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フォントには注意!


■そもそもが…

 シンプレックス社というとてもユニークなソフト会社が出している「カルキングVer4.0」という計算ソフトを自宅のパソコンにインストールしたあとに、これから述べる問題が発生しました。このソフトはVer2.0のときから使っており、職場のパソコンでも使っているため大変使い慣れたソフトでした。今回Ver4.0になったのを機会に入れ替えようとインストール作業をしたのです。インストールが終わり、そのときは正常に使えましたので、さっそく3Dのグラフを描かせたりして遊んでおりました。以前に増して素晴らしい出来具合に満足していました。

 さて、数日してこのソフトを起動しようとしたときに、おかしな現象がおこりました。先ほどまで使っていて、一旦作業を終えて、ソフトを終了したあと、思い出したことがあって再度起動したときでした。「SMLXmartiniフォントが見つかりません」というエラーメッセージが突然現われたのです。「エッ!?なんで?」と一瞬戸惑いました。別に削除した覚えもないし、そんなことをするわけもないからです。とりあえずフォントを調べてみようと、コントロールパネルの中のフォントフォルダを開いてみると、確かに、このカルキングで使う数式用の特別なフォント「SMLXmartini」はありました。ところが、これをカルキングの方で認識できないようなのです。このソフトを一旦削除して再度インストールしなおしてもこの現象は直りませんでした。最初、カルキングだけの問題かな?と思っていたのですが、シンプレックス社にメールを送り、西野さんという方からていねいな回答を頂いた段階で、どうもこれはぼくの自宅マシンのフォント全体に関係している問題のように思われてきました。この問題に関しては強引に使っていないフォントを削除していったところ、この「SMLXmartini」フォントが認識されて、なんとか起動できるようになりました。しかし、どうにも動作が不安定な感じがあり、すっきりと問題が解決したとはとても思えませんでした。

 この自宅のマシンにはフォントの数はなんと400種ほど入っていて、正直言っておどろきました。ぼく自身には入れた記憶は全くないのにいつの間にかいろいろなソフトのインストール時にいっしょに入ったものでした。それにしても、400種とは驚くばかりです。しかも、どのフォントがどのソフトと関係あるのかはまったく情報がないため関連がわからないのです(追記:一太郎などではフォントの前にJUSTとあるのでそれとわかるので、かならずしも全部わからないわけはない)。これでは、削除しようにも簡単には削除できないことになってしまいます。親切なソフトには「これこれのフォントが入っています」という情報がきちんと明示されていることが多いのですが、何の情報も明記していないものも多数あるのです。これを知らずにそのままインストールしてゆけば、フォントはどんどん増えてゆくのは当然です。しかし、フォントをいれる容量はWindowsではほぼ400種くらいが限度になっているのです。これ以上は入れても、認識されないようなのです。上で述べた現象がおこったのは、この「オーバーフロー」が起こっていたためでした。

 これ以来、本屋に行けば「フォント関係の本はないか?」と探す日々が続きましたが、Windowsのフォントについて述べたものはほとんどありませんでした。ときどき見つけても「フォントの削除は意外に簡単にできます」程度のことしか書いてないものがほとんどでした。Microsoft社のホームページで調べてもWindows98のフォントについてのトラブルはあまりないようで、情報を得ることはできませんでした。まるで、フォントなどは問題でないような感じでした。しかし、実はこれはあとで述べますが、この問題はパソコンを使っている多くの人にとってトンデモナイ問題に発展する可能性のあることがわかり、ここに記録しておこうと考えた次第です。

■フォントとは?

 Windowsに限らず、コンピュータで文字を入力するとモニターに「文字」が表示されます。この文字は「書体」を変えるといろいろに変化します。この「書体」のことをフォントといいます。通常はそれほど変わった書体を使うことはないため、意識にのぼってくることはありません。ぼくも、この問題がおこるまでは、恥ずかしながら「そういえばいろいろなフォントがあるな〜。でもぼくはあまり余計なものは使わないから。」と他人事のように考えていました。今この文章を書いている職場のパソコン(自作機2号)にはこのフォントの種類が147種入っていました。別に入れた覚えがなくても、Windowsを入れればかなりの数のフォントが自動的にインストールされます。それから、その他のソフトを入れてゆく段階で知らぬ間にどんどんフォントはインストールされていきます。じつはこれが、つもり積もって大変なことになるのです。

