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真冬の南極への初飛行


チリのプンタ・アレナス空港をCitationUで離陸し、これより南極に向かう。

南米チリの南端プンタ・アレナス空港よりCitationUで離陸し、これより南極に向かう。

1時間50分後、ようやく南極半島上空に到着。真冬の南極はきびしい。

1時間50分後、ようやく南極の最北端「南極半島」上空へ到着。真冬の昼間は暗い。

近くで着陸できそうなところは、右のくぼ地にある小さな滑走路しかない。

着陸できそうなところは、右端に見えるくぼ地にある小さな滑走路しかない。やむなし。

Palmer Stationという小さな滑走路へ向けて、着陸態勢に入る。

Palmer Stationという小さな滑走路に向けて着陸態勢に入る。オーバーランは必至。

後に見える滑走路を少しオーバーランしたが、何とか無事着陸する。

後に見える滑走路を多少オーバーランしてしまったが、何とか無事着陸する。機体は無事。

■はじめての南極へ

 北半球は今が真夏で、毎日のように暑い。昨日までどこへ飛ぼうかと迷っていたが、今朝つらつらかんがえていたら、以前から一度は飛んでみようとおもっていた、南極大陸への飛行をおもいだした。南半球の南極は、今が1年でもっともきびしい真冬になっているはずだが、どんな光景になっているのか、興味がわいてきた。着陸する場所などかんがえられないから、きびしい飛行になることはわかっていた。それでも、一度おもいこむと、どうしても飛んでみたくなる。

 2004/07/25(日)9:45に南米チリの南端近くにあるプンタ・アレナスというところにある小さな空港から南極に向けて飛び立った。着陸できそうな場所などあるのか、まったく予想もつかない旅立ちである。機体は、実物に触ったこともあるCessna CitationU。南極大陸でもっとも近いのが、大陸から唯一張り出している「南極半島」というところなので、そこまで飛んでみることにした。時間は予想では2時間くらいとみた。到着地点に空港はないので、完全なマニュアルでの操縦である。高度35000ftまで上昇して、速度270ktsほどでひたすらはじめての南極を目指す。FSをはじめてまだ飛んだことのない未知の大陸への飛行である。

 海上に出ると、雲以外に何も見えない洋上を飛びつづける。その先に、どういう光景が待っているのかはわからない。着陸できるかもわからないところへの飛行なので、不安はある。いくら、氷河が広がっているだろうとはいえ、ジェット機での着陸はまず不可能だ。1時間40分ほど経った頃、前方にようやく白い大地が見えてきた。ただし、夕暮れ時のような光景だ。かんがえるまでもなく、ここは南半球なので、この時期は真冬。時間的には昼過ぎくらいの時間であるが、このような光景が広がっている。飛んでから2時間くらいのなるので、もうひき帰すことはできない。何とかこの雪の大地上に着陸できそうな地点を探すしかない。FSNavigatorのマップを使い、何箇所か調べてみたが、当然のことながらまともな滑走路などない。唯一「Palmer Station」というくぼ地に本当に短い滑走路のようなものがあることがわかったので、一旦、その上空を飛んでみた。海岸のくぼ地に本当に少しだけの滑走路があるのを発見。やむをえない。ここに突っ込むしかない。オーバーランは必至で、下手するとくぼ地の奥まで止まらないで激突という可能性も高い。速度をギリギリまで落とし、念じるようにして進入していった。滑走路はあったが、あまりにも短い。逆噴射やブレーキもむなしく、滑走路を越えてしまった。ガタガタ激しくゆれる操縦桿をしっかり握り、何とかオーバーランしながらも、くぼ地の奥までつっこむことなく、途中で停止。機体も壊れずにすんだ。下は雪面だろう。しばし、暑さを忘れるスリリングな着陸であった。

 おもいついて、すぐに飛んでみた。迷っていたら、またしても機会を逃してしまっていたかもしれない。そうかんがえる、タイミング的にはちょうど良かった。もう少し時間が取れたなら、南極の内部にも飛んでいって、ようすも見たかったが、初回ではそう無理もできまい。とりあえず、南極まで足を伸ばせただけでも、いい経験ができた。それにして、この短い滑走路で無事着陸できたのは、「着艦訓練」の成果であろう。やはり、訓練は無駄ではなかった。

■来週からは、飛行もしばらくお休み

 来週の土曜日(7/31)から恒例の夏山登山に出かけてくる。そして、そこからもどると、今度は法事があるので、帰省だ。とてもゆっくり飛んでいる時間は取れそうにないため、この「気まぐれ飛行」もしばし、お休みになる。気温も高すぎて、CPUもヒーヒーいっている時期でもあるので、ちょうどいいのかもしれない。ノートPCを持っていって、HPを更新するほどの元気はない。山ではもちろん、帰省しても、ほとんど毎晩飲み会であろう。こういうときは、その流れにしたがうしかない。わたしの意志でないことは明白。ま、懐かしい友や、恩師にも会って、ゆっくりと話をして来たい。

 今朝は、早朝のウォーキングをしたあとは、夏山の準備にかかった。明日からはまた金曜日まで補習や保護者面談などをしながらの通常勤務であり、山の準備もそうゆっくりはできないので、必要な装備だけはきちんと出してみて確認。問題なく大丈夫なものを厳選して、ザックに入れた。酒やつまみなどの嗜好品は、出発前に調達しよう。故郷会津の義兄も今朝から山に出かけたと連絡があった。雨続きでなかなか山にも出かけられなかったみたいだから、もう我慢ができなかったのだろう。わたしもまもなく山に出かける。この気持ちが引き締まってゆく山行前が何ともいえず好きである。

 それでは、しばしの休息を。

 2004/07/25 (日) 17:45

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