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40<Colorado州(Denver)→New Mexico州(Santa Fe)>


ロッキーの山々を眺めながら飛ぶANA B767-381

ロッキーの山々を越えながらNew Mexico州をめざすANA B767-381。

■高地Denverからニューメキシコ州へ

 コロラド州の州都Denverは1974年の冬季オリンピックの開催を返上した都市です。環境破壊を防ぐためです。近くにエルバート山(4398m)という有名な山があり、それに連なるロッキーの山々がすばらしい自然環境を作り出しているので、オリンピックの開催に伴う森林などの破壊に配慮した結果だとおもわれます。こういう意識は我が日本でもぜひ見習いたいものです。なお、飛行機関係ではDenverの近くにあるコロラド・スプリングズに空軍士官学校があります。

 一方、今回のフライトの目的地ニューメキシコ州のSanta Fe(サンタフェ)も6342ftの高地にあり、この州自体もほとんどが高地であり、昼間は灼熱の砂漠状態の土地のようです。私が中学時代に文通していた相手はこのSanta Fe在住の女子中学生で今はとても懐かしい思い出です。また、この州は、広島と長崎に投下された原爆の開発されたところでもあります。「ロスアラモス研究所」がそれです。なんとも忌まわしいことですが、この現実を忘れてはいけないでしょう。奇しくもこのフライトの日は広島原爆投下の日でした。

 さて、今回のフライトは2001/08/06(月)に行いました。16:05Denver空港をANA B767-381で出発しました。離陸後、機体が安定したところで自動操縦に切り替えました。飛行機は35000ftまで上昇して、速度460ktsで水平飛行に入りました。コロラド州から南下をしてゆくため、進行方向右側にはロッキーの山々が絶えず見えます。といってもロッキーは最高峰でも4000m台、平均3000mほどの山脈ですから日本の南北アルプスほどの山々がつづいていると想像できます。下に見える光景はときどき緑の見えるくらいの乾燥地のようです。あの「西部劇」に出てくるような光景がつづいているのでしょう。

 飛行機は安定した飛行をつづけ、離陸後50分ほど経った頃、めざすSanta Fe Mun空港が見えてきました。そろそろ着陸の準備です。今回は途中、パソコンの前を離れることなく座っていましたから、もう腰が限界です。あともう少しです。ギア・フラップを落とし着陸の準備。ANA B767-381は288人乗りですから、中型のジェット旅客機ですが、機体の長さは47.6mほどありますから、かなりの大きさです。Santa Fe Mun空港の滑走路に無事着陸できるか心配ですが、着陸はそれほど滑走路の長さを使いませんから大丈夫でしょう。まもなく、着地。17:00ちょうど無事着陸成功。55分のフライトです。次第にアメリカ西海岸地方に近づいているので、気持ちのほうは高ぶるばかりです。残すはあと9回ほどのフライトです。

■もうお盆、そして日航ジャンボ機事故

 きょうが(8/11)、お盆の帰省ラッシュのピークのようです。朝のTVニュースでもやっていました。私は諸般の事情で今年は帰省することをやめました。子どもたちは盛んに帰省したがっていましたが、事情を話して納得させました。帰るならこの時期でもなくてもいいのですから。

 私はこの時期になると、終戦記念日(本当は敗戦残念日?)よりも「日航ジャンボ機墜落事故」をおもい出します。あのニュースが流れたときの衝撃を今でもよく覚えています。墜落場所がなかなか特定できずに、ようやく特定できたときには、そこが人の余り行きそうにもない「御巣鷹山(おすたかやま)」の斜面でした。場所が山奥であったことも原因して、救出作業は困難を極めました。500名もの命があっという間に失われた衝撃も、飛行機事故ゆえと暗然としました。そして、その事故に至った原因が少しずつ判明するに従い、飛行機内の「与圧」という乗っていれば何とも感じないようなことが、飛行機の垂直尾翼部分を破壊しコントロールを効かなくさせてしまったということに衝撃を受けました。それも、過去にその機体が「尻もち事故」をおこしたときの修理が完全でなかったというおまけつきでしたから、なんとも痛ましい事故だったとおもうのです。川の源流のように、最初の一適は小さくともそれが年数を経る毎に次第に亀裂を増し、臨界に達したときにおこるカタストロフィー的現象がこれでした。修理をした人を責めるのは簡単ですが、はたしてそれで問題は解決するでしょうか?「災害は忘れた頃にやってくる」とよくいわれますが、同じように「事故は忘れた頃におきる」のです。どんなに気をつけようが、人間のやることに完全はありません。同じような事故がおきないように祈るだけですが、またおきることもたしかでしょう。「便利なものには大きなトゲがある」のです。

 この帰省の時期に飛行機事故があると大変なことになります(ほぼ満席ですから)。そろそろ(と昔から言われていることですが)、飛行機事故がおこっても乗客が安全に下界に戻ってこれるような方法を真剣に考えないといけないですね。おそらくやろうとおもえば、できるはずのものだからです。

 2001/08/11 (土) 8:27:50

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