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2<New Hanpshire州(Concord)→Vermont州(Montpelier)>


Citation、モントペリアへもうすぐ着陸

バーモント州の州都モントペリアの空港が見えてきた。ローカルな空港だ。

■ようやくアメリカの地形図が…

 小さい頃からアメリカという国名は聞き飽きていたし、自分でもアメリカのことはそれなりにわかっているつもりでいた。しかし、この州都の旅をするために浅井信雄『アメリカ50州を読む地図』新潮文庫を再読してゆくと、アメリカのことなどほとんど知りもしなかったことを痛感させられた。今回の出発地ニューハンプシャー州の州都コンコードは人口10万人程度の町とのこと。この州は白人が98%も占める(フランス系が多い)比較的治安のいいところのようだ。コンコードは「醜い州都」とか呼ばれたりするあまりパッとしない町のようだが、本当かどうかは定かではない。でも、飛行機で飛んでいくのにそんなことはどうでもいい。

 7/3(月)、本来なら仕事に出かけているはずであるが、期末試験中ということで、年休を取ってしまった。1年間で年休が10日に達したことなど今までない。ぼくは余ほどのことがない限り年休はとらない。がしかし、今回年休を取ったのには深いわけがある。じつは前日のWings2000厚木基地航空ショーで厳しい日焼けになり、首の周辺はシャツが擦れるたびに「あちゃ!」という始末。これでは、仕事に出かけても行っただけに終わりそう。そこで、試験期間中であることを利用してあらかじめ年休を入れておいたのだ。これは正解だった。「きょうはゆっくり飛ぶぞ」と首の周辺をタオルで冷やしながらパソコンに向う。

 準備の終わった朝8:15コンコードの空港を離陸開始。飛行機は前回紹介した「Cessna Citation Tyrolean」という2機ダウンロードした内のもう一方を使った。高度を8000フィートまで上げて、速度を300ktにしたところで、自動操縦に切り替えた。あとはちょっともどる形になるが、バーモント州の州都モントピリアを目指す。この州は日本で言えば、長野県みたいなところで、冬はスキーのメッカと化すそうだ。州名のバーモントはフランス語で「緑の山」の意味があり、その自然を求めて高齢者がたくさん移住してくるようだ。そのため、葬儀屋さんが多いと上記の本にも書いてある。まあ、日本の目指す福祉国家を先取りしているような州なのだろう。最近、この旅をはじめてアメリカの地図ばかり眺めているせいか、だんだんアメリカの地図が頭にこびりついて困っている。別段、アメリカなどじっさいに行きたいとも思わないのだが、実際に見てみたいなどとへんな欲求が起こらなければいいがと一人心配している。バーチャル飛行とはいえ、よく考えてみれば、人生などバーチャルそのもののような気もしてくるこの頃。あながち、バカにできないことである。

 パソコンで飛んでいるときに何を考えているのかなんて思い出せないが、着陸の失敗だけはしたくないといつも考えている。再度やり直しというのは、思った以上にかったるい。一度でビシッ!と決めるのがやはり気持ちがいい。8:30過ぎにモントピリアの空港が見えてきた。さっそく着陸態勢に入った。すでにGPSで空港に近いことはわかっていたので、自動操縦を切り手動にして高度も下げてあった。あとはギアを降ろし、空港の滑走路に機首を向けるだけだ。ところが、このモントピリアの空港にはILSはないし、目視で滑走路を確認してから進入の動作をとることにした(準備段階で滑走路の向きを確認し忘れた…)。上のスナップでもわかるように、滑走路への進入にはなかなか厳しい位置に飛行機はある。だが、そこは厳しい訓練を積んで来ているぼくとしては、何としてもここを一発で決めてみたい。このあと、手前に伸びた短いほうの滑走路へ強引に着陸を敢行する。一旦右に旋回してそれから再度左旋回して滑走路を正面にとらえた。「あとはこっちのものだ…」。しかし、滑走路が短いので油断はできない。オーバーランの可能性もあるため、スロットルをぎりぎりまでしぼる。高度が落ちて、滑走路が近づいてきた。芝生の上をすれすれに滑走路へ着地。すぐにF2キーで逆噴射。ブレーキもかけて滑走路の3分の2ほど滑走して静止した。インスタントリプレイで着陸のようすを確認するとかなり強引な着陸だったことがよくわかった。でも、無事バーモント州の州都モントピリアに着けてホッとした。このあと、もう1本の滑走路に移動して、再度離陸。周辺のようすをしばし楽しんだ。ほとんど何もない(FS2000の世界ではだが)、緑の多い州であることがゆっくり飛んでみてわかった。

 2000/07/10 (月) 8:29:12 PM 

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