■ ストラトス・フォー (anime) -
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■ キャスト
| 役名 | 年齢 | 声優名 | 声優の好み | 特徴 |
| 本庄 美風 | 16 | かかず ゆみ | ○ | 緑髪ツインテール |
| 菊原 香鈴 | 15 | 折笠 富美子 | 紫髪おとなしい子 | |
| 中村 彩雲 | 17 | 菊池 志穂 | ◎ | 茶髪ショート |
| 土井 静羽 | 16 | 清水 香里 | ○ | 茶髪ロング |
| 如月 沙弥華 | 29 | 大原 さやか | 美風達の教官, うるさい小言おばさん | |
| 岩崎 和馬 | 32 | 辻谷 耕史 | 教官, 堅物, 昔はやんちゃだった | |
| 藤谷 圭 | 30 | 関 智一 | メガネ青年 | |
| 佐古 浩一郎 | 36 | 岩田 光央 | 整備主任, さこっさん | |
| 宮崎 翼 | 17 | 田坂 秀樹 | 金髪少年 | |
| 池田 空 | 16 | 吉野 裕行 | 茶髪少年 | |
| 御厨 リン | 68 | 京田 尚子 | 広陳の主 | |
| 御厨 ラン | 22 | 根谷 美智子 | 広陳の看板娘 | |
| 御厨 アリス | 18 | 浅野 まゆみ | 広陳の飼い猫, テートク | |
| 宙 美春 | 28 | 沢海 陽子 | 第 7 オービタルステーション司令 | |
| クリス・カルマン | 23 | 浅川 悠 | コメットブラスター隊員 | |
| アネット・ケイリー | 21 | 豊口 めぐみ | △ | コメットブラスター隊員 |
| 久保 千鶴 | 25 | 平松 晶子 | コメットブラスター隊員 | |
| ベティ・ブーゼマン | 21 | 雪乃 五月 | △ | コメットブラスター隊員 |
CODE:113 FINAL APPROACH
そこはお前達の空だ! by 岩崎和馬@辻谷耕史
本作は確かに美風達 4 人そのものでした。青春物語、しかし成長の終わりを見せることなく今まさに青春を過ごしている美風達 4 人を完全に描き切りました。青臭くてもいいじゃないか、それが今なんだから。大きな目標はあるけれどもそれはすべて自分のため、友達のため。世界の平和のためには何もできないけれども友達のためなら何だってできる、この無謀とも言える無敵の力がここにあります。「まだまだこれから!」常にその想いに満ち溢れていました。
◆
最大の感動を覚えのは千鶴がコメットブラスターのエンブレムを肩から剥がして美風達に差し出したこの時でした。美風達がどれほどこのエンブレムに憧れているのか、どれほどこのエンブレムが重い意味を持っているのか、かつて自分達が憧れていたものであるからこそ誰よりもよく分かっている筈です。その彼女のこの暖かな微笑みとともに取ったこの行動が昔の少女と今の少女を繋ぐ、美風達から見ると今と未来を繋ぐ大きな一瞬の現れになっています。
もちろん今のこの状況──全オービタルステーションは沈黙し地上部隊だけでは十分な迎撃が不可能な状況──から導き出せるものは破滅でしかなく、たとえ失敗しても想定どおりの結果しか待ち受けていないこともまた間違いありません。しかしこの熱い情熱を持った美風達に少し期待したくなった、そう、まるで過去の自分達のように若さ溢れる彼女達に。だからこそ、その微笑みには悲愴感などの全く出ていない、包み込むような暖かみのある笑顔になっています。
未来を捕み取った? いや、まだ自分達の力では捕み取れていないんだ。今の美風達はそれを分かることができます。今迄の数々の事件、自分達の意思や能力では到底太刀打ちできないことだってあるんだ。コメットブラスターのエムブレムを外すその姿は千鶴達、今のコメットブラスターに対する美風達の回答です。メテオスィーパーとコメットブラスターの対比がここにきて美風達の若さの象徴となっていたことに改めて気付かされました。そう、まだ美風達はメテオスィーパーなんですから。それを自覚した上で手の届く目の前に夢のコメットブラスターがある。人生において最高のシーンのひとつを今この 4 人は迎えたのです。
そして美風達がまだ子供でいる自分を認めて未熟であることを自覚したこの瞬間、未来の夢を実現するための力強い大きな一歩をまた踏み出しました。それは「CODE:102 FOX ONE」における「風が背中を押した」美風の大きな一歩の再現です。今回の風はとても大きく重いものでしたが、それだけこの一歩も大きく重いものになりました。夢に限り無く近付いた今だからこそこの一歩はとても重要なものであり、絶対にもう引き返せない所までやってきたことの確認の意味も含まれています。
