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No.3<BIOSのアップデート(書き換え)>


■BIOSのアップデート(書き換え)

 BIOSのバージョン(Revisionという)を調べてみたら、ぼくのは1.003aというもので、そのままではCPUの交換はできないことがわかった。ASUSTeKのホームページで調べた情報では、「1.004 or later」となっていたから、最低でも「1.004」にはしないといけない。そこで、アップデート用のファイルを探してみると、「1.005」と「1.006」というのが載っていたので、最新の「1.006」のほうをダウンロードした。ついでに、このBIOSを書き換えるために使うユーティリティーソフトの「aflash.exe」というのもダウンロードした。材料がそろったところで、BIOSのアップデートで使う英語DOSモードのFDを1枚作ることにした。作り方は、Windows98SEでは、「マイコンピュータ」のFDDを右クリックしてメニューを出し、その中の「フォーマット」を選択するとフォーマットの仕方にメニューがでるので、「起動用」を選びフォーマットする。そうすると、ほぼ起動用のみの(1つだけ余計なファイル<DRVSPCE.BIN>が入るがそれはあとで削除。必要なのは3つのファイルだけ)FDができる。このFDにダウンロードして解凍した「bx3f1006.awd」というファイルと「aflash.exe」をコピーして出来上がりになる。このFDに欠陥があると、BIOSの書き換えのときに致命的な失敗となるので、新品のFDを用いさらに予備のFDも作っておいた。この作業はまず1回しかできないと考えたほうがよい。失敗は許されない(マザーボードの買い替えができるならば、問題はないだろうが)作業なのである。

 この準備が整った段階で、どうしてもわからないことがあった。それは、「PCB」のバージョン(Revision)がR1.03 or laterとなっているのだが、この「PCB」なる言葉の意味がまったくわからないのだ。パソコンの用語事典にも出ていないし、パソコンの専門書で調べてもまったく出ていないのである。第一、この言葉が使われているASUSTeKのホームページにこの言葉の解説がまったく見あたらないのだ。もちろん検索で調べてもだめであった。ぼくのパソコンの師匠である佐々木君に尋ねても「PCBね…、なんか聞いたことないなー」という返事で、もう途方にくれてしまった。これがわからない限り、BIOSの書き換えをしても徒労に終ってしまう可能性もあるわけで、もうこのことばかり考えて過ごす毎日だった。そのとき、ふと思いついたのは、このパソコンをカスタムメイドで作ってもらった秋葉原の「DOS/Vパラダイス」に聞けば、何か情報が得られるかもしれないということだった。早速サポートセンターにメールを書いて、返信を待った。「これでわからなければ、CPU交換についてはあきらめよう」と自分で納得させた。この返信ほど待ち遠しかったものはない。次の日に返信が届いてメールを読んだときのショック。それは、何と「マザーボードに直接書いてあるバージョンのことで、マザーボードを見るとすぐにわかる。このPCBなる言葉はASUSTeK独特の用語である」とのことだった。もう、力が抜けてしまいそうだった。あれほど苦労して調べたのに、単なるボードの「製造番号」みたいなものであったのだ!さっそくふたを開けて、マザーボードを見ると、確かに「ASUSTeK P3B-F」と白く大きい文字が書かれてあり、その下にR1.03と小さく書かれてあった。「やった!これで、CPUを交換できるぞ!」とすごく嬉しくなってしまった。今までの苦労もほんの一瞬で消えてしまった。

 あとはBIOSのアップデートをして、CPUを手に入れてくるだけだ。CPUは大和のLaoxで調べたときに、Slot1用のintel PentiumV800MHzが一つだけ売っているのを見つけておいた。値段は\23000ほどで、もうこれ以上に出費は許されない。これが、このパソコンに関する限り最後の仕上げになるのだ。

 BIOSの書き換えはぼくにとってはじめての作業でもあり、失敗はパソコンが起動できなくなるという致命的な結果になるため、慎重に準備した。作業の当日には、パソコンの師匠である佐々木君にも立ち会ってもらい、何かおこったときにも迅速に対応できるようにした。書き換えたあとには、必ず不測の事態がおこる予感がしていたので、佐々木君を自宅まで迎えに行くのも苦にならなかった。

 いよいよBIOSのアップデート作業。まず、パソコンをいつものように起動させて、問題なく起動することを確認する。確認後、パソコンを終了させる。…(本来ならこのあと、サウンドボードや周辺機器をはずし、必要最低限の状態で作業に入るのがいい)…
次に、作っておいたBIOS書き換え用のFDをFDDに入れて、パソコンを起動させた。すると、英語モードのDOSで起動して画面は真っ暗。「お久しぶりです、DOSさん」などという余裕は全くなし。緊張感が漂う。英語モードDOSのプロンプト「A:\>」(英語モードでは¥は\になる)が現われる。ここで、「aflashまたはaflash.exe」と文字を入力して「Enter」を押すと、「FLASH MEMORY WRITER」画面が起動して、現在のBIOSのバージョンや作成年月日などが表示される。

 この画面で最初は、現在使っている古いバージョンのBIOSを保存しておくことだ。もし、万が一のことがあっても、現在のものにもどせるようにしておくためである。選択肢1の「Save Current BIOS To File」を選択して、バックアップをとる。ぼくは、この古いBIOSのバージョンが1.003aというものだったので、「1003a.awd」という名前をつけてこのA:ドライブに入っているFDにバックアップをとった。この名前は、自分で任意につけていいのだが、わかりやすい名前であること、拡張子を「*.awd」としておくと万が一のときにも使いやすいとおもう。

 続いて、いよいよ肝心の書き換えである。「Esc」のキーで元の画面にもどり、今度は選択肢2の「Update BIOS Including Boot Block and ESCD」を選択して、新しいバージョンのBIOSのファイル名を入れる。慎重に確認しながら「bx3f1006.awd」と入力して、「Enter」キーを押すと新旧のBIOSのバージョンの確認がでて、「書き換えてもいいか?」の確認を求めてくる。「Y」を入れて「Enter」を静かに押すと、書き換えがはじまる。もう緊張は頂点である。息を殺して見守っていると、ほぼ30秒ほどで書き換えが終わり、「Flashed Successfully」と画面に表示されたときには、本当にホッとした。書き換えは成功したのだ。このあとは、Escキーを押してもとのDOSプロンプト画面にもどったところで、パソコンの電源を手動で切って作業を終えた。今度は、新しいBIOSのもとで起動するのだが、忘れてならないのは、作業に使ったFDを抜いておくことだ。FDを抜いてパソコンの電源を入れると、すぐに画面を注視。BIOSのバージョン(Revision)がきちんと1.006になっていることを確認する。そして、すぐに「Delete」キーを押してBIOS設定画面を呼び出して、以前のものと設定が変わっていないかを確認する。ぼくが驚いたのは、この設定画面が以前のものと見た目がまったく変わってしまっていることだった。とりあえず、設定で変えるところもないので、Escキーで最初の画面にもどり、そのあとBIOSから出てWindowsを起動させた。この辺の作業はパソコンの師匠でもある友人の佐々木君に見守ってもらいながらおこなった。Windows98も無事起動して、異常のないことを確認した。あとは、念願のCPUの交換である。

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