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日本縦断飛行(北海道編8つづき)
<新千歳 → 函館>


函館が近づき、右前方には駒ケ岳がリアルな山肌を見せている

■ いよいよ北海道最後の函館へ

 羊蹄山の上で「NavicomGPS」の「Auto」をセットすると、飛行機は自動的に方角・高度を保ってくれて目的地:函館へ向けて飛行を続けました。操縦は自動になっているので、しばらくは何もしなくてもいいのです。ちょっと休憩してコーヒーをいれ、タバコを一服。飛行機はほぼ南に向けて高度10000フィート、速度130ktで飛びつづけています。「NavicomGPS」が函館空港までの距離を教えてくれているので、安心してトイレにも行けます。

 洞爺湖の上にさしかかると、湖の真中にある島もはっきりと見え、一昨年職場の学年旅行で洞爺湖のすぐ近くのホテルに泊まり、雪降る外の景色を見ながら、遅くまで飲みまくったのを思い出します(これではいつも飲んでばかりのようですが、まあ実際にそうですので、本当に恥ずかしいです f^_^;) )。なつかしの洞爺湖です。

 洞爺湖を過ぎ、ほどなくすると洋上に出ました。この辺は「内浦湾(噴火湾)」と言われているようですが、確かに海岸線を見てみると、大きな円周を描いており、太古の時代には大きなカルデラ噴火山であったような地形になっています。しばらくは、前方遠くに山並みを見ながら、洋上の飛行が続きます。

 コーヒーを飲み終え、5ヶ月も禁煙していたのに入選の仕事が忙しくなってつい吸い始めてしまったタバコを吸い終えると、前方に山肌が荒荒しい山が大きく見えてきました。駒ケ岳です。日本の各地に「駒ケ岳」と名のつく山は多いのですが、この山は活火山で時折噴火を起こしている山です。上のスナップでもその山の様子がごらん頂けると思います。ここまで来ると、もう函館はすぐ近くです。

■ 「NavicomGPS」による着陸

 函館が近づいてきて、函館空港まで13NMの地点まで近づいたとき、「アプローチポイントセット」をプルダウンメニューからチェックを入れます。そうすると、飛行機は自動的に滑走路まで約10NMほどのところに仮に設定した「アプローチポイント」というところまで飛行機を一旦誘導します。この地点は滑走路からほぼ直線状のところにあって、そこから下降を始めるとスムースに着陸態勢に入れる場所なのです。函館空港にはILSがあって、着陸は安全にできるようになっているのですが、やはり着陸には緊張します。

 飛行機が右旋回を始め、右手に函館山が見えてきました。高度はすでに少しずつ落としていましたが、アプローチポイントの地点では2500フィートになるように設定してあるので、もう函館の町並みが眼下に見えています。そして、ほどなくすると函館市内の北の海岸線寄りのところに函館空港が見え始め、飛行機はその空港にほぼ一直線になるように誘導され、滑走路の明かりも見えて来ます。滑走路が次第にはっきりと見え始めると、ギア(車輪)を出し、フラップを目一杯下げ、着陸態勢に入ります。速度は90ktに落とし、「NavicomGPS」の「Auto」も解除して手動にして操縦桿を握ります。ときどき風に流されて飛行機が揺れますが、滑走路をしっかり見つめ、「GPWS98」の高度コールに誘導されながら、少しずつ高度を落として行きます。滑走路が近づいて、高度コールが「テン(10フィート=3m)」をコールしたら、機首を少し上げて「ヘッドアップ・テイルダウン」の態勢を取ると、ほとんど衝撃もなく、「キュル」と音がして無事着陸しました。速度も十分に絞り込んでおいたので、飛行機はほどなく少しのブレーキングで停止しました。ホッとしました。後は滑走路からタキシングで空港の建物のほうへ移動して無事目的の函館まで着くことができました。14:30でした。50分ほどかかりましたが、北海道飛行の最後を飾るにふさわしい充実した飛行でした。

■ 北海道編を終えるに当たって

 実際には何度も行き、道内のほとんどを旅したことがありますが、こうして飛行機でバーチャルな旅をしてみるとそれなりに感じるものがありました。現実にこうした飛行機の旅をすることはできそうにないので、こうしてFS98を使って北海道を巡ることができ、充実感はありました。それなりの準備をし、時間もかかりましたが、無事稚内から函館まで着陸に失敗することもなく、飛んで来れたことを素直に喜びたいと思います。

 本当は、利尻や礼文そして奥尻などの島々も巡ってみようと考えたのですが、けっこう疲れる(飛んで書いて)ので、今回は断念しました。気が向いたらこれらの島々へも飛んでいってその飛行談も書いてみようと思っています。次回は津軽海峡を超えて、青森空港へと飛び、いよいよ本州縦断の旅が始まります。今度は長い旅になるので、時間をかけてじっくり計画を立てて飛び立とうと思います。乞うご期待を。

                                                      1999/03/14

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