千鶴やアネットは美風達に過去の自分を見たのでしょうし、私達は千鶴やアネット達に美風達の未来を見ることができました。美風達がコメットブラスターになったその時、更なる後進からは今のコメットブラスター達のように妬まれ羨まれ欝陶しがられることでしょうけれども、それは今の夢を実現するための努力を惜しまなかったその自信からくるものです。今この時期を一所懸命に駆け抜けている美風達の煌めきは決して嘘ではありません。
◆
半年後。一度は成り行きとは言えコメットブラスターとして隕石の迎撃任務を成功させた美風達 4 人ですが、当時のオービタルステーションはほぼ全滅しコメットブラスターもほぼ全滅した状態においても、新任のコメットブラスターとして任命されるまでに半年の時間がかかりました。これは美風達の意地でもあったのでしょう。シミュレーションでは一度も成功したことのない自分たちの意地、実際に経験できたことからくる責任に対する自分自身の足りない部分、そして宇宙に出る時は自分達の手で修理したあのストラトス・ゼロで!
静羽「ゼロなんて縁起悪いんじゃない?
彩雲「これは私達 4 人の夢なんだから、フォーに決まってるじゃない。フォーよ、フォー。
美風「さあみんな、塗り替えるわよ!
香鈴「はい、ペンキ。
佐古「お、俺と美春の夢がぁ〜……
手書きで書き替えた垂直尾翼の「STRATOS 4」の文字から、この半年の間のある日に起きたエピソードがまるで目に浮かぶようです。きっと今迄と同じように衝突しながら我儘を言いながら、でももう「ほんの 1mm 先にある」夢に向かって、真っ直に飛んでゆく紙飛行機のように、同じ目標に向かって 4 人で力を合わせて勉強し訓練し、遊んで笑い合って充実した日々を送ったことでしょう。でもそれはもう特に語ることでもないんです。それはもう十分に想像することができ、それは絶対に間違っていません。彼女達は信用するに値しますし、きちんと最後にはその信用に応えてくれましたから。
自信を持った上での意地、これこそもまた若さの象徴のひとつでもあり、だからこそストラトス・フォーの前に立っての記念撮影での美風達 4 人とその仲間の皆の混じり気のない輝くような笑顔となっていました。彼女達は間違いなく自分達の力で夢を勝ち得ました。それは誰にとっても希望になりますし、何のわだかまりもなく心から祝うことができます。
◆
この物語のすべてがオープニングテーマにありました。もう何十回と聞いたか定かではありません、その一言一言が本作を何度も繰り返して暗示・明示していましたから、暗唱できるほどに聞きまくった自分は本作の物語に対する期待を間違えずに済みました。
改めてオープニングを見返してみると確かに終盤のところに登場するストラトス・フォーもまた手書きでゼロを消してフォーに書き替えた跡が見られました。2 機のメテオスィーパーの機体と絡み合うように大空を突き進み、地上へと戻る 2 機の SSB の間をストラトス・フォーが飛び出したその時に紙飛行機となって脇目もふらず真っ直ぐに飛んでゆく姿は美風達の夢そのものの姿です。ストラトス・フォー、つまりあのストラトス・ゼロは確かに間違いなく美風達の夢の紙飛行機そのものでした。自分たちの力でその夢を確かに掴んだその時にストラトス・ゼロ改めストラトス・フォーで宇宙を目指す、これもまた彼女達の意地のひとつです。もしかしたら既にコメットブラスターとして任命されていたにも関わらず半年間このストラトス・フォーの修理に明け暮れていたとか。それもまた面白いかもしれません。
今これを書きながら物語を思い出すだけでも涙が出てしまいます。夢と期待と大きな壁と成功の物語。その青春の時代を駆け抜けたとても気持ちの良い物語でした。誰でも一度は通過するこのやるせなくも希望に満ち溢れていたこの時期は、しかし誰にとっても 1 回しか訪れないこの時期。これほどまでにストレートに映像アニメ作品として見せてくれた本作もまた何者にも負けることなどありません。
失敗なんて恐れない。私はやるんだ。やれば何でもできるんだ。本作は今の時代に対しての力強いメッセージをもまた持っています。批判ではない、恐いほどに素直な気持ちに溢れる物語。これを見て涙する者は既に過去の存在なのかもしれません。本作に反発できる人達こそがこのメッセージの送り先なのかもしれません。
◆
しかし本作の完結を受けてそれに感化されて実に青臭く感想を書く自分を客観的に見てみると実に苦笑してしまいますな。今だけ、ちょっとだけ若々しく馬鹿馬鹿しくなってみてもいいのではないかな。そんな気持ちになれる、そんな魅力に溢れる作品でした。ということで。
傑作認定!!
