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Internet接続料金の落とし穴(2)


■電話料金とプロバイダ代が高すぎる!

 2つの具体例をあげてみましたが、わたしの場合は時間を気にしながらの「ケチケチInternet接続」です。もう昨日から、電話代を一層気にしながら利用しているありさまです。使わなくてもプロバイダ代はしっかり取られます。使えば電話代がどんどん増えてきます。その中で「最適化問題」を解くように努力していることになります。前記のように使わなくても月7150円(=プロバイダ代4300円+ISDN基本料金2830円)は自動的に銀行の預金から振り落としされます。あとは、電話回線をどれくらいの時間利用したかによって月の費用が決まってきます。今回はこの費用が3240円だったのです。

 電話代は3分10円ですから、メールを送受信するのに要する1分以内の場合でも3分使用と同じように10円かかります。今回は195回使用したことになっていますから、全部メール関係で使用したとすると約195分(=3時間15分)になります。しかし、実際には3分刻みにカウントするわけですから、最低でも3時間15分の3倍の9時間45分の使用料金と同じ費用になるのです。この9時間45分の電話使用料金は1950円(=585分÷3分×10円)になります。3240円-1950円=1290円がそれ以外のブラウジングなどに使ったことになります。この残り1290円でInternetを利用できる時間は6時間27分になります。合計の利用時間(メールの時間はかなり多めに見積もってあり、逆にブラウジングの時間はもう少し多いはずですが)は16時間12分です。そして、16時間12分の電話使用料金が3240円になるのです。これがもし1分3円でカウントしてくれれば、メール代は585円(=195分×3円/分)になり、ブラウジング代も1170円(=390分×3円/分)となり、総額1755円とほぼ半額になります。電話料金を1分単位で課金する方式にするだけで現在の半額の値段になるのです。

 それにしても、電話代も高いのは今回はっきりとわかりましたが(原因は3分という時間の区切り方がInternetのような方式になじまない!本当は秒単位で課金したほうがより助かる)、それにも増して浮かび上がってきたのが、プロバイダの料金の高さです。こちらは安いものを選べばいいのですが、安ければ混み合うというジレンマがおこり、結局はそこそこのプロバイダを選ぶしかありません。わたし個人の考えでは、月額1000円(30時間固定制)くらいが妥当な金額だとおもいます。

 「世はInternetの時代!」とかで、Internet利用は増える一方ですが、電話回線を利用した方式には上に述べたような「落とし穴」があることも認識した上で使う必要があるようです。ひょっとすると、電話回線を利用したInternetの時代はもう限界に来ているのではないでしょうか?Internetという貴重なメディア資源をあまりに商業化することで返って「自分たちで自分たちの首をしめている」ようなことになっているのではないか?と危惧する気持ちも最近では強くなっています。L.J.ピーター 小林薫訳『ピーターの知恵』ダイヤモンド社の中に「プッダーの法則…はじめよきものは終り悪し」というのがあります。はじめに良いもののように見えるものは結果的には「クワセモノ」だったということは、フロンガスなどの例を待つまでもなく枚挙にいとまがありません。パソコン(もちろんコンピュータも)やInternetももてはやされている現在のうちにその利用法などをよく再認識しならが、「影」の部分もよく見据えておく必要を痛切に感じています。

 今回、この電話回線利用明細書を何気なく見たことで、自分のInternet利用状況がわかったのは幸いでした。以前はよくチェックしていたのですが、このところ怠っていたために自分でもあまり意識していなかったと反省しています。それと、わたしが1日平均30分くらいInternetを利用していることもはっきりとわかりました。ISDNにして通信速度が速くなったので、そのぶん利用時間が減るかとおもっていましたが、返って時間がふえてしましました。速くなった分ダラダラといろんなページを見ていたり、今までファイルの容量が大きくてダウンロードできそうにないものを今度のISDNでは比較的気軽にダウンロードできるようになったためでしょう。どうしても必要なものは仕方ないのですが、見極めがなかったこともたしかにあります。気をつけないといけませんね。

■それでもInternetは安い!

 ここまで、Internetは高い!ような印象をのべてきましたが、ご存知のようにInternetそのものは「ほとんどタダ」なのです。Internetそのものにかかる費用は直接的に払うことはないのです(その基盤を整備するために税金のような形で間接的に払っていると考えられますが)。上であげた例は、そのInternetにアクセス(接続)するために、電話回線やケーブルTV回線などを利用したときにかかる費用を話してきたのです。つまりInternetに入る入り口までの費用がおもった以上に高いことを論じてきたわけです。「ほとんどタダのInternetという通信回線網」に入るためにかなりの費用をかけて入ることになるのです。不思議といえば不思議なことですが、個人でこの回線網に入ることは簡単ではありませから、一般ユーザーはどうしても既存の電話回線等を利用するしかないのが現状です。費用の高い・安いは一概にいえないのかも知れません。というのも、NTT電話回線の値段もどんどん安くなっていることも事実なのです。プロバイダの値段も一頃にくらべれば市場競争のせいか、次第に安くなる傾向があります。現在のInternetは今後その姿が見えてくるはずの「GII(Global Information Infrastracture…世界情報基盤)」という次世代のものへ移行する過渡期のものだと考えられます(詳しくは西垣通著『インターネットの5年後を読む』光文社などを参照のこと)。そう考えると、徐々に安くはなっている現在のInternetで個人的にかかる費用なども、本当はそう高いものではないのでは?という感じもしてきます。

 先日、新聞にも報道されていましたが、この5月からNTTで料金が値下げされることになったようです。これは、喜ばしいニュースですが、できれば月額固定制(月3000円くらい)で使い放題にしてほしいものです。こうしたからと言って、1日中電話をしたり、Internetをし続ける人がどれほどいるというのでしょう。「使い放題」にしても結局は落ち着いてきて必要以外に使うことはなくなるはずです。NTTもその辺はもう検討しているでしょうから、ぜひ早めに実現してほしいとおもいます。

 時間を気にしながらのInternetはけっこうストレスが溜まるものです。今しばらくは「ケチケチInternet接続」で行くしかないかと考えています。電話料金とプロバイダ代さえもう少し安くなれば、それこそInternetは安い!といえるでしょう。「クラッカー」の連中によるInternet荒らしも盛んではありますが、そういう危険もあることを承知しながら有効に使っていけばInternetもそれなりに使えるメディアであることはまちがいないでしょうね。「Internetを醒めた目で見ながら」使うというのが今の私にできる精一杯のことだとおもっています。

 2000/02/12(土) 09:39

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