ヴァイオリンチャットのかわり'00年9月

管理人9/11日の予定はロシアのピアニスト、ナウム・グルーベルトです!


こちらこそ… 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月30日(土)07時03分52秒

 あやや、こちらこそ…。急いで書いてますのであまりコトバを選んでません。
すいません。
 書いた後で確かに「ジャズ vs クラシック、どっちがスゴイ」みたいになったなぁと
思ったのですが、そうではなくてなんとかジャズといい出会いが持てるお手伝いをしたい
というのが本意です。まぁ、でも無理に出会おうとしてもうまくいかないですよね。
こういうのも急いじゃダメなんだと思います。

 コトバ足らずの部分を少し補足します。

>> クラシック音楽演奏家の決定的にダメな点というのは・・・

 ここはこの「点々てん」で消えている部分、つまり「行けば必ず仕事がある」
ほうに重点がありまして、実はここでいろんなことを考えていました。
「コンセントレーション」云々は二の次だったのですがここから話が逸れた
んですね。
 つまり「行けば必ず仕事がある」から動機づけが難しい、みたいなことが
いいたかったんです。
 う〜ん、よけい難しいな。
 あのね、ヴァイオリンって、なんで弾くと思います? 大人から始めた人は
動機がしっかりあるわけですよね。でも、子どもにはそれがないまま練習を
強制されちゃうわけです。普段はゲームとかマンガとか他に面白いものが
いっぱいあるのに、なんで「修道僧」のためのような音楽を練習させられてるんだろう
というのが、うちの子どもなんかの本音だろうと思うんですよね。
 ジャズ・ヴァイオリンも特殊だけど、ヴァイオリンという楽器自体、かなり特殊
ですよね。
 かみさんとよく喧嘩したんですけど、NHK の朝の連続テレビ・ドラマ、あれを観ないで
くれって、私は主張してるんです。8時15分って、次男が学校へ行く時間なんですよね。
 で、日本人の子どもは必ずあのテーマ音楽を聞いて学校へ行くことになるんですね。
もっと、ヴァイオリンという楽器が特殊じゃないような外国では(どこの国か知りませんけど)
例えば子どもが出かけるときは必ず毎朝母親がイエス様にお祈りを捧げている時間だったとか、
そういう環境作りをしないと、「ヴァイオリンなんてなんでやるの?」ってことに
なるような気がするんですよね。
 で、高校生ぐらいになると男の子は自分でやりたい楽器というのが出てくるわけでしょう。
そのときにヴァイオリンを選ぶ子どもって、朝の連続テレビ小説のある国に現れるんだろうか?
なんて思うんです。
 ヴァイオリンってまずコンクールがあって、行けば必ず演奏できる、というか演奏しなければならない
環境があって、そのままプロになっていくじゃないですか。
 でもロック少年なんて、仮にギターのコンクールで落選したって、ギター弾くのをやめない
ですよね。ヴァイオリンにもそういう子どもが少しはいるとは思います。そういう子どもが
ジャズ・ヴァイオリンをやったりロック・ヴァイオリンをやったりしてくれればいいなとも
思うんですよね。
 3月にヴァイオリンをやめた長男も8月には近くのジュニア・オーケストラへ出向いて、
またヴァイオリンを弾いているんです。家では練習をしないのですが、でもこうなると
貧乏な我が家には、ヴァイオリンを道楽で弾く人をひとり養っている感じです。
 結局金持ちか、環境そのものが毎朝お祈りを捧げているような雰囲気じゃないと
この楽器は続けられないんじゃないのかと、つくづく思うんですね〜。


私の間違いでした。 投稿者:西尾  投稿日: 9月28日(木)23時49分44秒

こんばんわ。

なんか、「ジャズ vs クラシック どっちがスゴイ?」、のような話の展開になってき
たような感じで困ってしまいますが、前にも書いたように私はジャズを好きと言うとこ
ろまで行かないけども否定もしていません。

で、なんでジャズは全て即興なのかという質問をしたかというと、もし、「全て即興」
という答えが返ってくるのでれば、私は謝ろうと思っていました。
 だって、アドリブを考えながら右手で感情込めるなんて不可能な事だと私も思うから
です。

 また、「テレビ放送用などに、あらかじめ考えられた(楽譜に書いた、またはどうい
うフレーズを返すと、相談して決めてきた)曲もある」と返ってきたのなら(まさに私
が見たジャズ・ヴァイオリニストはそういう曲だったと思えましたが。)、感情表現を
考える時間は当然あるはず、と言おうと思っていました。

しかし佐々木さんのお答えは「ジャズは全て即興」ということなので、私が見たジャズ
・ヴァイオリニストは即興で弾いていたので右手を使う余裕がなかったという事だろう
と思われます。それを即興とは感じなかった、私の一方的な勘違いであったとも思いま
す。

大変失礼なことを書きました。改めてお詫びします。

佐々木さん、色々教えていただいてありがとうございました。
自分の勘違いに気づいて赤面しますね。(^^;;;)

でも私は普通のジャズ(カルテット等)は聞いてもジャズ・ヴァイオリンだけは聴かな
いでしょうね。だってどういう理由であれ、右手が使われないヴァイオリンは私には
全く考えられないからです。
 ジャズは即興という考えも大事かも知れませんが、楽器の特性を活かすというのも
大事なことだと思いますが・・。それが例え即興性が失われても、です。

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p・s:
>クラシック音楽演奏家の決定的にダメな点というのは・・・コンセントレーションを
>ステージ直前まで先送りしたがる傾向です。

これのどこが悪いのか私には解りません。「遊ぶときは遊ぶ」、「仕事するときは仕事
する」、例え集中がステージ直前であってもそれはOK。四六時中音楽の事だけ考える
となると気がおかしくなりますよ。(^^;)