◆
付記、そしてまたもし本作にもの悲しさを感じたとすれば、序盤は美風達の視点で語られていたのに対し、終盤は教官やコメットブラスター等の大人達の視点で語られていたことによるものでしょう。このわずかな違いに気付いてしまったその時、そこに悲しみを覚えてしまったことは付記しておかなくてはなりません。
正直な気持ち、今これほどまでにベタで愚直で丁寧な青春ストーリーに再会できたこともまた嬉しかったことのひとつでもあります。往年の名作を引っぱり出さなくてもテレビを点けるだけでこんな物語をアニメで見られるなんて、これもまた今のアニメ多作時代の恩恵のひとつなのかもしれません。
ちょっと褒め過ぎかな?
CODE:112 ENGAGE!
今日のあたしは御機嫌向かい角 30 度なんだから! by 中村彩雲@菊池志穂
最後の盛り上がりのための溜めの話、物語の本筋すなわち青春物語には直接の関係を持たない脇道部分の種明かしを終え一通りしっかりと土台を固めてきました。
香鈴を救出するために先に出発した美風と静羽を追って彩雲も下地島基地から遂に飛び立ち、3 人が揃って香鈴を目指して遂に宇宙へと飛び立つところまで辿りつきました。無茶な行動を止めるのが大人の役目、しかし無理を承知で突き進むのが子供の仕事です、彩雲を下地島基地から抜け出させるために体を張って囮を買って出たのもまた翼と空。あのバカどもが。言いたくなる気持ちも分かりますが暖かな目で見守ってあげたくなる無茶は信頼の現れです。もちろんここまでの流れから見て本作が本作である以上は成功が約束されているものですから安心して信じていられるというところもあります、それが分かった上でもなお見守っていたくなるこの気持ち、それはやはり美風、彩雲、静羽、香鈴、この 4 人が本当に子供っぽくて健気で頑固で力強くて素敵だからに決まっています。大人の視点で子供を見ていられる物語、これはきっとどの世代の目から見ても清々しい青春物語になっているのだと信じられます。
謎の宇宙生物に寄生されると感情を失ない意思のない存在となってしまうという。しかし宙指令のそれは意思とは言えないものか。彼女も若い頃は夢を持っていたことは回想シーンのとおり、もし夢を見させてもらえるとすればまだ指輪を見て心が揺れるように感情を完全には失なってはいないと見たい。その謎の宇宙生物の力を得ることにより幸せを手にすることができるのだ、それを求める意思として働いてしまっていますが、それは間違いなく謎の宇宙生物により消されようとしている人間らしい意思が働いているのだと見たい。その謎の宇宙生物は自己矛盾しているような気がします。どちらかが嘘です。
香鈴って、思えば今迄ずっと少しずつ少しずつ感情を強めてきていました。テートクに対する猫嫌いの反応も最初の頃から比べると随分と強く嫌うようになってきましたから、それはきっと美風たちと仲良しになるにつれて謎の宇宙生物を克服しつつあったその現れだったと見ても良さそうです。猫嫌いの進行が友情の深まりだなんて、ちょっとテートクが可哀想かな。ん〜。猫って何故だろう、猫嫌いな人のところにすぐ近付くの。猫好きな人に近寄るとイヤってほど可愛いがられるので欝陶しくて、だから香鈴のような子を選んでその側にいようとしているのかな。でもその度に美風に放り出されているのだから全然ゆっくりできてませんでしたね。
いろいろとまだ思うところはありますが、それはすべて最終話まで見てからのものにしたほうが良さそうです。どんな明かるい結末で締めてくれるのか、今からもう楽しみでなりません。でも 1 日 1 話のペースは守るのです。楽しみは明日♪
CODE:111 TARGET MARGE
ハートはいつも迎撃です。 by 如月教官@大原さやか
