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ロシア紀行(6)モスクワへ


エカテリンブルグの空港を離陸して、これよりモスクワへ向かう。

エカテリンブルグ空港を離陸して、これよりモスクワ向けて飛行開始。

眼下にヴォルガの大河を見ながら、晩秋のロシア大地を飛ぶ。

眼下にヴォルガの大河を見ながら、晩秋のロシアの大地を飛ぶLearjet45。

湖面に反射する太陽光も寒々としている。ここは、ロシアの大地。

湖面に反射する太陽光がどこか、寒々しい。ここは、ロシアの大地。

モスクワ近郊のシェレメティヴォ空港へ着陸後、ターミナルで翼を休める。

モスクワ近郊のシェレメティヴォ空港へ無事着陸。ターミナルへ移動して翼を休める。

■ようやくモスクワへ

 昨日(2003/11/15)は、予想通り部活指導(県下新人戦)の準備で飛行はできなかった。半日以上も寒い体育館の観覧席で生徒たちの練習を見ていたため、下半身は冷えてしまい、ブルブルふるえていた。やはり、先手を打って、飛んでおいてよかったとしみじみおもった。先週の日曜日、ロシア紀行(5)をアップしたあと、少し気持ちと時間の余裕を得た。ボーっと本でも読んでいてもよかったのだが、それではもったいない。「来週は飛べないだろうな…」とおもったので、「よし、きょうのうちに飛んでおこう」とFS2004を再度起動して、飛行の準備に入った。機体を物色していると、定番の「Learjet45」がリニュアルされて、けっこういい感じになっている。これで、機体は決まりだ。フライトプランを立てているとき、着陸する空港に迷ってしまった。エカテリンブルグには、空港は1つしかないため、問題はない。しかし、モスクワ近郊には少なくても4つの空港がある。国際空港は2つあるが、どちらがメインなのかわからない。そこで、ローマ字読みで「シェレメティ(−)ヴォ」と読める空港へ着陸することにした。これで、フライトプランができたので、あとは飛行時間だ。およそ、2時間の飛行である。夕方までには飛び終えたかったので、ちょうどいい。

 2003/11/09(日)14:25準備を終えて、離陸開始。スウーと軽く滑走路を離れる。高度2000ftまで上昇したところで、自動操縦に切り替えた。機体が右旋回に入り、空港を右手眼下に見ながら進行方向を180度変える。エカテリンブルグの市街地はほとんど見えない。大体、FS2004でも、細かい市街地などはわからない。ほとんど同じようにしか見えない。ま、それで十分だ。こちらは飛ぶためにFSをやっているのだから。高度を上げて行き、35000ftに達して水平飛行に入る。速度は280kts(この高度ではマッハ0.80)。この状態で、巡航になる。飛行機は高く上がってしまえば、まずは安全なので、ここで一息入れて、階下でコーヒータイム。FSも初心者の頃は画面に張り付いてやっていたが、目の弱っている現在は長居はしない。自動操縦にしてもアドオンの機体などでは、途中で動作不安定になることもあるが、ディフォルトでついている機体では、それはない。安心していられるのがいい。ときどき、飛んでいるようすを見る。1時間近くも経つと、大きな河が見えてきた。ヴォルガである。「クイビシェフ湖」という南北に大きく延びる湖から北、西、南へと3方向へ大河をめぐらす。まず、一生見ることもない場所であるが、こうしてFSというバーチャルの世界だけでもお付き合いできるのはありがたい。わたしはものぐさなので、わざわざ世界を旅行して回りたいなどとは考えない。日本国内の旅行でさえ、正直なところ面倒な気がする。ただ、旅行は気分転換にはたしかにいい。本物の自家用機(もてたらいいけど)で、飛び回るなら、世界をまわるのもいいかもしれない。

 何度か休憩を入れながらも、操縦席(と本人はおもっている)へもどると、いい景色のところはスナップを撮る。わたしは、「cbc」というスナップ撮影用のソフトを使っている。ClipBoardCaptureという名前だったとおもうが、Win95用のじつに小さいフリーのソフトだ。これを常駐させているので、「Print Screen」キーを押せば、何枚でも好きなスナップが撮れる。飛行機が飛んでいる状態で、ただキーを押すだけだ。当然、他の用途にも使える。ほとんど使わないが。このスナップ撮りは、正直自信がない。絵とか画像に対するセンスが悪いのだろう。これだけは、いつも残念におもっている。そうこうしている間に、とうとうモスクワが近づいてきた。「ロシア紀行」の最後を飾る最後の地なので、ビシッと最後は決めたい。モスクワの市街地も見えてきた。ま、どうってことはないが…。空港が見えてくると、忙しくなる。高度3000ftあたりで、ギアダウン。2000ftになるとフラップを最大に落とす。エンジンの音も、逆噴射ぎみに変わってきて、着陸態勢に入る。これからの数分は、FSといえども緊張する。着陸に失敗したときのために、すぐに再上昇できる態勢をとっておく必要がある。いわゆる「タッチアンドゴー」というものだ。ATCで飛行機の着陸状況を確認して、空港に着陸の許可をもらう。大きな国際空港だと絶えず飛行機が離着陸しているから、きちんと順番を待たないと、滑走路上で他機と接触ということもありうる。危機一髪の経験は何度もある。だから、十分に注意をしている。許可も得られて、滑走路に向かう。いよいよ、モスクワだ。そして、無事着陸できれば、FSでほぼ世界を飛んだことになる(じつはロシアだけが残っていた)。滑走路が近づいてきて、ゆっくりと機首を少し上げて、「ヘッドアップ、テールダウン」の体形に。ほとんどショックもなく、きれいに着地。すぐに逆噴射しながら、減速。速度が20ktsくらいになったところで、適当な誘導路へ入り、そのままターミナルまでタキシング。16:32とうとうモスクワに無事着陸を果たす。FS95の英語版(94年発売)で飛び始めて、早いもので9年も経ってしまった。9年かけてほぼ世界中を飛んだことになる。満足感というより、「よくも飽きずに」と呆れる。このためにかけた費用も相当なものだ。これからが、本当の「きまぐれ飛行」なのかなとおもう。疲れた〜(^^)v

