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P-3Cオライオンβ版テスト飛行


厚木基地での初テスト飛行に備えるP-3Cオライオンβ版海上自衛隊機

厚木基地での初テスト飛行に備えるP-3Cオライオンβ版海上自衛隊機

厚木基地を北に向けて150ktsで離陸、前方大和市。最高の気分。

厚木基地を北に向けて150ktsで離陸、前方大和市。最高の気分。

富士山に向けて、上昇中。毎日見ている機体だけにまるで自分の飛行機のようだ。

富士山に向けて、上昇中。毎日見ている機体だけにまるで自分の飛行機のようだ。

富士山をバックに、前方よりズームアップ。すばらしい機体ですね。

富士山をバックに、前方よりズームアップ。すばらしい機体ですね。

P-3Cはいつも高度2000ftくらいで飛んでいる。直下の市街地近くに我が家がある。バックは厚木基地と横浜。

P-3Cはいつもこれ位の高度で飛んでいる。直下の市街地は綾瀬・海老名。バックは厚木基地と横浜

無事、厚木基地に北側より着陸。飛行特性も抜群でじつにすばらしい機体だ。

無事、厚木基地に北側より着陸。飛行特性も抜群でじつにすばらしい機体だ。

■Team FS KBTさんよりβ版の提供を受ける

 04/11/08(月)帰宅して、いつものようにPCの電源を入れて、まずはメールのチェック。「nPOP」という簡易メールソフトで、不要なメールはメールサーバー上で削除してしまう。ふと、見るとKBTさんからのメールが入っている。「何かな…」とおもいながら、今度は「Shuriken Pro3 R2」というメールソフト(これはじつに優れたメールソフト)で改めて受信。さっそくそのメールを読む。「エェェ…!P-3Cβ版を使わせてくれるの…」読んでびっくりした。この「P-3Cオライオン」の機体は、現在、Team FS KBTさんたちが開発に取り組んでいる最中の機体で、いつリリースされるのかを心待ちしながら、毎晩のように彼らのサイトにアクセスしては確認していたものなのだ。名機「F/A-18E&F Super Hornet」を作られたグループなので、今度の「P-3C」にも大いなる期待をしながら、そのリリースを待っていたのだ。近いうちに出るだろうと、その日を待っていたが、メールによると諸般の事情で、まだ当分リリースはできないとのこと。そこに、このβ版をテストフライトの情報提供をしながら、飛んでみてくださいというお許しを得たのには、何とも嬉しいやらおどろくやらで舞い上がってしまった。もちろん、飛ばせて頂けるなんて夢のようなので、さっそく指定のファイルにアクセスして機体をダウンロードさせて頂いた。いつも、わたしが「F/A-18E&F Super Hornet」で飛び回っていたおかげかもしれないな、と再度感謝のメールを差し上げた。

 さて、ダウンロードした機体ですぐにでも飛びたい気持ちだったが、その夜はもういつものわたしの生活習慣では寝てしまう時間だったので、解凍もせずに、そのまま寝てしまった。翌日の夜にゆっくり飛ぼうと決めていた。翌日は、朝からこの機体のことが気になって、仕事にもずいぶんと気合が入ってしまった。何か楽しみを控えていると、仕事にも気力がでるものだ。勤務時間が終わると、逃げるようにして職場を出て、寄り道もせずにまっすぐ帰宅した。

 はやる気持ちを抑えて、いよいよzipファイルを解凍して、FS2004のaircraftフォルダにコピー。つづいて、修正があったので、それを上書きしてセットOK。Aircraft.cfgの中身を見ると、13種類の機体が入っている。毎日2機ずつ飛んでも1週間はかかってしまう。嬉しい悲鳴!とりあえずは、我が家の上空や帰宅時に歩いているといつも上空を低空で飛んでいる海上自衛隊機のP-3Cで飛んでみることにした。今まで、外国の方が作られたP-3Cを何機もインストールしたが、そのすべてで上昇してすぐに飛行機の水平尾翼についているエレベータ(昇降蛇)がバタバタとでたらめに暴れだして、操縦ができなくなってしまう現象を呈していた。今度の機体にはそれはないと確信していたが、じつをいうとほんの少しは不安があったことも事実。

 さっそくFS2004を起動してみた。そして、「Lockheed and Kawasaki」というフォルダをクリックすると、出てきました「P-3Cオライオン」の集団が。その中から「JMSDF」の「P-3C VP-3 (present color) VC」海上自衛隊機を選び、厚木基地の滑走路に引き出した。それが、一番上のスナップである。概観もエンジン音も今も厚木基地の方から聞こえてくるP-3Cのエンジン音とほとんど変わらない。すばらしい出来である。いよいよ、実際に飛んでみるのが一番だ。F7キーを押して、ブレーキをはずし、エンジンのスロットルを一気に上げてゆく。ぐんぐん加速して、ちょうど150ktsくらいでフワリと離陸した。大きい機体なので、操縦桿は当然重い。ギアアップ、フラップアップ。左旋回して富士山のほうへ向かってみる。以前の機体だと、この辺りで、エレベータのバタバタがはじまり、結局墜落してしまう。が、今回はまったく安定している。操縦桿を急激に切ったりするのは、こういう大きな双発機では危ないので、慎重に旋回して、富士をめざす。

