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42<Arizona州(Phoenix)→Utah州(Salt Lake City)>


圧倒的な景観のグランドキャニオン上空のBeechjet 400A

Utah州へ向う途中にあるグランドキャニオンの壮大な景観。再度ゆっくり飛んでみたい。

■今回は興奮のフライト?

 「アメリカ50州ー州都の旅」をはじめてから、その日の来るのを待ちわびていたフライトに「グランドキャニオン」と「ロッキー山脈」の訪問があります。近くの飛行場から飛び立てばいつでもゆっくり飛べるのですが、この旅の中でうまくコースに載せられればと散々苦労しました。そのためにアメリカの地図を眺め、ちょうどこれらの風景がうまく見れるコース設定をかんがえつづけてきたと言っても過言ではありません。いよいよ、今回のフライトはその1つ「グランドキャニオン」を見る日です。地図とフライトプランを比較して、グランドキャニオンの上を通過するように設定したのですが、飛んでみないと本当にその壮大な景観が見れるかどうかは定かではありません。祈るような気持ちで、飛行の準備をしました。

 2001/08/07(火)8:30、出発の準備を終えてアリゾナ州Phoenix Sky Harbor Intl空港を離陸しました。飛行距離はかなり長いためと大型機ではスナップを撮ったときに飛行機が大きすぎてジャマになるため、飛びなれたBeechjet 400Aを選びました。フライトプランで飛行機の高度をどうするか?悩みましたが、余りに高度が低いと返ってグランドキャニオンの全体像が見れないと判断。32000ftまで上昇して、上空を通過してみることにしました。離陸後20分ほどで高度32000ftに到達し、速度460ktsで水平飛行に入りました。前方を気をつけて見ていますが、なかなかグランドキャニオンらしい風景は見えてきません。「本当に見えるのだろうか?」とちょっと心配になる。フライトプランでは上空を通ることはまちがいないのだけれど。しばらくすると、なにやら遠くに大地が切れ込んでいるような光景が…。「あれかな?」とおもって期待に胸をふくらましました。近づくと、大地に大きな切れ込みが入った渓谷の風景がどんどん現れてきます。もう、これからの数分は、視点を機外視点にして360度回転しまくって、スナップを撮りつづけました(これができるのもcbcというソフトのおかげ)。その中の1枚が上に載せたスナップです。もっとリアルなものもあるのですが、どれも甲乙つけがたく自分で選ぶこともできかねるほどでしたが、全体の構図を見て上のスナップに決めました。時間は離陸して30分ほどでちょうど9:00でした。その光景は想像していた以上のものでした。もちろん、本物は標高差1600mもある渓谷ですからその迫力はこの光景どころではないことなど十分にわかっていますが、FS2000の中でもその光景の一端が味わえるようにプログラムされていることへの驚きもありました。

 数分間の興奮のあと、ユタ州のSalt Lake City Intl空港向けて飛行をつづけました。ナビのマップを見ると、まだ半分以上もあるようです。ここは、以前オリンピックが開催されたところで、名前だけは知っていましたが、今回の飛行でどんなところかがおぼろげながらわかってきました。州都の名前が「Salt Lake(塩湖)」とついていてすぐにわかる通り、この町のきた19kmのところにあるグレイト・ソルト湖の水は塩分が海水より濃くて、水泳の出来ない人(カナヅチなどという)でも、体が水中でプカプカ浮いてしまうのだそうです。ちょうどエルサレムの近くにある「死海」というのもそんな湖だとどこかで聞いたことがあるので、それと一緒だなとおもいました。1200m近くもある高地にこういう湖があるのもなんとも不思議なことです。

 9:40頃にめざす空港が見えてきて、着陸の準備に入ります。何度飛んで着陸のときは緊張します。着陸に失敗すれば、再度飛びなおすことを自分で決めてあるからです。やり直しは誰でもしたくはないですからね。今回はグランドキャニオンで興奮しすぎ疲れたので、自動操縦で着陸します。設定が上手く効いてくれれば着陸できます。滑走路が近づいてきて見事なくらいきれいに着陸。9:45でした。75分という長い時間かかってしまいました。

 2001/08/13 (月) 15:44:18

■映画「パールハーバー」をみてきました。

 昨夜(20:50〜0:10)、結婚以来はじめてカミさんと話題の映画「パールハーバー」をみてきました。史実がどうのこうのといわなければ、飛行機ファンにはたまらなく面白い映画だと感じました。映画をすでにみた人から「アメリカ人ばかりがどんどん戦死し、何か日本人が悪役に見える」などの話を聞くことが多かったのですが、アメリカ人が作る映画がアメリカに都合がいいように作って何も悪いことはありません。少しは戦記は読んでいる私からみて、それほど不都合のあるところはなかったとおもいます。かなりフェアーな映画だなーとむしろ感心したほどです。それに、娯楽映画に「戦争の真実(こんなのあるかどうか疑問ですが…)」などを求めるのは、お門違いというものでしょう。「パールハーバー」で描いている事柄は、戦争がおこればどの国でも体験することです。

 明日は「敗戦記念日(終戦ではない!)」ですが、戦争にいい方も悪い方もありません。戦争にいたる経過は複雑すぎて、単純にどちらかが正義の味方などということはないのです。これは、ベトナム戦争、湾岸戦争などでも同じです。若い国アメリカでは多民族の国民をまとめるためにはどうしても「聖戦」というイメージを国民に植え付けようといろいろなキャンペーンをしますが、それはその国の事情ですから、日本や外国から見てどうのこうのというのも的を得ているとはいえないでしょう。太平洋戦争は、日本にとって避けうる戦争だったかなどを現在の視点でいくら分析しても意味はないです。「あのとき、こうしていれば…」というようなことを現在でもいう人がいますが、歴史という時間軸を逆行することはできないのです。日本が戦争に負けてよかったとはおもいませんが、もし勝利していたら、それこそあの軍国がつづいていたかもしれないのです。それまた、大きな苦痛の種を残したかもしれないのです。戦争に対してヒステリックに反対しても戦争はなくなりません。返ってそれを利用されることも多いのではないでしょうか?戦争の実態を冷静にみておくことのほうがずっと大切なことだとかんがえます。

 話は映画にもどりますが、アメリカは建国以来「パールハーバー」まで外国に自分の領土を攻撃されたことがないため、あの奇襲攻撃は国としての大きな恥であるかのように感じているフシがあります。しかし、戦争史をみればわかるとおり、戦争において奇襲攻撃はむしろ当たり前のことなのです。「これから、戦争をはじめますよ」なんて言ってからはじめる戦争などほぼないのです。そのあたりに、不意を突かれた汚名を挽回したいがための国全体をあげての「リメンバー パールハーバー」があるようにおもいます。わが日本も問題行動の多い国ですが、この体質は戦争を経ても変わっておらず、それがいろいろな国との摩擦を大きくしているように感じています。まあ、アメリカにしても若さゆえの粋がりが多くて、閉口することもおおいのですが…。

 映画などほとんど見ない私が、飛行機に釣られてみてしまった「パールハーバー」でしたが、十分楽しめたのは良かったとおもっています。お説教くさい映画は見たいともおもいませんが、見て楽しいものならこれからも見てみたい気がします。ただし、飛行機ものだけですが…。

 2001/08/14 (火) 10:02:49

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