TopPage


48<Washington州(Olympia)→Alaska州(Juneau)>


雪をかぶったアラスカの山々をみて飛ぶFalcon2000

雪をかぶったアラスカの山々を見ながら、海岸線上を飛ぶFalcon2000

■夏のアラスカは?

 今回、アラスカにはじめて飛びました。普段の飛行訓練でこの地方を飛ぶ理由もないし、このときまでに、しかも夏のアラスカに飛ぶ理由は、こういう旅でしかかんがえられません。ですから、飛ぶ前は一体夏にはアラスカはどうなっているのだろうか?などという疑問すらもったこともありません。その地へのフライトです。

 もう2回も飛んでいる2001/08/11(土)の13:05にFalcon2000にて、ワシントン州のOlympia空港を離陸しました。目的地のアラスカ州の州都Juneau(ジュノー)までは相当の距離があります。長旅になることは予想できましたが、Juneau Intl空港にはILSの設備もないので、自動着陸はできないとあきらめていました。いつもの訓練通りやれば、どんな飛行場でも着陸できる自信はありましたが、何といってもやり直しはできるだけ避けたい距離なので慎重にNaviの設定をしました。

 離陸後、自動操縦に切り替えると昼の休憩に入りました。この日はもう3度目のフライトです。ずっと飛びつづけているような気もしましたが、「アラスカってどうなっているのだろうか?」という興味もあり、ついに同じ日に飛んでみることになったのです。北米大陸の西海岸線をずっと北上するコースです。高度32000ft、速度460ktsで安定した飛行になるともうしばらくは何もすることはないので、飛ばしたまま畳にゴロッと横になり、『物理学のパターン』などという本を読んだり、下でコーヒーを飲んできたりと好き勝手なことをしていました。しかし、飛行はまだまだ半分も来ていません。マップではようやく3分の1ほど進んだところなのです。

 飛び立って1時間ほどしてようやくコースの半分ほど進みました。その頃になると右前方の山々に雪らしいものが見え始め、やがて山全体が真っ白な雪(あれが氷河か?)におおわれてきました。FS2000の時間でも今は8/11の夏です。しかしというか、当たり前というか、アラスカはやっぱりほとんど冬なのでした。海岸線が雪でおおわれていないことが、今は夏であることを示しているにすぎません。北上するにしたがい、ますます白くなった大地が目立つようになってきました。

 飛行して2時間も経つと、さすがに長いなーと感じはじめました。マップではそろそろJuneau Intl空港が近づいてきています。飛行機の前方を見ると、空港は山々にはさまれた入り江の近くにあるようです。Naviを信頼して空港に近づいていきます。ときどき山の斜面が近づいてきて、今にも衝突しそうになりますが、何とか切り抜けて飛んでいます。空港が見えると、すぐに着陸の態勢に入りました。今回もILSがない空港なので自動操縦での着陸は無理だと判断しました。それでも、滑走路を正面に捉えることはやってくれますからNaviに任せます。滑走路が近づいてきても、案の定、高度が高くて着地までは至りません。そこで、自動操縦を解除してスロットルを全開にして再度上昇に転じました。しばらく直進後、コースを反転して滑走路の反対側からの着陸を試みます。Falcon2000は手動での操縦がとてもしやすい飛行機なので、安心して操縦できます。再び滑走路が近づいてきます。高度を下げながら、速度も落として静かに滑走路に着地。しばらく滑走後、停止。15:15無事着陸成功。何と2時間10分(130分)のフライトでした。その日、予定していた飛行もようやく終わりました。長かったけれど、充実した1日でした。

■FS2000で飛んでいて気づくこと

 FS98で「日本縦断飛行」をしたときにも同じような現象がありましたが、空港によっては滑走路が海上に飛び出していたり、ターミナル周辺の建物のようすが変だったり、いろいろなバグがあります。日本国内やメジャーな空港で飛んでいるときには気づかないのですが、相当おかしな現象に出合ったりします。

 日本国内でも新千歳空港にその現象があります。旭川空港から新千歳空港に向うと、新千歳空港の滑走路がブレて表示されたりします。これは、他の空港でも見かけます。明らかに滑走路の位置関係がおかしいのです。しかし、そのことでFS2000などを責めようとはおもいません。世界各地の膨大な空港の情報を正確にプログラム上に再現することはそう簡単なことではないでしょう。ときには、おかしな現象がおこるのもそれはそれで楽しいものです。山の上を川が流れていたりするとおかしくておもわず笑ってしまいます。丸い地球の表面を、プログラム上で正確に描き切るのは実にむずかしいだろうとおもえるのです。とくに、飛ぶ距離が長くなればなるほど、地球の球面の影響は出てきます。緯度・経度を正確にしても海抜などはかなりの誤差がでるからです。そのために球面三角法という数学の計算法があるのですが、これはかなりの誤差のでる計算法です。平面上を飛ぶのではなく、球面の上を飛ぶことのむずかしさがそこにあるのです。

 シーナリのおかしなところは至るところにあります。しかし、これはあくまでおまけですから、あまり目くじらを立てる必要はないでしょう。FS2000標準の富士山を見ると、みんな笑い出すでしょう。でも、他の国の山を見ておかしいかどうかは判断できないですよね。みんな、自分の国の景色をできる限り本物に近づけたいために、いろいろなシーナリ作りが行われているのです。私はシーナリにはそれほどこだわってはいませんが、山の形だけにはどうしても気になることがあります。そこで、トワイライト・エクスプレス社の「日本山岳シーナリ」を買ったりしましたが、大変重いためアンインストールしてしまいました。代わりに村上卓弥さんが作られた「JTerrain」という山のシーナリ(25MB前後)を入れさせてもらって、日本国内を飛んでいます。これは、実に素晴らしい山の光景を見せてくれる上に、それほどパソコンに負荷をかけない点など優れた作品だと感心しています。

 FS2000はあくまでも飛行機のシミュレーションソフトであり、景色を眺めるのはオマケだと割り切っていれば、それほどアドオンソフトに目を奪われることもなくなるのではとかんがえます。

 2001/08/17 (金) 7:01:09

■ 前のページへ ■ 次のページへ ■ アメリカ・インデックスへ ■ TopPageへ