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坂井三郎氏の歴戦の地を訪ねて
(Port Moresby〜Lae)


FS2002における現在のPort Moresby空港

1.現在のPort Moresby空港。大戦時は、米豪軍の最前基地であった。

スタンレー山脈を越えるBaron58.坂井氏たちは連日ここを飛んだ。

2.坂井氏たちは連日このスタンレー山脈を越えてポートモレスビーへ向かった。今回は逆コースで。

飛行のコースをFSNavigatorのマップで見る。

3.FSNavigtatorで今回の飛行コースを見る。下の円がポートモレスビー。Laeは飛行機先端の緑の点。

Laeが近づいて来た。現在は飛行場はない。

4.現在のLaeには飛行場はない。おそらく緑の芝生の辺が飛行場跡。そこへ強制着陸だ!

Laeの芝生上へ強制着陸。少しオーバーランして停止したところ。

5.Laeの芝生上へ強制着陸してオーバーラン。それでも何とか無事着陸。後にスタンレー山脈が広がる。

■坂井氏たちの歴戦の地を訪ねて

 このところ、仕事が立て込んでいて、なかなかゆっくりと飛ぶこともできないでいる。仕事の合間にゼロ戦エースパイロット:坂井三郎氏の書かれた本を読み直していた。そのときに、Combat Flight Simulator2ではお馴染みの歴戦の地LaeがFS2002ではどのようになっているのか?とふと気になりだした。そこで、気持ちに多少の余裕のできた昨日(2003/02/08(土))の夕方5:00すぎにパプア・ニューギニアのポートモレスビー空港へBaron58を引き出して、Lae(ラエ)まで飛んでみることにした。本当は、Laeに坂井氏たちのいた日本海軍航空隊の基地があったのだが、坂井氏の本によるとその飛行場跡地は現在では荒地になっており、飛行場はそこからかなり離れたところにあるとのことだったので、飛行環境の整ったポートモレスビー空港(こちらは現在でも立派な飛行場として使われている)から逆コースで飛ぶことにした。

 空港を離陸すると、すぐに左へ旋回してどんどん高度を上げて行く。というのも、海抜4000m級のスタンレー山脈がググーと盛り上がっているからだ。これを越すのには、かなり急激な上昇が必要。エンジンをフル回転させて、じわじわと高度を上げてゆく。安全にこの山脈を越すためには、15000ftくらいまで上がらないといけない。高度が上がり、雪を抱いた最高峰ビクトリア山が見えてきた。4073mの山である。この山脈を横断するように飛び越すと、ソロモン海が見えてくる。高度を維持したまま海まで出て、そこからまた左に進路をとり、海岸線を左に見ながら北東の方角へ飛ぶ。もう飛んで1時間以上も経つ頃、前方に小さな入り江が見えてくる。この海岸線の奥まったところにLaeの航空隊基地があった。スナップ4の飛行機の前方に見える芝生の辺りに飛行場はあったはず。着陸をどうするか迷ったが、あの芝生のようなところに強引に着陸することにした。

 スロットルをしぼり、高度をさげながらどんどん近づいてゆくと、点々と家や木々が見えてきて着陸は無理かなと思ったが、芝生状に見えたところは、とくに何もないようなので、そのまま着陸決行。芝生から少しオーバーランしたが、何とか無事着陸することができた。「兵どもの夢の跡」とはよく言ったもので、ただの原っぱである。当時の写真を見ても、飛行機が飛び立てるくらいにはなっていたもののボロ飛行場だったようで、こんなところでよく戦っていたものだとあきれ返る。最前線というのは、大抵そんなものだろうとは思うが、日米の差は大きかったようだ。FS2002の世界でのLaeの現状がわかって面白かった。風景は先にふれたCFS2の方が格段にきれいで、その当時のLaeをよく再現しているのだが、FS2002でもそこそこに現地のようすが再現されているのは感心した。さすがである。時間にして1時間半ほどの飛行であったが、夕食前に一飛びできてよかった。

■CFS3に凝っています(蛇足)

 Combat Flight Simulator3の日本語版が発売されて、すぐに買ってしまいました。f^^;) 自宅のマシンではグラフィックボードが未対応のようで、インストールはしてみたものの、起動ができずに残念だった。がしかし、職場で使っているマシンは新しく作り直して最新鋭機となったので、こちらにインストールしてみた。仕事の時間はちとまずいので、部活動指導の時間など時間外のときにやってみると、これがなかなかのもの。今回はヨーロッパ戦線で1作目とシチュエーションは同じものの、空対空が主ではなくて、空対地の戦闘シミュレーションが主になっている。画質も今までのものとは格段のちがい。これでは、CPUやグラフィックボードへの負荷は相当なものになる。道理で自宅のマシンでは起動もできなかったのかがわかる。もちろん、自宅のマシンのグラフィックボードは今では会社もなくなってしまったVoodoo5 5500なので、ドライバの更新ものぞめないから、当分は職場で隠れるようにして楽しむしかない。

 現在の職場でもそうだが、Flight SimulatorやCFS3のようなゲームに凝っている人はほとんど見かけない。いるのかもしれないが、あまり話には聞かない。みんな、パソコンは仕事やインターネットなどに使うものと決め込んでいるようで、じつにさびしい限りだ。パソコンでの醍醐味は、表計算ソフトをいじったりすることではなくて、自分では到底体験できないようなことをパソコン上で疑似体験できるところにあるのではないかとわたしは思っている。疑似体験というとすぐに「実際に体験することが大切!」などとのたまう人が多いように思うが、戦闘機など乗ったが最後、死ぬか生きるかのとんでもないことになる。高々、人間の体験できることなど限られているのだから、擬似だろうがなんだろうが、理屈をこいている暇があったらやってみるにしかずだ。

 FSやCFSなどは、初めての人にはまず飛ばせない。飛んだところで操縦もおぼつかない。ましてや、パソコンの画面上で小さな敵戦闘機の後尾に機体をよせて、敵機を撃墜することなどは言うまでもない。この点、子供の方が素直で覚えもいい。操縦桿で飛行機を操作するのは3次元の動きなので、そう簡単ではないのだ。ゲームだなんて侮ってみても、そのゲームすらできないのが、実際にいろんな人に試してもらった結果わかったことである。飛行機のゲームは、頭の中に本物の飛行機が飛ぶときと同じような感覚が備わってはじめて飛べるようになるみたいだ。「パソコンの真髄はゲームにあり」とわたしが信じるゆえんは、こんなところにもある。パソコンを仕事の道具と思い込んでいる人には、それだけの技量しかパソコンは教えてくれない。

 2003/02/09 (日) 12:48:42

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