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No.8<パソコン改造を終えて>


■パソコン改造を終えて

 今回のパソコン改造にあたって、その動機となったのはFS2000やCFSを飛ばして来てつねづね感じていたパワー不足であった。この自宅のパソコンは1999年の10月に秋葉原にあるDOS/VパラダイスというDOS/Vパソコンの老舗からカスタムメイドで購入したものである。その当時としては、最速とまではいかないもののかなり高速のマシンでマザーボード、CPU、メモリ、HDD、グラフィックカード、そしてサウンドカードも自分なりに厳選してFS98(まだFS2000・日本語版の発売前)を快適に飛ばすことを最大の目標に組み立ててもらったものである。このスペックでFS2000が発売されても十分に対応できると余裕をもって臨んだつもりでいた。ところが、実際に発売されたFS2000はこちらの予想を上回る重いソフトになっていた。画像などが格段にきれいになったのはいいが、動きが重くてときおり画面がカクカクとなるのには正直参ってしまった。スムースに動くものとばかりおもい込んでいたが、そう甘くはなかったということだ。

 そうは言っても、まだ新品同様のパソコンに手を入れるのも躊躇され、昨年(2000年)の暮れまでは、多少我慢をしながら飛行機を飛ばしていたというのが実態であった。この流れにピリオドを打たせたのが、Microsoft社から昨年末に発売されたCFS2とそれに続くSideWinder Force Feedback2というジョイスティックであった。まずCFS2を12月3日頃に購入すると、その素晴らしさに圧倒されてしまった。時あたかも、ぼくはゼロ戦のエースパイロットであった坂井三郎氏の著書をほぼ全部読み終えようとしていた時期であり、その舞台となったラバウルやラエなどの上空で実戦さながらにものすごい航空戦をすることのできるこのソフトにのめり込んでしまったのだ。この時期にはHPの更新もほとんど手につかないありさまであった。帰宅するとすぐにラエ上空で何度も激しい航空戦を展開していた。そこに、新しいジョイスティックである。ずっと愛用しているSideWinder Force Feedback Proの最新版である。これを12月11日に購入してしまった。あとははずみがついたように、12月24日にVoodoo5 5500AGP(64MB)を、12月30日にはメモリを128MB増設して合計256MBへと突っ走った。FS2000やCFS・CFS2の動きはそのたびに向上していった。そこで、止めればよかったのだが、一旦動き出した気持ちはもう止めようもない。何とかこのマザーボードでできる範囲でCPUのアップグレードができないかと模索していたときに見つけたのが、ASUSTeKのHPで見つけたP3B-Fのサポート情報だった。BIOSをアップデートすることで、850MHzまでの拡張ができるとのことであった。もう我慢できずに、以前からよく読んでいる阿部信行『99年版・AT互換機拡張ガイド』ソフトバンク社とBIOSを本格的に知りたかったので購入した前川武弘『BIOSの設定とアップデート』D・ART社をほぼ2日間ほどで読み込んで、何とかBIOSのアップデートに備えた。

 お正月は自宅で、BIOSのアップデートにあたって不明な点を何とか解消しようと必死で調べていた。もちろん、飛行機は飛ばしていたが、このときは「改造」に夢中であった。ここで「なぜパソコン改造なのか?」。パソコンのBIOSをアップデートすることはメーカー製のパソコンでは「改造」なので、保証の対象にはならないのだ。BIOSをいじる(ソフトを書き換える)というのは、まったくちがうパソコンにしてしまうことと同じような意味があるためだ。ふつうの電気製品とちがってパソコンはマザーボードのBIOSをアップデートする(書き換える)ことで、新製品に生まれ変わるというのだ。だから、メーカーではそんなことはできるだけ避けてほしいと本心ではおもっている。できれば、そのときは新しいパソコンを購入してくれ!というわけである。

 BIOSアップデートのためのファイルも揃い、このために使う新しいFDにコピーもすませた。1月6日にはCPUを購入した。やっと手に入れたという感じであった。そして、待ちきれずに迎えた1月7日にBIOSのアップデート・CPUの交換とつづく。そうして、発生したトラブル打破のために1月11日Sound Blaster Live!Digital Audio2を購入。そして、翌12日にSound Blasterのデジタル出力のためのカードをつけて、デジタル端子でスピーカーと接続してすべての作業を終えた。前述した問題点も残ってしまっているが、ハード的にはもう完全に目標を完遂したことになる(実をいえば、CPUは1GHzにしたかったが、今回の計画では無理なので断念。でもきっと近いうちにする!)。

 最後にこの「パソコン改造」をして良かったかということだが、FS2000やCFS・CFS2などをするのには、格段の成果があがったとおもう。CPUだけでなく、総合的なバランスを重視したので、全体的な効果はてきめんであった。これだけの手間をかけるなら、新しいのを買ったほうがいいのではと考える人もいるとおもうが、そう言われればその通りである。しかし、はたしてメーカー製のパソコンが本当にぼくの望んでいるパソコンの性能を満たしているかといえば、それは否である。あれらのパソコンは事務機と変らない。ぼくの望んでいるパソコンはいかに本物の飛行機と同じように飛べるかを満たしているものなので、価値基準がまったくちがうのだ。だから、こういう方法を取らざるを得なかった。途中、トラブルもあったが、目標があったので、めげて投げ捨てる気持ちはなかった。きっとできると信じていた。自信もあった。もちろん、パソコンの師匠でもある友人の佐々木君には全面的な信頼をおいていた。しかし、やるかやらないかを決めるのはぼく自身である。ぼくが決めて、失敗すれば、それはぼく自身のせいである。そういう気持ちで今回の「改造」に臨んだ。結果的にはほぼ成功であったと言えるが、どちらかといえば、綱渡り的な成功であったようにおもう。費用はおもった以上にかかってしまった。しかし、これも勉強代だとおもえば、それほどではないだろう。むしろ、こわいのは、わが大蔵省(もう財務省か=カミさん)の鋭い目である。見た目にはまったく変っていないパソコンの内部が実はもうまったく変ってしまっていることに気づくことがあれば、ぼくのパソコン人生の危機である。「部品がこわれたから…」とか言って購入した部品の箱を見て、疑惑のまなざしで見ていたのをおもい出す。彼女はすでに気づいているのだろう…。

 以上で長々と書いた「パソコン改造顛末記」を終える。この文章は他人をまったく無視して書いている。読んでもらおうとおもって書いているのではない。これは、自分自身に向けたメモ(また、そのうちやるだろうから)でしかない。これを読んで、「自分もやってみよう」などと考える人も世の中にはいるかもしれないが、ぼくはそれには賛成も反対もしない。自分で判断してやってほしいとおもうだけである。ただ、BIOSのアップデートだけには神経を使って、せめて上記にあげた本くらいはしっかりと読み込んでから取り組まれることをおすすめして、終わりにしたい。

<改造後のパソコン本体仕様>
・マザーボード  ASUSTek P3B-F(440BX)FSB100
・CPU      Intel PentiumV 800MHz (Slot1)
・メモリ     256MB
・HDD      17GB
・ビデオカード  Voodoo5 5500 AGP(64MB)
・サウンドカード Creative Sound Blaster Live!Digital Audio2
・DVD/CD-ROM
・FDD
・電源      250W

 2001/01/20(土) 18:36 雪の降り始めた自宅にて

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