この如月教官の出撃は「CODE:108 GO GATE」における「何のためにここにいるのか」の問いに対する回答でもありました。若者を育てる教官として、若者を助ける教官として、同じ宇宙を目指した者の先輩としての責務を果たすためにここにいるんだ、って。言葉では出さないけれども行動して結果を出して存在意義を強く表現してくれる、この実直なほどに真っ直な物語を的確に現しているようなシーンです。気持ち良かった。
前向きな物語。本作は挫折や苦境に立たされてもなお前進する力がとっても強い物語。だからだろうな、見ていて嬉しくなってしまうの。頑張れ、ではないな、応援したいという気持ちとも少し違う。まさにオープニングテーマの最後の紙飛行機が青い空に向かって一直線に飛んで行く、その 1 本の白い線をそのまま物語にしたような透明感のある物語。そんな感じかな。楽しい、面白い、と言うよりも、何故か嬉しいんだ。
香鈴を助け出すために出向いた美風と静羽をサポートしたのは天体危機管理機構の中の人間。組織としては完全に独立して侵略に手を貸しているのでしょうが、その組織の中の異端者としての思惑が美風達の目的に偶然にも合っていたおかげの助けになりました。礼は言わないのは当然ですし言われても困るでしょう、ここには全く好意の入り込む余地がありません。しかしあのおやじの最後のささやかな微笑みのようなもの、それは美風と静羽がその顔の中に見てしまったものでしょう。どこか感謝してしまいたくなる思いがあった筈です。素直な美風と静羽のその気持ちが美しい。
まだまだ香鈴の居場所には辿りつけていません。友達を助けるために、いつか一緒に宇宙へ飛び立つために、がんばれ美風! がんばれ静羽!
CODE:110 MISSION ABORT
撃墜任務も回数を重ね、美風、香鈴、彩雲、静羽の 4 人は遂にコメットブラスターに手が届くところまで辿り着きました。今年は 80 ヶ月ぶりの彗星の当たり年、前回の彗星の大量接近は美風達が 10 才前後の頃の話になるので彼女達にとっては初めてのチャンス、そして彼女くらいの年であれば 6〜7 年後なんていつ訪れるかも分からない遥か遠い未来のことですから今のチャンスを逃すなんて考えられない! 今をがむしゃらに生きる青春物語の王道をひた走っています。思えば青春ドラマシリーズがテレビドラマから消えて久しく、その役目は本作のようなアニメシリーズに任されているというのも時代の変化かもしれません。物語序盤の「手のかかる生徒」が当時は不良で今は無気力というのは今更書くことでもありませんが、しかし目的さえ見付かれば瞳を輝かせて真っ直に突き進む、その姿は数十年前も今も全く同じです。
熱血彩雲と無気力の天才美風にハッパをかけたり、でもこの 2 人は似た者同士、コメットブラスター試験の勉強中でも意外と落ち着いている静羽がやる気を震い立たせるために以前の美風の失敗ビデオを見せたりと、綺麗に役割分担がなされています。思えば彼女達 4 人ってずっと一緒だったんだな、って。香鈴はボケということで。
すべてのオービタルステーションからの通信が途絶えた、それは第 7 オービタルステーションの中では宙指令率いる未知の敵の反乱が遂に始まったということ。つまりすべてのオービタルステーションは似た状況にあるということでしょう。コメットブラスターは今迄この宙指令率いる部隊しか出てきませんでしたが、他のオービタルステーションは何をやっているのかな。完全に第 7 オービタルステーションが乗っ取られたわけではなく抵抗している 8 人がまだ立て籠もって抵抗しています。対して地上では香鈴だけがその謎の宇宙生物に影響を受けているらしい。飛来した彗星の破壊に呼応してか時期として偶然その時と重なったのか「たすけて」の文字を残して倒れてしまう。
