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アフガニスタンを飛ぶ


荒涼としたアフガニスタンの山岳地を飛ぶBeechjet 400A

国土全体がこのような山岳地になっているアフガニスタン。ここが戦場に?

■この大地が戦場と化すのか?

 2001/09/22(土)、今や緊迫した情勢になっている問題の地「アフガニスタン」を飛んでみました。その何日か前にも飛んでみたのですが、途中で用事が入り、着陸しないまま終了してしまっていたのです。今回は、タリバン勢力の本拠地になっているカンダハルから首都のカブールまで飛んでみることにしました。昼過ぎに飛び立ち、有視界飛行(マニュアル)で、あちこち回りながらの飛行です。FSNavigatorのマップがあるので、GPSでは表示できない距離のところでも現在地がわかるため、安心して飛行できました。

 この国は想像していたように、国全体が上のスナップにあるような荒涼として山岳地になっている(一部首都のカブール周辺には緑地も見られるが…)のがわかりました。FS2000のシナリーで見る限りですから、実際のアフガニスタンとはちがっているのは当然です。しかし、おおよそのようすはこれに近いようにおもえます。高度の高いところには雪がかかっていますし、相当の山岳地帯であることはすぐにわかります。この地では農業などはほとんど不可能でしょう。一体、どのようにして人々が生活しているのか心配になってしまいます。

 もし、この地で戦争が起こるとすると、攻めるほうは大変な苦戦を強いられることは確実です。高い山々全体が自然の防護壁になっていますから、航空機での爆撃もかなり難渋するでしょう。過去にイギリスや旧ソ連がこの地で戦ったのですが、結局はこの自然の要塞の前になすすべもなく撤退しています。アフガニスタンの兵士の士気の高さやゲリラ戦でのうまさも原因にあるでしょうが、それ以上にこの地の自然条件が戦いを困難にしているようにおもえます。

 今回、アメリカ軍は「報復」という錦の御旗を掲げての進撃になるわけですが、果たして目的が達せられるのかは疑問です。というのも、アフガニスタンと戦争するわけではなく、そこに潜伏するタリバンというゲリラ組織と戦うことになるため、どの時点で勝敗が決するのか?誰にも判定のしようがないのです。今度の「同時多発テロ事件」を首謀したとされるビン・ラディンなる人物を運良く取り押さえることができたところで、裁判をして「死刑」にしたところで、事件で亡くなった多くの人たちが生き返ってくるわけではないのです。ただ、アメリカとしてはこのまま何もしないで寛容さを示すこともできず、米国民の怒りをアフガニスタンのタリバン勢力がそのテロ実行に大きく関わっていると判断して、攻め行くことにしたのでしょう。この情勢では「やったという証拠を示せ!」という声はほとんど意味をなしません。物的証拠などを残すほど、間抜けな連中があれだけの「テロ事件」を実行できるはずもないからです。この場合は、ふつうの殺人とはちがう「戦争」状態に近いことを理解しておかないと、論点がボケてしまいます。あれは、確実に戦闘なのです。

■今や飲み会は「国際情勢の分析」の場?

 うまいお酒が入ったからと山の友人から誘いがあって彼の自宅で飲み会が開かれました。普段は政治問題もそこそこに各自の職場での噂話に花を咲かせるところですが、一同会したときには「テロ事件と今後の展開」に話は集中していました。こんなことは10年程前の「湾岸戦争」以来のことで、各自が自分の分析や予想などをわめきまくり、みな軍事評論家に変身していました。飛行機に多少詳しい私もこれに刺激されて、山岳地帯のゲリラ軍にどのような対処法がいいのか?などを訳知り顔に話す始末。飲み疲れて帰宅する電車の中で、「ちと、調子に乗りすぎたな〜f^^;)」と少し反省しました。

 まだ、実際の攻撃は行われていませんが、アメリカの鼻息の荒さをかんがえると、攻撃開始は避けられないと判断されます。おそらく長期戦になるだろうし、双方に相当の被害がでることも確実でしょう。我が日本も後方支援部隊という形で海上自衛隊がすでに行動していますが、相手はテロ組織。前方も後方も関係ないでしょう。相手は少数といえど、実戦経験の豊富なテロ組織です。どのような事態になるのか、固唾を飲んで見守っています。もう、日本も「軍事行動はしませ〜ん」などときれい事を言っていることはできなくなりました。当然のことながら、日本国内にもテロ組織の一派が入り込んでいるでしょうから、大きな事件が起きなければいいが…と心配するのは私だけはないはずです。

 攻撃が始まれば、新聞もTVもこれ一色になるのは、日本のいつものパタンです。そして、ほとんどの話題はこれに収斂されて行くように想像されます。居酒屋などで酒を飲みながら、男どもが口角泡を吹かせながら議論している光景がもうすぐ見られるかもしれません。不謹慎ではありますが、「他国の戦争」も「他人のケンカ」も周囲で見ているかぎりは面白いものです。しかし、今回からは、我が日本ももう他人事ではありません。いつでも、冷静に対処できるように「国際情勢を分析」して、戦略を十分に練っておく必要があるとかんがえています。

 2001/09/23 (日) 19:22:26

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