リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 リクガメの幼体は、独特な可愛さを持っているので、やはり幼体のリクガメから育て上げたいと思うものですが、インドホシガメの幼体飼育は、なかなか思うようにいかないものです。

 ある程度の大きさに育った個体は、幾つかの試練を乗り越えてきたとも言えるので、幼体よりも丈夫であり、安心できる無難なサイズと表現することもできます。

 しかし、リクガメの幼体飼育の項目に記すぐらいですから、安心できると言っても過信は禁物であり、不適切な飼育環境であれば、時間の問題で個体の状態は落ちてしまいます。

 インドホシガメの場合、成体サイズになれば、雌雄の識別は一目瞭然ですが、10センチ弱の個体は、雌雄の目安がつく個体もいれば、曖昧な特徴しか認められない個体もいます。

 大抵の場合、雄の方が甲羅が細長くなり、尾も長くなりますが、雌の甲羅は雄よりも幅広で、尾も短いですから、幼体と異なり雌雄を推測して選択することもできます。

 これは将来的に繁殖を目指す場合、雄と雌のバランスを考慮することができますし、特に繁殖を考えていなくても、複数飼育をする際、大人しい雌だけを揃えることもできます。

 地中海リクガメ属の雄ほど、インドホシガメの雄の気性は激しくありませんが、それでも雌と比べれば活発に動き回りますし、雌とは異なる積極的な行動が観察されます。

 インドホシガメは、甲羅の模様が美しいだけでなく、一頭一頭の甲羅の色、線の太さ、左右の対称性などが異なるので、どうしてもコレクション的な要素が強くなる傾向があります。

 特に繁殖を考えていなくても、飼育が落ち着いた時点で、もう一頭の購入を検討するケースも多く、気がついたら大所帯になっていることもあると思います。

 成体の個体は、流通量も少なく高価ですが、10センチ以下のサイズは流通量も多いので、好みの個体を選択することもできますし、飼育も比較的に安心して行なえる利点があります。

 インドホシガメで人気が高いのは、やはりラインが太い個体ですが、このラインがホワイトの個体もいれば、オレンジ色が強く出ている個体もいるので、選択肢は相当広がります。

 このサイズの個体は、幼体時では認められない特徴が顕著に出始めているので、ラインの太さ、対称性、色合い、甲羅の高さなど、成体時のイメージを思い描くことができます。
無難な安心できるサイズから育てるのも一案である
ラインが太く対称性に優れた個体は美しいが数は少ない
 幼体時にラインの太い個体が、成長すると見事な太いラインの個体になるかと言うと、必ずしもそうとは限らず、幼体時の太さのまま成長する個体もいます。

 普通は成長に伴い、ラインも太くなっていくので、出発点とも言えるラインが太ければ、それが広がるように太くなっていくので、もちろん将来的に期待できる個体であることは事実です。

 ラインが太い個体は、成体時にコントラストが明確になり、美しさが強調されるだけでなく、成長に伴い、枝分かれするように、新たにラインが発生し難いという特徴もあります。

 俗に言う多線タイプも、対称性に優れていれば非常に美しいのですが、完璧な対称性となるビルマホシガメと異なり、インドホシガメのラインは、どうしても対称性が劣ってしまいます。

 10センチ弱の個体であれば、ラインの太さだけでなく、対称性であるシンメトリーも把握することができるので、自分好みの個体を探して選択することも可能です。

 リクガメの背甲中央に位置する甲板は、椎甲板(ついこうばん)と呼ばれ、インドホシガメでは、この椎甲板のラインが一直線に揃うことは少なく、普通は甲板の隣接部で不整合となります。

 しかし、時にはラインも太く、椎甲板上のラインが、まるでキールラインの如く直線になる個体がいて、このような個体を上から見ると、ため息がでるほどの芸術的な美しさがあります。

 これは幼体の頃だと判断できない特徴なので、インドホシガメの場合、ある程度の大きさになった個体を選択する際の利点とも言えるものです。

 リクガメの幼体には、幼体ならではの愛らしさがありますが、美しさの選択という視点で考察すると、無理をして幼体から育てる必要はないと思えるほどです。

 また甲羅の対称性だけでなく、インドホシガメの甲羅や皮膚の発色は様々ですから、一見すると似ているように見えても、実際には一頭一頭が微妙に異なっています。

 もちろん命ある生物ですから、ラインが太いとか細いとかという問題よりも、例え甲羅に傷を負っていたとしても、健康であることが一番であることは言うまでもありません。

 しかし、インドホシガメは、美しいリクガメであるが故に、他のリクガメとは異なった魅力を持ち合わせているので、希に見る美しさに魅了されてしまうものです。
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リクガメの場合、飼育下における生体の必要条件は、成体も幼体も大差なく、環境温度や湿度、また給餌物にしても、幼体だけが何か特別なものを必要としているわけではありません。
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