↑これを青春物語の上の理不尽な障害のひとつとして見られるようになったのは『それは舞い散る桜のように』でいろいろと思いを巡らせたおかげかもしれません。何も起きない青春時代なんて決してありません、客観的に見たら些細なことでも当事者にとっては全世界が滅びるのと等しいほどの大きな事件なんです。美風の失敗を彩雲、静羽、香鈴が支えてあげたり、ストラトス・ゼロを修理して宇宙へ飛び立つ夢を一緒に見たり、今迄に築かれてきた 4 人の絆こそが客観的な世界の崩壊よりも遥かに大事なこと。今は香鈴を助けることがすべてに優先することです。違う! そんなことをしている場合ではない! それを言わないここ下地島基地の大人達もまたそんな青春時代を送ってきた人達なのでしょう、美風達の力を認めた上で信じてあげられています。甘い物語であることは認めます、でもとっても気持ち良い清々しい物語。今迄の話で仕込まれてきた要素をきちんと使って結末に向けて走り始めました。
この 4 人がどんな未来を捕み取れるのか、そこまでしっかり見せてくれそうな気配。さて、最後まで一気にいきますか♪
CODE:109 VAPER TRAIL
久しぶりに隕石の迎撃任務です! と思ったら大慌てで慰安旅行に。みんなそんなに必死に温泉に行かなくても〜、という感じで導入部分から物語を一気に語り出してくれるあたりが好感♪ 「運転手さん、お願いしまーす!」ちょっとディータ@ヴァンドレッドを思い出しました。
美風、彩雲、静羽の 3 人がトリオでわいわい楽しんでいるところ、やっぱり香鈴はちょっと変わっていて目立ってます。露天風呂でキャーキャー言ってみたり枕投げしてみたり、そんな 3 人がほんと楽しそう。もう今となっては第 1 話の頃の美風なんてカケラもありません。
きっと彼女達は下地島にやって来てからの知り合いなのでしょうから、あの最初の頃の美風の姿は一時的なものだった、何かがふっ切れずに悩みに落ち込んでしまっていた頃なのでしょう。あまりヤル気を見せていないのに時には素晴しい成果を出す美風にイライラしていた彩雲の姿は想像に難くない。そこで美風が引き下がったら彩雲が相手をする筈もなく、その美風の気の強さもまた彩雲から見て釈然としないその無気力さだったのだろうな。今こうやって仲良く騒いでいるところを見ると、美風も、彩雲も、静羽も、みんな幸せそう。見ているこちらも幸せになります。
静羽は少し陰が薄いかな、でも美風と彩雲の間に入ってにっこり笑っていられる、そんな優しくて少ししたたかな静羽はきちんと描かれていましたね。あのノゾキ 4 人衆も香鈴捜索時にはビデオ片手に静羽を追っていましたから、見る目のある人は静羽狙いになる、のかな。4 人が 4 人とも個性的で魅力的。
さりげなくキャラクタエピードとしていい感じな回でした。うん、満足♪
香鈴の大食いはコメットブラスター内でも伝染が進んでいるもよう。ベティもクリスも食欲旺盛になってから表情が少し消えたように見えるので、すると香鈴も元々は年相応の明かるい子だったのかもしれない。4 人でわいわい温泉旅行を楽しんでいる姿もちょっと見たかったな。香鈴をひとりぼっちにしてしまう前回や今回の話がその大食い病の所為だと思うと、ちょっと恨めしいです。 → 大食い病。
CODE:108 GO GATE
いろいろな意味で「GO GATE」な第 38 回迎撃基地祭の話。楽しげな学園祭(相当)の雰囲気の中での家族・両親達との交流もあり、登場人物達を深めようというところ。親の願いと子供の願いのぶつかり合いは確かに青春物語のテーマのひとつですけれども、しかしこの下地島基地に娘達を送り出した親の言う言葉なのかな。無軌道な若者達と言える程に無謀なものだったのかしら。「子供の理論、でもそれでいいじゃないか、今を頑張って生きているんだから、まっすぐ未来を見つめよう」それを言うための物語なのですが、プロットはそれで良いとしてしかし表現するための要素がうまくなかったよう、結論のためのシナリオになってしまっていた。
香鈴の涙と励ます少年の絵はなかなか綺麗でした。そこに少し今後の伏線らしい台詞が入ってしまったのが少し蛇足に思えてしまうのは、まだ物語の辿りつく先が見えないからかな。
そして次回も温泉話でサブシナリオっぽい。本筋はどうしたんだろう?