 上昇力もじつにいい。スロットルを半分にしぼっても、240ktsほどのスピードで上昇をつづけて、10000ftの辺で水平飛行に入った。コックピットから左右を見ると、これがかなりリアル。それにエンジン音もしっかり分離して聞こえる。後方も泣かせる。VC(バーチャルコックピット)もじつにていねいに作ってある。さすがKBTさんたちの仕事の緻密さが伝わってくる。富士山をバックにズームアップした機体など、自分でも何度も見てしまうほど、ほれぼれする。このあと、相模湾を哨戒飛行しながら、江ノ島沖から相模川沿いに北上して、右手に厚木基地を望むキャンプ座間上空より右旋回して、基地の北側から滑走路に進入して、無事着陸した。着陸時のエンジンの出力もよく、低空で安定して水平飛行ができることがわかった。実際の機体でも、自宅周辺を毎日のように飛んでいるが、高度はおそらく2000ft(約600m)前後とおもわれるから、それと同じ飛行が楽しめるわけだ。まだ、いろいろなテストがあるのだが、その日はそれで十分に堪能できた。これから飛んでいるうちに、新しい発見があるのだとおもう。それは、また詳しく報告したい。

■毎晩飛んで…

 先ほど(2004/11/12 (金) 20:29)も飛んでいた。このところ、飲みにも行かず、毎日自宅に直行。夕食後は「P-3C」で飛んでいる。きょうは、米海軍の機体で飛んでみた。ニュースでも報道されているように、どうも中国の原子力潜水艦がわが国の領海内に侵入したみたいで、その哨戒にあたったのが、このP-3Cである。元々が「対潜哨戒機」なので、海の上をすれすれに飛んで潜水艦などの発見追跡を任務としている。だから、高高度の性能よりも低空時の優れた性能を要求される。わたしの自宅周辺で飛んでいる海上自衛隊のP-3Cもこれを意識してか、いつも本当に低空を飛んでいる。あれで大丈夫なのかと心配になるほどである。昨日も帰宅途中の真っ暗な空を2機のP-3Cが飛んでいた(エンジン音ではっきりとわかる)。これと同じことをFSでやってみると、じつに怖い。完全な計器飛行になるからだ。今も、自宅の近くをこの飛行機が飛んでいる。この周辺では、飛行機が飛びまわっていることなど当たり前のことで、だれも空を見上げたりはしない。わたしは、その珍しい人間の一人のようで、飛行機が飛んでいると、いつも見上げて飛行機の飛ぶさまを見る。ほとんどの機体は、エンジン音でわかるが、飛行機のエンジン音ひとつでパイロットの腕もほぼわかるから恐ろしい。厚木基地のそばは毎日通っているから、着陸時のうまい・へたもじつによくわかる。下手なパイロットはエンジンのスロットルのしぼり方がスムーズでない。だから、機体もぶれてしまい、バンク角の取り方がふらついてる。上手なパイロットの着陸はエンジンの音も連続的に静かになり、きれいな軌跡を描いてスムーズに着地する。急にエンジンを吹かしたりはしない。これは、ちょっと気をつけて見ていると、だれでもわかるとおもう。

 名機「F/A-18E&F Super Hornet」(Team FS KBTさん作)は、今までになかったじつに安定した飛行特性をもっているので、この機体で飛ぶようになって、陸地の滑走路への着陸は安心してできる。なかなか困難な航空母艦への着艦もこの機体で練習して、ほぼ満足の行く程度に習熟してきた。もちろん、日々の練習なくして、安定した着艦はできない。今も油断なくきちんと練習だけはしている。その同じ作者さんたちが、今度取り組んだ機体が、この「P-3C」である。さんざんこの機体には泣かされてきたわたしが、期待をしないなどありえない。毎日のように心待ちしていたわけがおわかりであろう。今、こうして毎晩、このすばらしい「P-3C」でテスト飛行を繰り返しているが、満足感は大きい。すぐに飲みに出かけてしまうわたしが、こうして幾晩もおとなしく家路についているだけでも、この機体のすばらしさがわかって頂けるものとおもう。まだまだ、これから細かいチェックもあるが、今のところただ飛べるだけでも幸せ気分で、正直なところ「細かいことはどうでもいいや…」という気持ちだ。正式にリリースされたときに、多くの人が気持ちよく飛べるように、気づいた改善点などは作者さんたちへも報告しようとおもっている。それが、作者さんたちの本当の願いだとおもうし、すばらしい状態でのリリースができるもとにもなるのだろう。そのために、少しでもお役に立てればとおもっている。

 2004/11/12 (金) 21:00

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