■FSの世界にもベテランはいない

 こういうページを載せていると、FSを始めた人からメールをいただくことが多々ある。それも決まって「何々がわからないので、教えてくれ」という内容のものだ。こちらは趣味でやっているだけで、FS相談所ではないのだから、「FLIGHT INFO」のようなサイトで大勢のFSマニアに質問すればいいのに…、とおもいながらも、自分も初心者の頃は苦労したからなあ、と面倒くさいけどわかる範囲で返信を書くようにはしている。ただ、立て込んでくると、本当は書きたくない。仕事で忙しいときなど、正直なところ、「なんで、オレがあんたの相談に乗らなきゃなんないの」とムカつくこともある。どんな趣味でもそうだが、自分がわからないことを人に聞くというのは、それなりのマナーというのが大切だとおもう。わたしも、パソコンの師匠である友人の佐々木くんなどに質問するときは、「本当はこういうのはものすごく費用のかかることなんだよな」とおもいつつ聞く。彼は、人物ができているから、いつも親身になって相談に乗ってくれる。おかげで、最近ではめったにそういうこともないが、聞くときはていねいに聞いている。

 わたしは人間ができていないので、いきなり「何々を教えてくれ!」みたいなメールなどには正直ムカつく。第一、わたしが教えなければならない義理など何もない。聞きたければ、開発したMicrosoft社に勝手に聞いてくれ!というのが本心である。現在では、パソコンやインターネットが普及したせいか、パソコンの初期(もちろんFSの初期も)から苦労しながらパソコンを習得してきた世代には、このなまいきな態度がどうにも腹が立ってしまう。自分がわからないことは、だれかに聞けばいいと、いとも簡単に考えている。自分の頭や手でウンウン苦労して考えてみるということをしない。だから、本当に自分のものにならない。あれができない、これができない、みんなだれかのせい、聞けばいい、…。聞いても御礼の一言もない。だから、2度と教えたいともおもわなくなってしまう。FSが本当に好きなら、自分で苦労しながら、楽しみを見出してほしいといつもおもっている。わたしも、FSやパソコンに関しては、ある意味「ベテラン」に近いのかもしれない。ただ、わたしの30年以上もの趣味である「山登り」の世界でも、「ベテラン」といわれると死ぬ。どんなにその道を究めようとしても、道はそのまた向こうに長くつづくだけだ。FSの世界でもいつになってもトラブルはつきない。他人にわからないことを聞くのは、仕方ない。ただ、他人にそれに答える義務はない。知りたけりゃ、自分で勝手に調べるがいい。というのが、そういう質問に答えている人の本音である。答えているのは、あくまでも、そういうトラブルに困っている同好の士への同情心からである。それに、答えることで、自分の知識や自信に多少はつながるからだ。こういうことを、善意でやっている人はほとんど口にしないが、本音はまちがいなくこうである。結論は簡単だ。「誠意をもって、聞け」と。誠意をもって聞く者だけに、誠意ある内容のある答えが返ってくる(ことがある)。きょうはどうも虫の居所が悪いのか、説教くさくなってしまった、申し訳ない。ただ、書いたことは本音である。わたしには、ウソを冷静に書けるほどの技量はない。書ければ書きたいが…。

 このサイトは、わたしの個人的な趣味のためにつくっている。だから、ほとんど「独断」でしかない。大体、こういう腹立ちまぎれの文章を書いても、それを校正できるのは、わたし本人だけだ。だれも、訂正などしてくれないから、自分で自分に歯止めをかけないと上に書いたような、本音がついでてしまう。これが個人のホームページの怖さでもある。このFSのページもけっこうな分量になったが、どうも中身はほとんど変わり映えのしないつまらんものが多い。自分でネットを使って読むこともあるが、めったにそういうことはしない。意味不明、誤字脱字、内容なしというのが、冷静に読むと自分でも痛いくらいによくわかる。ただ、日記みたいなものなので、あのときこういうことをしていたのかという記録にはなる。もうすぐ、FSをはじめて10年になる。もういいかげん飽きてもいいな、と個人的にはおもっているが、やはり飛んでいると不思議と時間の経つのを忘れる。本当に大空を舞っているような気分になる。いい歳をした中年男(おやじ)がバーチャル飛行機を飛ばして夢中になっているのは、あまり他人様には見せたくない構図だ。そろそろ潮時かなと何度もおもったが、気がつくときょうまで来てしまっていた。きょうも、これを書いたら、また飛び立つだろう。「ベテラン」などといわれて、調子に乗っていると、墜落するのは何も飛行機だけに限った話しではない。そういうことをいわれないように、いつも現役でいるためには、ただ黙って飛ぶしかない。飛び立てば、ベテランもフレッシュマンもへったくれもない。「飛びつづけること」だけだ。飽きたらすぐ辞める。それだけのことだ。

 2003/11/16 (日) 10:43:49

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