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ロシア紀行(4)ノボシビルスクへ


イルクーツクを飛び立ったときはまだ秋景色だった。

イルクーツク空港を離陸し、西へと高度を上げるCitation X。いい機体だ。

1時間も飛ぶと、そこはもう冬の世界だった。寒そうだ。

1時間ほど飛び、オビ川上流ではもう冬景色だ。やはりロシアは寒そうだ。

ノボシビルスク市街地の上空で離陸態勢に入る。

ノボシビルスク市街地の上空で着陸態勢に入る。空港は小さいので要注意!

■ここまで飛んでようやく半分

 世界地図で見ても、ロシアは本当に広い。現在のロシア連邦の南の端をモスクワ目指して飛んでいるのだが、まだ半分にしかならない。世界をぐるっと回るだけなら、すでに前回の企画のときに飛んでいる。しかし、そのとき地図を見て、「まずい…」とロシアだけは避けた。この国にかかずらわっていると、いつまでも飛びつづけていないと終わりそうにないからだった。広いだけで、空港も整備されていないため、大型ジェット機では離着陸もままならず、ILSも使えないため手動での着陸を余儀なくされる。それも何時間も飛ばないといけない。今回も、フライトプランを立てて、2時間以上も飛ぶようで、ガックリきた。がしかし、何とか目的地モスクワまで飛ぶには、粘りが大切だ。今回は、まだDLしたばかりで、試運転もしていないCessna Citation Xを使って飛んでみることにした。

 2003/10/25(土)8:10、飛行機を滑走路につけて、準備OK。すでにフライトプランも立てたので、離陸したらすぐに自動操縦に切り替える予定。スロットルを全開にして、まもなく離陸。と、突然飛行機が急上昇して失速。慌てて操縦桿で失速回避の行動に出る。が、おさまらず。パネルを見ると、こういうアドオン機でよくあるオートフラップ(フラップを自動的に調整する)がONになっている。原因はこれだな、とすぐにこのスイッチを切り、しばらく機体の安定するのを待っている。しばらく操縦桿と格闘していると、次第に機体が落ち着いてきた。やっぱり、このスイッチが原因だった。落ち着いたところで、自動操縦に切り替えると、飛行機は何事もなかったかのように、フライトプランに従って、高度上げ、ルートに乗っていった。しばしの休憩。ただし、今回の飛行機はFS2004でははじめて使うので、途中でどういうトラブルが起こるかわからない。ときどきは、チェックが必要である。高度40000ftで水平飛行に入り、対気速度(KIAS)270kts(マッハ0.86)でぐんぐん飛ばす。平原状のところを飛んでいるので、別段変わった地形は見られない。こんなところにもおそらく人間は住んでいるのだろうが、わたしには退屈におもえてしまう。ちょうど1時間ほど飛んだところで、大地のようすが一変。イルクーツクでは、まだ晩秋という感じであったのが、もう雪景色になっている。川はラプテフ海にそそぐエニセイ川の上流かとおもわれる。まったくFSの世界でも寒そうで、たまらん。階下に行き、暖かいコーヒーでも飲んでこよう。

 さらに1時間ほど飛んで、ようやくきょうの目的地ノボシビルスクが近づいてきた。上空から見ると、ほとんどが真っ白である。ここは、北緯55度近くで、樺太の最北端とほぼ同じ緯度だから、もう冬なのだろう。飛行機は少しずつ高度を下げながら空港目指す。雪景色はどんどんはっきりしてくる。FS2004になって、この辺のシーナリはきれいになったみたいだ。それと天気が自動的に変わるのもディフォルトで設定されている。飛行機の操縦そのものには、あまり変わったという点はないが、これもサービスか。空港が近づいてきて、着陸態勢に入る。新規で導入した飛行機はいつもは試し飛行を何度かしてから使っているのだが、今回はそれをサボってしまったから、何かあるとせっかくの2時間がムダになる。慎重に操縦桿を握り、滑走路に向かう。周囲は真っ白。気合を入れて、滑走路を見つめる。ぐんぐん近づいてきて、機首を少し上げて、着地。すぐにF2キーで逆噴射。ブレーキングを断続的にかけて減速。10:16無事停止。そのまま、誘導路からターミナルへ。今回も2時間以上の飛行になってしまった。これで、午前中は他のことはまったくやる気なし。部活動がない日しか飛びないから、ま仕方ないか。次回は、エカエリンブルグまでの予定でいるが、はたして時間がとれるかはまだ未定だ。

■FS2004の印象

 この17日に「FS2004日本語版」を買って、毎晩30分くらいは飛んでいる。ターゲットフレームの調整やら、設定をいじるためだ。ディフォルトでは、ターゲットフレームは「20」(これは入れるPCの性能でちがうのかな)になっていたので、そのまま様子を見ていたが、「30」まで上げても、ほとんどカクカク感がないので、そこで確定した。あとの設定は、随時ようすを見ながら変えていこうとおもっている。今回のFS2004では、シーナリ関係が「Combat Flight Simulator3」とほぼ同じ内容になり、雲の表示が本格的な3D化されたのが一番のちがいのようにおもえる。FS2002では、建物などのオブジェクトがないところは全くなしという極端な感じがあった。これが、ほとんどのところでそれなりに近づけば、建物などが見えてくるという形式になった。飛行機の表示に関しては特に変わった感じはしない。

 FSの遊び方はそれぞれの人が自分で決めればいいことで、とやかくいうつもりもない。わたしは、飛行機の操縦のほうに興味があるので、機体作りやシーナリ作りにはほとんど興味がない。それは好きな人がやってくれれば、うれしいし、ありがたく使わせて頂くことにしている。実際の飛行機では、そんな簡単に飛べるわけはないのだが、FSならそれができる。そこにこのFSの最大の功績があるようにおもう。このソフトはほぼそのためにあると断言できる。だから、本当は飛ばないと何の意味もないソフトなのだとわたしは考えている。毎日同じところを飛んでも飽きてくる。だから、あちこち好き勝手なところに飛んでみている。このソフトだから、それができる。買ってすぐに使えると勘違いしている初心者も多い。甘い!10年近く飛んでいるわたしでも、日々失敗の連続だ。マニュアルをまずは読んでから…などと考えていては、いつまでも飛ぶことはできない。失敗にめげずにどんどん飛んでいるうちに、身体が操縦の仕方を覚えてくれる。そのとき、残っている疑問をマニュアルで確認してはじめてマニュアルのいっている意味がしっかりとわかる。そうやって、操縦の仕方を覚えるものだとおもう。

 この12月17日で、動力飛行機が飛んで100年目を迎える。これに合わせて、FS2004は発売された。わずか100年で飛行機もここまで変わってしまった。はたして、あと100年後の飛行機はどうなっているのだろう。わたしには予想もつかない。2度の大戦を経て、飛行機は今や戦争の最大の武器になってしまった。それはそれで、いいも悪いもない。使えるものは使うのが戦争だから。ただ、100年前の12月17日に飛び上がったライト兄弟に現在の飛行機の姿は想像もできなかったであろうことはわかる。飛行機の使い方はそのまま人間の気持ちに左右される。あまりぶっそうなものにだけはなってほしくないなーと個人的にはおもっている。

 2003/10/26 (日) 18:21:46

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