事故なども未然に防がなくてはなりません。

 日中の間は、確実に日陰となる場所も必要で、日差しが東から西に向って動くということも考慮に入れないと、真夏の炎天下や西日から逃れられないと、命取りになってしまいます。

 日光浴をする際も、今日は久しぶりの休日だからという理由などで、無理に行ったりすると、こうした時々という不慣れなことが、リクガメの幼体にとっては苦手なのです。
庭やベランダを利用したリクガメの屋外飼育
日光浴を無理に行なうよりも充実した飼育環境の方が望ましい場合もある
 長く生きているということは、それだけ様々な経験を重ねてきたことを意味しているので、有毒植物などの誤食事故は、リクガメに限らず、幼体や若い個体に発生し易い事故です。

 日本で長年にわたって生活しているリクガメは、温度や湿度が多少低かったとしても、特に問題ない場合が多く、これは飼い込み個体ならではの強健さの一例と言えます。

 例えば、真冬でもガラス越しの日光浴でなく、風が弱い晴天時は、窓をあけて直射日光を浴びたり、真冬でも窓をあければ、自分からテラスへ出て行き、自分から室内へ戻ってきます。

 しかし、いくら天気が良くても、低温で乾燥した真冬に、インドホシガメの幼体をテラスに出したら、間違いなく体調を崩すでしょうし、場合によっては命取りになってしまいます。

 幼体の体力を考慮すれば、無理な日光浴を行なうよりは、充実した飼育環境を整えて、ある程度の大きさになって、十分に環境に慣れてから実施した方が無難な場合もあります。

 現在、市販されている飼育器具は、人工環境下でも、十分に育成可能な機能を持っているので、無理に太陽光を追求しなくても、設備を万全に整えれば解決する問題だからです。

 もちろん太陽光に勝るものはないですし、最大の自然の恵みですが、全てのリクガメ飼育者が太陽光を活用して、リクガメ飼育を行っているわけではありません。

 リクガメの中でも、インドホシガメは人気が高く、相当量が国内に輸入されているリクガメですが、その反面、健全な成体に育て上げ難いリクガメであることも事実です。

 温度管理は、保温器具などのヒーターを利用すれば、基本的に誰でも電気で解決することができますが、乾燥した冬季に保温と保湿を維持するのは、簡単なことではありません。

 インドホシガメの幼体は、特に温度と湿度に関して言えば、妥協が許されない完璧な環境が求められるので、環境が整って、これでようやくリクガメ飼育が始まると言えるでしょう。  
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リクガメの場合、飼育下における生体の必要条件は、成体も幼体も大差なく、環境温度や湿度、また給餌物にしても、幼体だけが何か特別なものを必要としているわけではありません。
リクガメの幼体飼育
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