CODE:107 MACH SPEED
やった〜!! by 美風@かかずゆみ
コメットブラスターの皆さんは妙に高慢チキだなと思っていたところ、意外とそれほどでもなく普通に人間味溢れる人達だったみたい。大食い司令は少し変かと思っていたらベティも大食い開始しました。今日は妙に計算が速いな、そういえば大食い香鈴も計算が得意でした。
やっと謹慎処分が解けて元気の出た美風が宇宙に出たいの気持ちが溢れ出た結果、佐古さんの道楽に夢を見た話。
実際のところ少女 4 人が手伝ったところでそのストラトス・ゼロが完成する筈は無いんですが、佐古さんの夢と美風達の夢が一緒になって頑張るところがとっても清々しい。もちろん宇宙に飛び出せるわけもなく、でも宇宙へ行けるその時を感じさせてくれるこの燃焼試験で派手に炎の塊が吹き出すのには見ているこっちも一緒に盛り上がって燃えました。その燃焼試験の念入りな描写がとっても良い、美風達と一緒に「成功するのか? 失敗してしまうのか?」ドキドキしながら見ていましたヨ。
そしてストラトス・ゼロはまた倉庫の中での眠りについたようです。でも切っ掛けとしてとても良いものを美風に与えてくれました。「いつか、絶対」宇宙に行くんだ、って。燃焼試験だって失敗しなかったんだから、美風だって失敗しないできっと宇宙に行けるんだ、って。
とっても前向きな物語です。ウン、いい感じ♪
CODE:106 CHECKING SIX
もしかして、見付けちゃった? by 香鈴@折笠富美子
提督の一日。美風が謹慎処分中なので何となく物語の展開も停滞気味のところを提督が猫の視点でいろいろと歩き回ってくれました。まさに素浪人一匹狼という感じです。
「ぎゃあ〜ぁ〜!」香鈴は猫(提督)がちょっと苦手みたい。重要機密を持って逃げたことで下地島基地をあげての提督大捜査作戦が展開されてしまいましたが、提督はそんなのお構いなしです。でも本当ならそんな重要なデータチップを単にお盆に乗せて持ち歩いている沙弥華さんも不注意過ぎますヨ。意外と(見ためどおりに?)そそっかしい沙弥華さんなのでした。
提督に疎まれつつもなついていた白い子猫は最終的には岩崎さんに飼われることに。名前は将軍。提督に将軍だなんて、ほんと偉い猫さんばかりです。岩崎さんは堅物とはいえなかなかのユーモア心を持ってます。
物語の流れの上ではホッと一息をつくエピソードになっていました。そして次回は晴れて謹慎処分も解けて次のエピソードに向かってゆきます。パイロット候補生もたくさん登場しましたし、後半戦に向けての休養を美風も他のみんなも取ることができました。良し。
もりたけし監督の インタビュー を読みました。「飛行機を出したい」「こういうキャラ出したい」「こういうメカ出したい」ここで何だか嬉しくなっちゃいました。『ナジカ電撃作戦』の中でも特に「MISSION 004 偽りの星は甘い罠の香りと共に」「MISSION 008 欲望の空は戦い渦巻く炎と共に」の 2 話がとっても好きなの。このへんの話が『ストラトス・フォー』に通じているのかな〜って。
おぼえがき。4C'zNs の声優さんでメテオスイーパーやってくれたら凄かったのにな。笑。
| 4C'zNs メテオスイーパー | 特徴 倒され方 |
| 春風 HARUKA.S (前田愛) 土井静羽 (清水香里) | 茶髪ロング 七虹香に香水の香りで発見された |
| 夏夜 NATUYO.S (真田アサミ) 菊原香鈴 (折笠富美子) | 青髪ショート(ポニー) いつのまにかリラに撃たれていた |
| 秋菜 AKINA.A (那須めぐみ) 中村彩雲 (菊池志穂) | 茶髪ショート 照明落とし失敗しリラに撃たれた |
| 冬月 FUYUKI.W (倉田雅世) 本庄美風 (かかずゆみ) | 緑髪ツイン 七虹香に追い詰められリラに撃たれた |
CODE:105 GO AROUND
どんな罰が下されてもあたしは平気、みんなと仲直りできただけで十分。友達より大事なものなんか、ないもん。 by 美風@かかずゆみ
前回の彗星破壊任務の失敗は美風にとってはとても大きな衝撃でしたが、周囲の大人達はその彗星落下による被害や美風の沈み込んでいるその気持ちとは全く違う思惑をもって美風に接してきました。美風自身の自責の念と悩みもどこにもぶつけることができず、やり切れない想いが募るばかり。ただ単に落ち込んでいるだけで済ませてもらえないのは実際にはとても辛い。今はまだ美風にはこの思想はまったく理解できないものでしょう、だからこそこの時点で一番必要なことは自分自身が潰れてしまわないこと。特に美風はまだ一歩足を踏み出したばかりで、彩雲とは違いまだまだ潰れやすいところにいるのですから、友達が一番大事だと結論付けて気を張らすことが今はとても重要です。それができるだけの友達がいることが次の一歩を出す勇気を与えてくれるものです。査問会から解放された時の美風と彩雲の表情はとても気分が良かった。重苦しいシーンを吹き飛ばしてくれる清々しい結末で締めてくれました。良し♪
査問委員会の思惑、コメットブラスターの傲慢な態度に御厨リンの謎の権力(事務総長?)。美風の物語から次に繋がるイベントが少しずつ出てきたようです。香鈴も無事に復帰しましたし、さて、この先はどうなるのかな。
コメットブラスターの宙美春司令は佐古っさんの別れた妻なのかな。そのわりには同じような指輪を 2 人ともはめたままになっているのは何故なんだろう。
CODE:104 TALLY HO!