 いろいろなソフトに多彩なフォントが付属してきます。これは、そのソフトに必須のものもあれば、すでにWindowsを入れたときに一緒に入っていたものを利用するタイプなどさまざまです。コントロールパネルからフォントをクリックしてみると自分のパソコンに現在入っているフォントが確認できます。何種類入っているかも表示されますから一度は確認しておくとよいと思います。このフォントの表示の中で、赤い文字で「A」と書かれているものは、Windowsに必ず必要なもので、これは削除できないようになっています。それに続く重要なものは緑の文字「T」で表示されています。この緑文字のフォントもWindowsで使われるものなので、削除は厳禁です。そして、その他のフォントは青い文字「T」で表示されているはずです。これが、問題を引き起こすあとからいろいろなソフトに付属してインストールされた(もちろんWindows自体にもこの青文字「T」フォントが少しは付属していますが)ものなのです。ふつう「TrueType font」(トゥルータイプフォント)と呼ばれています。その字体を確認したければ、フォントのウインドウでそのフォントをダブルクリックするとプレビューが開き、その文字の書体を確認できます。本当に驚くばかりのフォントがあるものだと実感します。 

 『TrueTypeフォント パーフェクトコレクション』インプレス編集部 2,980円

という本にはこのフォント類(欧文のフォント)が500種ほどCD-ROMに入って付属しています。これを1冊もっていれば、ほぼフォントに関しては完璧でしょう。この本の解説を読むと、これらのフォント類はその一部であって世界中では20000種を越えるフォントが使われているとのことで、もう驚くばかりです(どうもデザイン関係ではこれくらい必要になるようなのです)。

 このように、パソコン上でいろいろなフォントが自由に使えるのは便利なように思えるのですが、これだけのフォントを実際に使いもしないのに、HDDに溜め込んでおくのはもったいないことです。しかし、それじゃ「削除してしまおうか」となるとこれまた困った問題も起こってくるのです。それは、いろいろなソフトにあるオンラインヘルプやサンプルなどにこのフォントのどれが使われているのかがはっきりしないのです。知らないで削除したら、ヘルプの文字が文字化けを起こしていたなんてことはけっこうあるものです。そのためか、フォントのことは「さわらぬ神に…」というようにできるだけふれないでしらぬふりを決めこむわけです。

 しかし、HDDが大容量になった現在、パソコンを利用している人は新しいソフトを次から次へとインストールしてゆきます。そして、同時に知らぬ間に「フォント」も。ソフトが気に入らないとどんどん削除してゆきますが、今問題にしている「フォント」は一旦インストールされたら自分の手で削除しない限りはHDDに残ったままになります。このフォントの溜められているところを「フォントテーブル」といいます。これを書いているパソコンには147種のフォントが現在入っていることをすでに述べましたが、このパソコンは1998/7/12に自作したもので、HDDもその当時では一般的な4.3GBです。今となってはもうこんなHDDは店でも売っていないだろうと思われるようなものです。しかし、「無駄なソフトはいれない」という鉄則を守っているせいで現在まだ約2GBの空き容量を確保して現役で活躍しています。このパソコンにしても過去に入れたソフトの残骸として147種ものフォントを残してしまっているのです。また、自宅で使っているパソコンは1999/10/09にDOS/Vパラダイスからカスタムメイドで購入したもので、HDDも17GBと当時では大容量でした。このHDDも現在9GBの空き容量を確保してあるのですが、それでもフォントに関してはすでに述べたように400種というトンデモナイ数になり、フォントテーブルがパンクしてしまったのです。不必要だなと思うものを勘を頼りに削除して、ようやく300種ほどに減らして使っています。もっと減らせるのはわかっているのですが、ソフトの動きを確認しながらの作業なので、なかなか削除が進んでいないのが現状です。まさに「フォント、恐るべし」という気がしています。

■フォントってホントにこんなに必要なの?

 ワープロやら年賀状に使う「筆**」とかいうソフトなどにはものすごく多くの「フォント」が付属しています。ぼくの自宅のパソコンのフォントが知らぬ間に増えてしまっていたのは、おそらくMicrosoft社の「はがきスタジオ」や「Office2000」とその付属品、そして「辞典類」などをHDD(17GB)の容量にまかせてどんどん入れていったせいだと今にして思います。ソフトのインストールの仕方には「カスタムインストール」といって自分でインストールする項目をチェックしながらインストールをおこなうことができるのですが、「標準」ということでふつうにインストールをしてしまうことが一般的です。というのも、はじめてのソフトのときにはそのソフトに必要なフォントなどは実際にはわからないのですから、仕方なく「標準」でインストールをしてしまうわけです。そして、結果的にはフォントの数をどんどん増やしてしまうことになるのです。どのソフトにどのフォントが関連しているのかはまずわからないのです。

