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27<Iowa州(Des Moines)→Illinois州(Springfield)>


もうすぐSpringfield Captal空港へ着陸だ!

Springfield Capital空港はもうすぐ。着陸態勢に入り右旋回しながら滑走路へ。

■州都の空港はどれも小さいものばかり

 今回はアイオワ州のDes Moines Intl空港からイリノイ州の州都Springfield Capital空港までの飛行です。予定した時間に飛び立とうとしたら10分も遅れての出発になってしまいました。原因は目的地のFSNavigatorの素晴らしいマップでもSpringfield Capital空港がなかなか見つからなかったためです。アメリカ合衆国地図とにらめっこしてようやく見つけたら、それが何とも小さな田舎の空港なのですね。今までの飛行でもそうでしたが、どうもアメリカのそれぞれの州都というのは、日本の県庁所在地以上にさびれているのですね。州都の近くに空港すらないところがあり、仕方なくもっとも近い空港に降りざるをえないときもありました。ほとんどの州で大きな国際空港というのは別な大都市にあり、州都は「お飾り的」な存在になっているように感じています。そんなわけで、とてもふつうのジェット旅客機(今回もBoeing777の使用をあきらめました)は使えない状況です。ふつうのジェット旅客機は離陸速度が230ktsほどですが、そこまで加速するのには長い滑走路が必要です。着陸時もほとんど離陸と同じような速度で滑走路に下りてきますから、滑走路の長さがどうしても必要になるのです。通常3000mほどの滑走路があれば安心なのですが、州都の空港ではほとんどがその半分くらいしか長さがありません。私が小型のビジネスジェット機に頼る理由もそこにあります。滑走路が短くても離着陸ができ、しかも速度も速いというのはビジネスジェット機が一番適しているからです。

 2001/07/03(火)、期末テストの2日目ですが、テストの採点も終わってしまい、生徒のいない職場でダラダラしていても暑いだけでムダなので、ひさしぶりに年休を取って早く帰宅しました。エアコンのない公立の高校の暑さではとても仕事などできるような状態ではないのです。自宅にもどり、早速パソコンの電源を入れてFS2000を起動させました。上記のように目的の空港を探し出すのに苦労しましたが、何とか15:50にDes Moines Intl空港を離陸しました。飛行機はワンパタンながらBeechjet 400Aです。以前はCitationという飛行機がお気に入りでしたが、飛んでいるうちに少しずつ好みも変わってくるものです。現在はこの機体がとても気に入っています。短距離ならばBaronという双発プロペラ機が好きなのですが、この距離ではそれもしばらくは使えません。

 最高高度28300ftまで上昇して、約420ktsほどの速度で目的地に向います。FSNavigatorの検索でSpringfieldというのを探したら、ものすごい数でした。アメリカではありふれた名前の町なのですね。検索をした名前をダブルクリックするとマップ上でその地点がマップの中央にくるようになっているのです。これをやっていたらいつまで経っても探し出せなかったでしょう。アメリカの地図を参考にめぼしい地点を勘でポイントしていたら(マウスのポインターが当たると地名や空港名などが表示されるようになっているのです)ようやく見つけることができました。それほど目立たない州都なのですね。考えてみればイリノイ州には大都市シカゴがこの州都のはるか北方にあるのです。どうしてシカゴを州都にしなかったのか?理由はよくわかりません。飛行機はほとんど真南に南下する形で飛びつづけました。牧草地みたいなところが延々とつづき、何の感慨もありません。「日本の空のほうが山あり谷ありでやっぱり楽しいなー」などとおもいながら、飛んでいました。飛行機のパネルに表示させているGPSにもSpringfield Capital空港は明確にわかるようには表示されないのですが、Naviのほうではもうすぐ空港であることがマップ上でわかりました。

 空港が近づき、目視でも確認できたところで、着陸態勢に入ります。今回も滑走路は短そうです。気持ちをひきしめてギア・フラップを降ろします。ゆるく右旋回をしながら滑走路を正面にとらえます(上のスナップがそのときのようすです)。いよいよ着陸です。おもった通り滑走路は短めです。着地したらすぐに逆噴射です。滑走路が近づいてきて着地。すぐにエンジンの逆噴射を行いながらブレーキをかけてゆきます。滑走路の半分を過ぎたあたりでようやく停止。16:37無事着陸成功。47分のフライトでした。

 2001/07/04 (水) 17:51:56記す

■飛行機の将来は?

 21世紀になり、私は飛行機も相当に変わったタイプのものもでてくるだろうな、と期待していたのですが、今のところそれほど奇抜なものが出たという話は聞いていません。本屋さんで立ち読みする飛行機関係の雑誌をみても今までと同じタイプの飛行機がその性能少しずつ変えながら出ているにすぎません。人間が大空を飛行機で飛びはじめておよそ1世紀。そろそろ「空飛ぶ円盤」みたいなものや、ガンダムみたいなものでも出てきてよさそうにおもえるのは私だけでしょうか?

 ファインマンというアメリカの有名な物理学者が書かれた本(書名が思い出せない…)の中で「航空学というのはまだ科学ではない」というような表現がなされています。私もまったく同感です。飛行機の揚力の発生の原理ともいえるベルヌーイの原理や揚力線理論などがありますが、原理とは言っても理想的な流体中で成り立つと仮定されたものですし、具体的な数値を求めるためには実験でデータを集めるしかありません。それに航空学は科学と言っていいほどには再現性や予言性に乏しい面は否定できません。要するに飛行機はどうして飛ぶのかは理論的には正確にはわからないのです。飛ばせば飛ぶというのが現在の段階のようにおもえます。これは別に「航空学」を疎んじているわけではなく流体力学という分野が非常に複雑な要素をたくさんもっているためです。そんな状況で、夢のような飛行機ができるのか?といぶかる人もいるかもしれませんが、心配はいらないのです。「科学」と「技術」はまったく別物だからです。理論的なことなどわからなくても飛ぶものは飛ぶのです。ですから、私はあと20年ほどは長生きして、何とかその変わった飛行機を見てみたい、できれば乗ってみたいとおもっているのです。だれか早く作ってくれー!

 FS2000やCFS1&CFS2それにフライトもののマニュアルにはすべからく「飛行機の飛ぶ原理」のようなものが説明されていますが、あれは現象をただ「揚力」などの用語で解説しているだけで、飛ぶ理由にはなっていません。なんとなく「そんな気がするなー」程度のものです。飛行機が失速する理由だって実はよくわからないのです。でも、たしかにFSでは失速します。あれは、そのようにプログラムされているからであって、理論的なことがわかっているからではないのです。実際に飛んでみるとそうなるというのが、その裏づけなのです。実際にやってみた「経験知」をまとめたのが「航空学」なのだと言っていいとおもうのです。なかなか奇抜な飛行機が出てこないわけは、「飛ぶ原理」が正確にわかっていないからだともいえるでしょう。空気の中を飛ぶというのは、実に不思議なことばかりなのです。せめて、FSで飛行機を飛ばすだけでなく、自然の不思議さを味わういい機会だともおもうのです。

 2001/07/04 (水) 18:25:08記す

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