まったく、あの馬鹿が…。 by 翼@田坂秀樹
宮沢翼(金髪少年)は以前にも美風を好みではないと言っていましたが、それはどうやら自分が真剣に必死に目指している夢に向かうための場所にあのヤル気のない姿で居続けている美風がどうしても許せないというものだったのかもしれません。積極的に嫌いになる程の相手でもなかったものが、今は積極的に嫌いと言いたい相手となったようです。夕日の決闘で睨み合う 2 人、美風の出撃を複雑な思いで見守る翼とそれにアカンベーで応える美風。相手を認めるか認めないかはまだ納得できていない風でしたが、今迄は本当に相手にすらする気にならなかった美風に向けての衝突を始める姿は、これは青春ストーリー的にいい雰囲気まで持って行けそう。いい感じ♪
ミッションブリーフィングのシーンの映像と伴奏音楽、高高度飛行の機体の揺れやミサイルロックオンのシーンなど、『エースコンバット 3』を何となく思い出しました。あれもフライトシューティングゲームを素材とした青春ストーリーアニメ作品でしたから、傾向としては本作にかなり近いような気がします。つまりどちらもわたしは好きな作品だという話なんですけどね。
コメットブラスターの攻撃により飛び散った破片が軌道を変えました。落下地点には防護服を着込んだ者達が何か粘液質の物体を慎重に回収していましたし、美風も破砕失敗の後に飛散するかけらに何か彗星とは違う何かを目にしたようです。何か、何らかの事件が起きつつあるようで、単に今回は美風の挫折イベントで終わらせる気はまったくない。しかも香鈴まで倒れてしまいました。何か取り返しのつかない事をしでかしてしまったのか、教官達の沈んだ声と表情は何を示しているのでしょう。ここでそのまま次回に続く。
今迄でも美風達は 3 番機と 4 番機で待機していました。メテオスイーパーとして下地島で勉学に励んでいる子は他にも何人もいるようなんですが、そのわりには待機順が多分一番優秀であろう翼達の次だったのは微妙に不思議。メテオスイーパーではないのか。入隊年度の違いで美風達が今は丁度先陣を切る世代となっているのか。
CODE:103 DECISION HEIGHT
この先に…。この先に宇宙があるんだ…。
期待に押し潰されそうになっていた美風も遂に自分も空へ飛び立てることに気付き、その気持ちを再確認するステップを見事に描いた快作。物語を受け損なうことが絶対にあり得ない程に丁寧な作劇には好感を持てます。
美風がひとつフッ切れたことでまわりの 3 人もとても嬉しい様子。やはりみんなとても若くて心が綺麗です。迎撃訓練飛行のため高高度へ飛び上がり宇宙へ向かう気持ちを抑え反転して降下するも燃料不足のためグァムへの緊急着陸に至りました。真っ青な空に白い雲、そこを掛け抜ける機体、この映像の緩急の付け方がまた素晴しい。自らの意思を何度も確認する美風の行動、特に黄線を跨ぐ儀式も前回とは違い力強い一歩で踏み越えたシーンがとても象徴的でした。
さりげなく周辺の人達も描かれていました。あの落ち着いたおにーさんが以前はなかなかのやんちゃ坊主だったというのも配役として面白い。「提督」の名付け親というのも意外なようで意外ではないあたりがいい感じ。このようなキャラクタ世界の広がりの感じられる描き方は大好きです。
実は少し恐れていました。安直な盛り上がりを作るためにさっそく美風に失敗をさせてしまうのではないかと。しかしそれはまったくの杞憂でした。寧ろ色のある世界に向けて駆けてゆく姿を全面に押し出して美風のひたむきな魅力をまた一層引き出してくれました。この序盤 3 話の作りがまた素晴しい、回を重ねる度に美風の笑顔が素敵になってきています。まさに期待どおりの青春ストーリーになっており、大満足♪