 このようにフォントがたくさんあって実際に使うのか?というと自分で文章を書いたり、文字の修飾をするときに使うものといってもそれほどの種類はいらないのです。本当は、ソフトとフォントは分けておいてもらって必要なものだけ入れられるようになっていれば、ソフトもずいぶんと軽いものになるのでは?と思うのです。これから年末にかけて売り出される「年賀はがき用ソフト」などには盛り沢山のフォントが付属しています。そして、いつかはぼくが先日経験したような現象が起きる可能性は意外に多いのではと予想しています。

■フォントは必要なときに入れる

 すでに述べましたが、フォントテーブルに入り認識されるのはおよそ400種ほどですから(フォントのサイズにより、多少幅あり)、これ以上は入れようにもできないのです。Windows関連のフォントやどうしてもそのソフトに必須のフォントがある場合などは削除はできません。これらのものは、その旨がフォントのアイコンに色表示されていたり、ソフトのヘルプのところに明示されたりしたりしてわかりやすいのですが、何の説明も書いてないものがじつに多く、知らぬ間にインストールしてしまうのです。しかもそのソフトを削除することになっても、フォントはいっしょに削除されることはまずありません。ソフトのほうはとっくになくなっているのに、フォントだけが取り残されている例はたくさんあります。ですから、本来ならばソフトの削除のときにいっしょにインストールされたフォントも削除してもらえるようにプログラムを組んでおいてもらえば、共通で使うもの以外はそれほど増えないはずです。通常のワープロソフトや「筆**」などのようなソフトに付属しているフォントでも使わないものは多いので、できれば削除できればいいですね。ただ、日本語のフォント類はできるかぎり削除はしないほうがいいでしょう。欧文のフォントは特殊なもの以外は、上記の本に付属しているCD-ROMからインストールができますから、この本を一冊買っておけば安心して削除することができます。それでも、この本に載っていないフォントも相当に多いので、一旦削除(削除はコントロールパネル→フォントを開いておこなう)したら、ゴミ箱に入れておいてしばらくいろいろなソフトの動きを注意深くチェックすることが必要です。これで、1ヶ月ほどたっても何も異変が起こらなければ、ゴミ箱からも削除してしまっていいでしょう。

 何かで必要になれば、そのときはフォントの入っているCD-ROMがわかっていれば、そこから再度インストールできます。インストールするためには、コントロールパネル→フォントを開き、そのウインドウで「ファイル→新しいフォントをインストールする」を選び、そのフォントの入っている場所(CD-ROMまたはフォルダなど)を指定して必要なフォントだけをインストールして使えばいいのです。使い終わりもう必要がなくなれば、また削除しておけば無駄な容量を使わずにすむので助かります。フォントは思った以上に容量を食うものなのですから。

■最後に

 年末が近づいてくると、パソコンを利用した年賀状作りに取り組む人がふえてきます。今年の元旦にもらった年賀状を見直していたら、何とその8割ほどが宛名をパソコンでしかも書体の凝ったもので印刷してありました。まあ、その熱心さには頭が下がりますが、宛名書きにパソコンを利用してもそれほど書体に凝る必要はないのでは?というのがぼくの素直な感想です。年賀状を何百枚も出す人なら、これをパソコンでやるのは「大変だからいいんじゃないの…」と思うのですが、100名にも満たない人が年賀状をパソコンで作っているとしたら、返って手間をかけているように思えてなりません。プリンターで打ち出すのも大変だし、あれだったらおなじみの「プリントゴッコ」のほうが格段に速いです(もちろん原稿をパソコンで作っておくと便利なことは言うまでもないけれど)。年賀状にそれほど凝ってみても、もらってみればわかるとおり、ちょっと眺めて安否を確認すればあとはまた1年後というのがふつうですよね。むしろボールペンなどでようすをちょっと書いてきてくれると、つい目が行ってしまうものです。

 毎年「もう今年で年賀状は今年で最後にしたい!」と考えているぼくですが、日本の確固たる習慣はそうかんたんに打ち消すことができるものではありません。電子メールで送れる人は、そちらに切り替えていますが、まだ年賀状で1年1回お互いの安否を確認している人もいるので、当分は併用でゆくしかないなーとため息まじりでいます。今年も、もうカミさんが年賀状を早々と購入してきました。いつも年が明けて宛名書き(手書きで)をしているのですが、今年は少し早めに取り組んで、来る21世紀を迎えたいと考えています。とうとう21世紀ですね。よくぞまあ…。

 2000/11/13(月) 15:59

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