リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 何年もかけて育て上げたリクガメは、冬季に理想どおりの環境湿度が再現されていなくても、水分の多い野菜を多めに摂取したり、直接水を飲んだりして調整しています。

 しかし、乾燥した環境にも、耐えられるだけの体力があるだけで、冬季はリクガメにとって過酷な環境に相当するので、成体だから大丈夫だというような油断はできません。

 インドホシガメは高温多湿の環境を好むので、雪が降り続く冬季の夜間でも、確実に30℃ぐらいを保つ必要があり、この設定温度を完璧に維持することから始まります。

 飼育ケージは生活の場所なので、広ければ広いほど望ましいものですが、ケージが広くなるにつれて、温度と湿度を保つのが難しくなってくるという問題も生じてきます。

 例えば、4畳半の部屋で使っている暖房器具を20畳の部屋で使っても、ぜんぜん暖かくならないのと同じで、暖房器具を買い足したり、もっと高性能な暖房器具を必要とします。

 仮に同じサイズのケージでも、設定温度が25℃であれば、100Wの保温球で対応できても、設定温度が30℃になると、150Wか100Wを2本使わないと暖まらない場合があります。

 しかし、設定温度を確実に維持するためには、高出力の保温球を複数セットしたり、室温を上昇させたりして、必要な器具を買い揃えれば、電気で解決してしまう問題です。

 広いケージや高い環境温度を維持するには、相応の保温設備を必要とするので、温度を維持することはできても、乾燥が助長されて、さらに湿度が低くなるという難問が発生します。

 湿度は地域差というものがありますが、都内の冬季は20%や30%程度の湿度は当たり前なので、この状態で保温を行えば、湿度計は10%を下回り一桁の値になってしまいます。

 高温環境を作り出せたら、次に解決しなければならないのが高湿環境で、冬季に高温高湿の環境を確実に維持するのは意外と難しく、思い通りにいかないことも多いものです。
乾燥した冬季に加湿して保温するのは難しい
加湿器にも幾つか種類があり利点もあれば欠点もある
 リクガメが暮らすケージ内に霧吹きを行えば、一時的に湿度は上昇しますが、本格的に乾燥した冬季であれば、頻繁に霧吹きを行わないと、とても湿度を保つことはできません。

 インドホシガメの幼体は、極度な乾燥に耐えられるほど、強健ではありませんから、加湿器などを利用して、環境湿度を整える必要がありますが、加湿器にも幾つか種類があります。

 大抵の気化式の加湿器は、60%を適湿としていますが、幼体の環境湿度も最低限60%は維持するべきで、可能であれば70%や80%の湿度を維持したいものです。

1.スチーム式の加湿器
 加熱することで蒸気を発生するので、保湿と保温が行なえるのは、利点と言えますが、熱い蒸気は上昇するので、ケージの上部が網になっていると、蒸気は上から逃げてしまいます。

 湿度を出すために、側面や上部の通気口を塞ぐと、目的どおりの湿度が保てますが、ケージ内に大量の水滴が発生するので、全てを塞ぐのではなく、塞ぐ場所を調整したりします。

 コンパクトサイズは、ケージ内に設置できて便利ですが、タンクの容量が小さいので、数時間で水切れとなり、吹き出し口は高温になるので、大きな個体に使用するのは危険です。

2.気化式の加湿器
 スチーム式の加湿器を常に作動させると、結露の発生が著しいので、市販されている加湿器は気化式が主流ですが、噴出される湿気を含んだ空気は、冬季は冷たく感じます。

 スチーム式の加湿器は、窓のない浴室を締め切った状態にした感じなので、小まめにケージを掃除しないと不衛生ですが、室内全体を加湿するのであれば、気化式は適しています。

 市販されている小型の加湿器は、スチーム式が多く、あまりにも小さいと容量不足で役に立たないので、吹き出し口をダクトでケージ内に引き込んで、湿度を送り込む方法もあります。

3.ハイブリッド式の加湿器
 スチーム式の加湿器と、気化式の加湿器を組み合わせたタイプですが、どうしても噴霧される粒子が粗くなるので、埃と一緒にケージ内のあらゆる場所に白く付着する場合があります。

 ハイブリッド式の加湿器は、コンパクトサイズのタイプも少ないので、最近では高価であっても衛生的な気化式が主流で、安価なタイプは、ほとんどスチーム式の加湿器のようです。

4.アクアリウム用の霧発生装置
 水を入れた容器の中に、コンパクトな霧発生装置を入れれば、霧が発生するので加湿器として利用できますが、水が跳ね返るので、ある程度の深さのある容器に沈めます。

 水滴が飛散するのを防ぐ、カバーがついた製品もありますが、容器が浅すぎると上手く霧が発生しないので、余裕のある容器に入れて上から吊るすと、霧は下に舞い降りてきます。

 このように加湿器は幾つか種類があり、利点もあれば欠点もあり、ケージの大きさにも効果は左右されるので、どの製品が使い勝手が良いかは、一概には言えない部分もあります。

 ただし、高温で高湿度を維持しているので、衛生的な環境を保つための掃除は、念入りに行なう必要があり、使用している床材の種類によっては、カビが発生する場合もあります。

 日本の夏季は高温多湿になるので、私たちは不快に感じるぐらいですから、温度や湿度で悩むことはありませんが、四季を通して最も悩まされるのが、冬季の温度と湿度です。
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リクガメの場合、飼育下における生体の必要条件は、成体も幼体も大差なく、環境温度や湿度、また給餌物にしても、幼体だけが何か特別なものを必要としているわけではありません。
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