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理科系はパソコンに強い?


■■誤解?

よく「理科系(理数系)」だと、パソコンに強い(が得意?)みたいに思われがちですが、実際はそんなことはありません。特に、現在40才台の理数系の人だったら、苦手な人は実にたくさんいます。ただ、辛い話なんですが、周りの人から「理数系なんだから、得意なはず」と思われがちなので、当人はシンドイです。

これは、ちょうど英語科の先生で「英会話が得意なはず」と思われて、苦しい思いをするのと同じ感じですね。パソコンが作られたのは1970年前後ですから、パソコンを学ぶ機会もなかったのですから、仕方ないことです。私も学生時代に学んだのは「FORTRAN」という大型コンピューター用のプログラムの作り方で、まさか現在のように個人で気楽に(そうでもないですね?)コンピューターを持って、仕事や遊びに使えるとは夢にも思いませんでした。そんな訳ですから、しっかりパソコンを学んで身につけている、今の若い「理数系」の人とは比較できないですし、「それはあまりに酷というもの」です。反対に「それじゃ、君たち!計算尺と数表でむずかしい計算をやれますか?」と聞いたら、今の若者ならgive upのはずです。道具は時代とともに変わっていきますから、若い人ほど有利に決まっています。その変わり失っている「能力」も相当に多いということを自覚していないと、結局はもっと若い人に追い越されていくだけですね。

理数系のオジさんたちも、辛い環境になってきたのは、他の分野と同じなのです。ちなみに大学等の「おじいさん」たちで、パソコンをビシバシ使えるなんて人はほとんどいませんから、そういう人が若者にどういうことを指導するのかは興味のあるところです…。まぁパソコンにデータを入れる前の「思考法・知識」はどんな時代になっても大切ですから、学問の「基本」をしっかり指導してもらうのが一番だと思います。どんなに優れた性能のパソコンでも「クズを入れればクズしか出てきません。」から…。

要は、理数系も文科系もパソコンに関して、「どちらが有利」みたいなことはないということです。本人に「何としても使いこなしてみたい!」という強い欲求があれば、早い遅いは多少あっても、だれでも使えるようになるでしょう。もし、理数系の人に多少「有利な点」があるとしたら、科目の性格上「計算」が多いためパソコンを利用せざるを得ないことがあること、機械に対する嫌悪感が比較的少ないこと、なんかはあるかもしれません。

理科系・文化系?

ここからは、パソコンとはちょっと話題を離れ、日頃の疑問を1つ。本校でも「理科系」とか「文科系」とかの言葉がよく交わされています。何か世の中の文化が「理科的」なものと「文化的」なものに分けられているようですが、私にははっきり言って「どうしてそんな区別ができるのか?」よく理解できません。自分の高校時代を振り返っても、そしてその当時も教師は「数学・理科」などの”成績のよい生徒”は「理科系」、「国語・英語・社会」のできる者は「文化系」というような、分け方を無意識にしていたように記憶しています。これに、どんな意味があるのか、私には疑問に思えましたが、その当時は「物理をやってみたいなぁ」とぼんやり考えていましたから、結局私はいわゆる「理科系」を選択したことになります。でも、歴史も好きだったし、哲学みたいのも面白そうでしたし、英語や音楽も好きでした。

今になって考えると「理科系・文科系」なんて分類は実に「ナンセンス」なものだ、と実感をもって言えます。高々「高校」ぐらいの知識や能力で実社会の難問を解決していくことなど無理でしょう。学校の教員は、自分の分野の知識が教える時にも使えるので、ついそれで世の中通用すると思いがちなのかも知れません(これは、自分も含めて…)。
上に「パソコン」の例を述べましたが、コンピューターのプログラムはむしろ「ストーリー作り(物語)」に似ていて、文学や心理学・音楽・論理学など理科系的な能力とは違う「素養」があると、返って上手になると専門家から聞いたことがあります。

もう、はっきりいって「理科系」「文科系」なんていうのは意味のない分類なのです。必要とされるのは「総合的な高い能力」なのでしょう。といって、「総合科」みたいな形ばかりのものを作っても「総合力」がつくわけでないのは言うまでもありませんが…。

一昨日の話題から

私は、毎月パソコン雑誌を1冊購入しています。「DOS/V Power Report」インプレース社、というものですが、CD-ROMが2枚付いて¥980です。今回買った97年7月号に面白いソフトがありました。「N88BASIC互換インタープリタ」というソフトで、NECでだいぶ前から出していた(以前は標準でついていた)BASICというプログラムをつくるソフトをWINDOWS上で動かせるようにしたものです。BASICもWINDOWSで動く専用のソフトにVisual BASICというのがあります。が、仕様が違うために以前作ったものは、動かないことが多かったのです。それを、無駄にしないで使えるようにしたソフトが上で話したものです。何と!フリーソフトなので無料で自由に配布もできます。早速、自分のパソコン(黙って学校の職員室のパソコンにも)に入れて、使ってみました。いや〜、懐かしかったですね。以前のがちゃんと動くのです。しかも、NECのマシンでなくDOS/Vのマシンでも。もう、日本独自仕様のNECのマシンでなくても、困らないのです。

それと、面白いことに以前はこの雑誌にはNECのマシンの広告は当然ながら載っていなかったのですが、今はしっかり載っています。ちゃっかり国際標準機(PC/AT機)に乗り換えをしてしまっているのですね。知らぬは消費者だけ?

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