改めてオープニング曲もエンディング曲も本作にとても似合っていると思えます。導入としてのオープニングに、ひとつのエピソードが終わって流れ始めるエンディング曲の前向きなリズムのイントロがしっかりと物語を締め、冒頭から結末までひとつの世界を作っています。個人的にはこれは理想的な構成のアニメ作品のひとつと言っても良いかと思える程です。さあ、これからどうなるのだろう。楽しみ♪
CODE:102 FOX ONE
その時確かに、風が背中を押した。
憧れと期待と迷いと不安と。いろいろな感情の入り混じった美風が遂には風に押されてその最初の 1 歩を踏み出しました。本作には彼女達の青春ストーリーを期待していました。前回と今回の 2 話を使っの念入りな導入部分だったので、この 2 話だけでひとつの大きなエピソードとして独立して楽しめます。まさにオープニングソングが歌い上げている言葉そのものを描いてもらえました。風、空、飛翔。これらの要素を本作の全編を通して示しているので見間違えることは無いでしょう。やはり期待したとおりの作品です。大満足♪
出撃時の BGM がどことなく『木星』っぽい雰囲気です。そういえば『惑星』にもし冥王星があったらどんな曲になるんだろう、って適当にでっちあげてみたことって少し音楽を齧ったコトのある人ならあるんじゃないかしら。もしホルストが『惑星』を作曲する前に冥王星が発見されていたらどんな音を出してくれたんでしょうね。閑話休題、本作のこの BGM はクラシックアレンジと言うよりは吹奏楽っぽい響きがするので、これはなかなかに聞いていて気持ちの良い曲ではあります。
微妙に伏線らしきセリフがぽつぽつと。後で改めて見返してみる必要がありそう。まずは続きが楽しみ♪
鑑賞開始。
CODE:101 INITIAL POINT
また退屈な日常の始まりだ…。 by 美風@かかずゆみ
オープニングテーマと背景映像が清々しくて私は大好き。登場人物の紹介と本作のテーマであろう空を飛ぶシーンを絡めてテンポの良いシーンの移り替わりが気持ち良いです。なるほどこのオープニングソングは欲しくなります、機会があったら私も入手することにしよう。
まずは今回は物語の導入として世界と登場人物の紹介がメイン。4 人がひとつのチームとなっており私生活でも学校でもチームでの生活を送ることが彼女達の義務みたい。私、何でここにいるんだろう。そう言いながらも彗星の破片をじっと空を見つめている 4 人の後ろ姿が物語をリードしています。「その時、かすかに風が吹いた」ここから物語が始まりました。『piano』といい『ななか 6/17』といい、上手な第 1 話を作れる作品は以後もきちんと期待できます。第 1 話あるいはファーストエピソードが全然だめだめな作品は結局最後までだめだめなままである恐れが大ですから、特に最近は…。
(放送時の雑記からのおぼえがき転記)4C'zNs 主演ドラマ。実は今期の期待作のひとつ。第 5 話あたりで美風が「残念ね、あなたとは友達になれると思ったのに」とか言ってくれないかな。かの傑作『VANDREAD』一家の手掛けるという点も期待のひとつ、久しぶりに菊池志穂サンが主役級を張るという点もまた期待のひとつ。言われてみると確かに『VANDREAD』に参加していなかったメインキャラの声優さんって清水香里サンくらいなのね。今回は世界を提示してきました、作りとしては手堅くじっくりと進めるタイプのものでしょう、まず舞台とキャラクタがきちんと描かれていました。やる気のない美風(かかずゆみ)にハッパをかける彩雲(菊池志穂)、たしなめる静羽(清水香里)に、おとなしい香鈴(折笠富美子)という感じかな。まだまだ地味な印象がありますが先の盛り上がりに期待です。