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空のシルクロード紀行(11)イスタンブールへ


アンカラのエッセンボガ空港を離陸し、最終の地イスタンブールをめざすBaron58

アンカラ・エッセンボガ空港を離陸し、最終の地イスタンブールをめざすBaron58

黒海を背景にボスボラス海峡をまもなく横断する

黒海を背景にボスボラス海峡をこれより横断する。イスタンブールはもうすぐだ。

エーゲ海につづくマルマラ海とイスタンブール市街地を眼下に見ながら、着陸態勢に入る。

エーゲ海につづくマルマラ海とイスタンブール市街地を眼下に見ながら、これより着陸態勢に入る。

■ついに、目的地イスタンブールへ

 昨年(2003年)の11月22日(土)に上海のHonggiao空港を飛び立って、シルクロードを空で辿る旅へでた。長時間飛べば、1回で目的地イスタンブールまで飛ぶことも可能であったが、それでは全くおもしろくない。何回で飛べるかわからなかったが、のんびりと本を読むように、シルクロードの空を飛んでみた。結果的に11回かかって飛行を終えることになった。

 シルクロード最終の地はイスタンブールと決めていたので、トルコのアンカラまで来ていた前回に、最後は上海を飛び立ったときと同じ「Baron58」でのんびりと目的地をめざすことにしていた。2004/02/11(水)は建国記念日で仕事は休み。ちょうど部活動もはいっていなかったので、この日に飛ぼうと決めていた。この日のために、Baron58の機体のペイントも新しい「ゴールド」を用意しておいた。金銀が行き交ったシルクロード交易の最終地イスタンブールへ飛ぶにはもっともふさわしい色だとおもう。朝9:25飛行の準備を終えて、アンカラのエッセンボガ空港を離陸した。高度を上げながら、後ろを振り返ると、細長い湖の手前にわずかに今ほど飛び立ってきた空港が望める。高地にあるアンカラは雪に埋もれていたが、はたしてエーゲ海を間近にするイスタンブールはどうなっているか、楽しみだ。今回は、自動操縦はまったく使わず完全な目視飛行である。もっとも飛び慣れた機体での飛行は、不安もなく安心して飛べる。

 アンカラから一旦「黒海」沿岸まで北上して、あとは黒海の沿岸上をその突端にあるボスボラス海峡をめざして飛び続ける。高度は約14000ftを維持した。速度は130ktsに保って、のんびりと左右の景色を堪能しながら飛びつづけた。もう、雪景色も終わり、次第に暖かい地へ移動しているのがわかる。飛行時間は2時間くらいなので、休みの日にはちょうどいい。世界地図で見ると、黒海とエーゲ海へとつづくマルマラ海の間にボスボラス海峡というのがあるので、運河みたいになっているのかなとおもっていた。いよいよそのボスボラス海峡が見えてきて、ビックリ。ほとんど細い河みたいなもので、これじゃ、黒海といってもほとんど閉鎖された湖みたいなものだなと感じた。FS2004の中でも、海峡をむすぶ橋が見えるが、実際にもあるのだろう。昔はここを船で渡ったものと想像されるが、今ではきっと車でそのまま渡っていけるのだろう。

 飛行機は、この海峡を横断して、いわゆる「西洋」へと入っていった。前方には、マルマラ海がきれいに光っている。その向こうにはエーゲ海へとつづく。ボスボラス海峡がマルマラ海に入り込む位置にイスタンブールの市街地がある。市街地がどんどん近づいてきて、飛行機も高度を徐々に下げていった。海も静かに波立っていてきれいだ。市街地の外、沿岸部に空港がある。市街地の上空を高度を落としながら、いよいよイスタンブールのAtaturk空港をと向かう。今まで飛んできた空路がおもいだされる。この長い道のりに現在でも徒歩や自転車で挑戦する人がいると聞く。すごいものだと感心する。飛行機でもけっこう時間がかかるのだから、大変なことだろう。ぼんやり考え込んでいたら、もう滑走路は正面に見えてきた。着陸態勢に入る。最後に油断して、機体を破損しては情けない。きっちりと飛行を終えたい。滑走路をしっかりと見すえ、ゆっくりとスピードを落としてゆく。それに従い、高度も少しずつ下がってゆく。目の前に滑走路が大きく広がり、静かに着地。ほとんどブレーキングもなしで、機体は静かに止まった。ちょうど11:00だった。これから離陸する機体があるようで、誘導路を移動しているので、こちらもすぐに近くの誘導路へと避難して、そのままターミナルまで飛行機を移動して、ゆっくりと最後のスナップを撮影した。

■いつかはきっと

 今回はFS2004でのバーチャルな「空のシルクロード紀行」を試みたわけだが、本当なら実際の地を自分の足で歩き通してみたいとおもっている。先日、ある本屋さんで何気なくみかけた本には、このシルクロードを1人で歩き通した人の旅行記が出ていた。すごいなあとおもうと同時に、「いつかきっと自分も」という気持ちになった。たしかにもう若いという年齢ではなくなっている。がしかし、まだまだ気力さえ衰えなければ、やれないこともない。仕事の関係であまりに長期にわたる休みは取れそうにないので、何回かに分けて踏破するつもりでいれば、できないこともないのではと考えている。

 不思議なもので、自分の気持ちの中で、長い間念じ続けていると実現することが多い。これは、体験上からもそうおもう。仕事でも遊びでも「きっとやる」といつも考えつづけていると、そっくりではないにしても、似たような形で実現することは再三だ。だから、このバーチャルな紀行も自分にとってはそれなりに楽しく意味のあることだとおもっている。いつかきっと実現させるための、ひとつのもとになってくれるだろう。いい旅ができたと満足している。

 2004/02/21 (土) 18:02:22

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