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鳩がトイレに卵を産んだ!


■新しい勤務校にて

 この4月から転勤してきた学校の4階に私の常駐している物理準備室があります。職員室は2階にあり、職員用のトイレも2階と1階にあるのですが、いちいち階段を昇り降りをするのも面倒なので、ふつうは近くにある生徒と同じトイレを利用しています。生徒たちは別に私が利用しても意識していないようで、こちらも全く意識しないで使えるのをありがたく思っています。

 5月に入ってから、朝出勤してトイレに入ると、だれも居る時間でないのに、時折物音がして何か不気味なものを感じていました。そこで、トイレ(大用)の中を調べてみたら、一番奥の窓に近い洋式トイレの便器の脇に小枝が散乱しているのを見つけました。ときどき、ガラス窓の外で2羽の鳩がバタバタしているのを見ていたので、鳩が持ち込んだにちがいない、と思い片付けてしまいました。ところが、何度片付けてもしばらくするとまた小枝を持ち込んでしまうのです。このときは、まさか、今朝の光景に出くわすとは思いもしませんでした。

 昨日(2002/05/27)の夕方、部活動(野球)の当番も終わったので、19:00近くに帰宅するため、トイレに寄った際覗いてみると、何と鳩が1羽丸く敷き詰めた小枝の上に静かに座って、覗き込んだ私を見上げているのです。私は思わず「やあ、どうも…」などと訳のわからない挨拶をしてしまいました。そこへ、管理人のオジさんが巡回して来たので、事情を話したところ、「以前にも同じようなことがあったのですよ。」という返事。2人で再度覗くと、鳩は静かに私たちを見上げているだけ。管理員さんと「どうも、これは卵を産むのかもしれませんね。これじゃ、エサのこともあるから窓を閉め切るわけにもいきませんね。」などと話して、そのままにしておくことにして学校を後にしました。

■朝、管理人さんに聞いて

 今朝も7:00過ぎに職場に着いて、職員玄関のところで昨夜と同じ管理人さんと挨拶を交わすと、「やっぱり、卵を産んでいましたよ。」とのこと。早速、4階に上がり、トイレを覗くと、昨夜の鳩が静かに卵を1個抱いていました。管理人さんが開けておいた窓からは、もう1羽のオスと思われる鳩が小枝を咥えてその窓から入って来ました。「洋式トイレはしばらくは彼らのものだな」と思いながら、物理準備室に行きました。

 休み時間にトイレに行きましたが、相変わらず1羽の鳩が小枝を運びつづけていました。男子トイレなので、生徒がいたずらでもするかなと思っていましたが、どうもだれもそれほど騒いでいるようすはありません。第一、この学校では、生徒の移動が俊敏なので、誰もトイレで油を売っているような生徒はいないのです。生徒も気にはしていないのかもしれません。そういうところが、あの2羽の鳩にとっては、安全と感じられて、このトイレに卵を産むことになったのかもしれません。

 教頭にこのことを話したら、「居つかれちゃ、困るんだよなー。何とか追い出すことはできないのでしょうかね」などと言っていました。確かに管理上は、困るかもしれないと私も思いましたが、鳩だって「ここは安全」と本能で感じてそこを産卵の場所に選んだのでしょう。このあとは、管理者でもある校長や教頭の判断に委ねられるわけですが、あまり四角行儀に考えないで対処してくれればと願っています。

 学校の周囲はこんもりとした森になっており、その中に学校があるので、いろいろな種類の鳥もいるようです。今朝、駐車場に車を停めて表に出ると、「カッコウ、カッコウ、…」と鳴き声が聞こえました。こんなのどかな場所に見えるところでも、すぐ身近なところに産業廃棄物処理場のような工場ができつつあります。今もブルドーザで深い穴を掘っています。鳥たちがいつまでのどかに生活できるのかは、私にはわかりません。定年をこの職場で迎えるかもしれない私にとっては、そのときまでこの環境が変わらないでいてほしいと願うのですが、これも私の自分勝手な願いなのかもしれません。

 あの親子鳩が無事子育てを終えるのを見守りたいと思います。生き物としての種類は違えど、現在も子育て真っ最中の私にとって、これは決して他人事ではないような気がしているのです。

 2002/05/28(火) 11:16

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