おまえは誰だ?
 俺様に何か用があるのか?
 用がないなら他へ行ってくれ。
 のんびり昼寝がしたいんだ。
 う?
 何? 名前を教えろだと?
 ふん。
 そんなもん意味ない。
 好きなようにしろ。
 適当に呼べばいい。
 なに〜適当じゃいやだと?
 う〜ん。
 しつこいなぁ〜。
 いいかぁ〜良く聞けよ〜。
 花屋のじいさんは、何を勘違いしたか「エリザベス」と呼びやがる。
 まあ、あそこのおやつは、なかなかいけるから許してやっているけどな。
 魚屋のおかみは「このすっとこどっこい」何か良く解らん呼び方をする。
 まあ、結構新鮮な魚をいただいているから、気にはならんけどな。
 床屋のばーさんは「たま」だとさ。
 ちったーひねった呼び方できんかね〜。
 まぁ、暑い日、寒い日はあそこに限るから許す。
 俺様は寛大な心の持ち主というわけだ。
 許せんのは、あのバカだな。
 俺様のことを「ぽち」と呼びやがる。
 なんで犬野郎みたいな呼ばれ方をされなきゃいかんのだ?
 まぁ、たまにイタズラしてやっているけどな。
 名前っぽいのとしてはだな、後「ジョセフ」「シルバー」「にゃんこ」
 「くそねこ」?これは名前じゃないかもしれんなぁ。
 「オムレツ」「鉄火丼」「シルベスター」「ヤダン」…。
 数えきれんぞ。
 これで、名前が無意味なのはわかったか?

 待てよ、おまえまだ名乗ってないだろ?
 人様に名前を聞く時はまず自分から名乗るのが礼儀というもんだぞ。