リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 成体のリクガメと比較すると、幼体のリクガメの方が、一日のうち寝ている時間の方が長いので、インドホシガメの幼体などを観察していると、食べているのはわずかな時間で、ほとんど寝てばかりいるというイメージを持つかもしれません。

 成体のインドホシガメのオスなどは、見ていて飽きないほど、活発な動きを見せますが、大抵のメスは、あまり活動的には動き回らないので、初めて幼体を飼育した場合、具合が悪いのか、元気なのか不安になるかも知れません。

 新生児の場合、昼夜を問わず3時間おきぐらいにミルクを飲んで、それ以外の時間は寝て過ごしていますから、寝る子は育つというイメージを抱いていれば、初めてインドホシガメの幼体を飼育しても、日頃の様子に不安になることはないでしょう。

 ホシガメと名のつくリクガメには、このインドホシガメ (G.elegans) をはじめ、ビルマホシガメ (G.platynota) 、マダガスカルホシガメとも呼ばれるホウシャガメ (G.radiata) がいますが、警戒心が強く臆病なのは、やはりインドホシガメです。

 ビルマホシガメの場合、活発と表現すれば聞こえは良いのですが、元気すぎて騒々しいと思えるほどですから、一見すると外見上は、かなり共通性のあるように見えても、実際には全く別のタイプと表現することができます。

 ホウシャガメ、あるいはラジアータ・リクガメの場合、登録票のない密輸個体は相当数が流通しているようですが、国内における登録個体数はわずかなので、その実態は、あまり多くの人には知られていないリクガメです。

 しかし、リクガメも各々の個体によって性格というものがあるので、初めて家に来た日から、まったく動揺することのない個体もいれば、手から食べて愛嬌のある個体もいれば、警戒心が強く動こうともしない個体もいます。

 もちろん長期飼育によって、飼い込まれた個体は、かなり人馴れしますが、それには数ヶ月ないし数年の時間を要しても不思議ではありませんから、今日、明日という付き合い方ではなく、長期的に余裕を持って焦らないことも必要です。

 従って、インドホシガメの場合、幼体であれば、それほど広いケージを必要とはしませんから、市販されている60センチのケージや、90センチのケージを用意すれば、当面は何の不都合もなく飼育することができます。

 最初から大きなケージを用意しても、肝心な冬季に温度管理で四苦八苦したり、環境湿度を思うように再現できなくて、かなり苦労することになる場合もあるので、温度と湿度は失敗が許されない問題なので、慎重に判断する必要があります。

 冬季の温度管理や湿度管理を考慮すると、この時期は、アクリルやガラスなどの水槽を用いた方が管理し易く、高温多湿になる夏季は、通気性に優れた木製ケージの方が、環境管理を行い易いと思うかも知れません。

 夏季の間は、予想外の温度上昇に悩まされる場合もあるので、鑑賞性などの見栄えよりも、実用性を重視した方が良い場合もあるので、住環境によっては、衣装箱のようなもので代用した方が、無難な場合もあります。
幼体の過ごし方を理解する
個体の性格を理解する
 飼育下のリクガメは、ケージを用いた環境管理を行いますが、ケージの設置場所というものも重要で、部屋が南側か西側か、窓辺に近いか、床に近い低い場所か、高い場所かによっても、温度や湿度というものは変動します。

 何れの場合も、温度と湿度だけは、年間を通して、確実に管理する必要があるので、木造や鉄筋などの住環境によって、これらは著しく変動しますから、個体を迎え入れる前に、念入りにケージのセッティングは行いたいものです。

 個体を迎え入れてからは、微調整で済むように調整しておかないと、春と秋は温度差が著しく変動しますし、冬季は予想以上に冷え込む場合があり、ちょっと油断が原因で、致命的な事故に結びつくことが非常に多いのも事実です。

 またケージの設置場所は、なるべく人が頻繁に行き来しない場所が望ましく、特にケージ上部に人影が入るような場所は避けるべきで、不必要にケージの中を何回も覗き込んだり、触れたりすることは控えなくてはいけません。

 環境に不慣れな個体は、温度管理に使用しているサーモスタットが作動して、ライトが点灯したり、ライトが消灯しただけでも、驚いて瞬時に頭部を引っ込めたりするほどですから、人影などは警戒心を高めてしまうことになります。

 インドホシガメの幼体は、神経質とか臆病と表現されることの多いリクガメですが、警戒心が高いインドホシガメも、安心できる環境で暮らし続ければ、成長に伴い、予想以上に人馴れしますから、安心して暮らせる環境を提供してください。

 リクガメの場合、光に関わる反応は敏感ですが、人の足音やテレビの音声などに対しては、ほとんど反応するような様子は見せませんから、日中は明るい環境を再現し、夜間はケージに遮光布などを掛けて、暗くしてあげると落ち着きます。

 リクガメの飼育環境では、紫外線が供給される光源が不可欠なので、日光浴も重要な課題と言えますが、インドホシガメは強い直射日光を嫌う傾向があるので、飼育環境が整っているのであれば、無理をして日光浴をする必要はないほどです。

 日当たりの良い庭やベランダがあり、温暖な季節は、そこが生活の場になるのであれば、積極的に屋外を利用した方が理想的ですが、時々という程度であれば、見慣れない屋外環境だと、落ち着かない個体の方が多いからです。

 成体のリクガメであれば、滅多なことでは転倒しませんが、幼体のリクガメは、ケージ内でも、水飲み皿などに登ろうとして引っ繰り返ることが多いので、直射日光下での転倒事故は、死活問題にもなるので、細心の注意が必要です。

 屋外では、地域によっては、カラスや猫などから守らなくてはならない場合もあり、異物の誤飲などにも配慮する必要があるので、太陽光に勝るものはないとは言っても、飼育下のリクガメとっては、危険もあることを忘れないでください。

 インドホシガメは、ケージ内に水飲み皿などを設置しておけば、直接水を飲むタイプなので、浅くて体が浸れる程度の広さがある水場を常設しておけば、水を飲むだけでなく、気持ちよさそうに浸かっている様子が観察されます。

 リクガメの中でも、温浴は好む方なので、個体が嫌がらないのであれば、定期的に行っても問題ありませんが、幼体の場合は温浴中に寝入ってしまう場合もあるので、溺れてしまうことのないように、注意する必要があります。

 温浴中の排泄が習慣化すれば、排泄物を確認することもできますし、温浴を行い、排泄した後は、食欲が旺盛になる個体も多いので、インドホシガメの飼育では、温浴は効果的なことの方が多いと言えるでしょう。
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リクガメの場合、飼育下における生体の必要条件は、成体も幼体も大差なく、環境温度や湿度、また給餌物にしても、幼体だけが何か特別なものを必要としているわけではありません。
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