仕事以外は、ダイビングするのもよし、私のように山にハイキングしに行くのもよし、
テニス、野球、なんでもやった方がいいと思う。その一つ一つの経験が頭にあって、
「この曲はどこの山の紅葉の美しさ・・」などと思いながら弾くといい演奏になるので
はないでしょうか。

さて、話は変わって秋本番!。(私は音楽家ではありませんが)今年は去年見れなかっ
た紅葉をたっぷり楽しんできたいと思います。ど〜こに行こうかな、と。(^^)♪

でわでわ。(^^)


テイク・ファイヴ 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月28日(木)09時00分34秒

 曲名ぐらいは知ってる人も多いと思いますが、最近何かのCFでも使われてました。
録音ってクラシックでも5回も6回もやり直しすることが多いですよね。
 アルバムになって発売されるのは、そのなかのどれかひとつのテイクです。
 スタジオ録音はみんなこんなやり方のようですね。

 ジャズの場合は、Take 1 から Take 5 ぐらいまでずらっと未編集に発売される
アルバムもけっこうあります。(聞き手はうんざりしてしまうんですが)
 どのテイクのアドリブがいいかなんて、素人の私にはなかなかわかりません。
いつも、どれか一個に決めてから発売してよ、と云いたくなります。
 ジャズを聴くときは「アドリブを聴こう」と意識して聴かないと BGM に
なってしまいます。
 
 でも BGM になってもいいんですよね。
 今、私がマリリンとリズとオードリーと一緒にレストランで食事を
してたとしますよね。で、わきでラカトシュがヴァイオリンを弾いて
いるとします。
 最初にマリリンが一時席を外します。するとラカトシュの弾き方は
マリリンの後ろ姿を見送るように曲の雰囲気が変わりますよね。
 マリリンが戻ってきて、次はリズが一時席を立ちます。
 またラカトシュの曲想は変わるでしょう。
 オードリーがステーキを切っていて小片を皿の外に転がしてしまいました。
ラカトシュはまた転調します。以上がテイク1です。
 
 監督のOKが出ないので、テイク2を撮り直し。今度は最初に
リズが席を立ちます。ラカトシュはさっきと同じフレーズを
最初に持ってくるわけにはいかなくなります。
 
 仮にリズをニ長調、マリリンをヘ短調でアドリブしていた場合、
ニ長調からヘ短調へ移るための専用のフレーズを用意していても、
その順番が逆になったら、そのフレーズはたぶんもう使えません。

 ジャズは一挙一動が音楽です。モンローが席を立つ。背中を向ける。
歩き出す。隣の席の客に会釈する。投げキッス。ふと立ち止まる。
また歩き出す。
 これらの動作は順番が決まっているものもあれば、決まっていないものも
あります。そのひとつひとつにフレーズをつけるわけです。
 どういう順番で出てくるかは事前に知り得ませんので、あるフレーズと
あるフレーズを結びつけるためにまた別のフレーズが必要になったりします。

 スタジオ入りしたときもモンローやテイラーの変わりに、その日初めて会う
ベーシストやピアニストや、ほかにソロをとる奏者などもいて、彼らが自分の
提示するフレーズにどう答え、どう返してくるかは予想がたちません。

 クラシック音楽のプロというのは、楽器を抱えて仕事場へ行けばそこで
必ず演奏できますが、ジャズメンの場合はプロでも「今日はお前はいいや」
なんて断られてしまうこともあり、重い楽器ケースを抱えてとぼとぼ帰ら
ざるを得ないときもあります。
 ジャズメンというのは、こういうときでも自分をそういう映画のワン・
シーンのなかに置くように、頭のなかで歌ってるんですね。

 クラシック音楽演奏家の決定的にダメな点というのは、行けば必ず
ステージでの本番が待っているため、コンセントレーションをステージ直前まで
先送りしたがる傾向です。ソリストにはさすがにいないでしょうが、オケの
団員などにはこういうサラリーマンのような演奏屋さんもいるようですね。
 ジャズはもっといい加減な音楽だと思います。サラリーマンのような演奏屋
さんが演奏すれば、サラリーマンにウケる音楽が出来たりもするでしょう。
 コンセントレーションよりもノリを大事にするでしょう。上司に怒られて
ちゃらんぽらんな応答をする人でも、その応答のノリの良さがそのまま音楽に
なって出てくる。(和製英語の「グルーヴ感」とか。)

 だから本当に一挙手一投足がジャズです。私の高校の同級生でプロのベース
やってる奴に聞けば、
「そんなこと考えてるわけねぇよぉ。この不景気によぉ」
 とまともにとりあってくれないと思いますが、そういう返事の仕方そのものが
中学生のときYAMAHA音楽教室に通って「一ヶ月だけプロを目指した」私としては
かっこいいなぁと憧れてしまいます。(彼とはよく藤圭子のレコードを聴いた)。
 人生のすべてがジャズだ、と昔の演奏家はよく口に出しましたが、これは
人生のすべてがアドリブだと言い直せば、当たり前のことを云っているに過ぎない
んですね。セ・ラ・ヴィーとかケ・セラ・セラとか、そういうことでしょうか。


基本的な疑問 投稿者:西尾  投稿日: 9月28日(木)00時00分58秒

こんばんわ。

もう一つ教えていただきたいことがあるのですが。

ジャズの演奏って、全てその瞬間のアドリブで構成されているですか?
というかジャズ演奏は必ず即興なんでしょうか?。CD録音時用などにあらかじめ用意
された曲ってないのですか?。今弾いてる曲を以前誰かがやった演奏かも知れないです
し、前もって練習した曲かもしれない。

で、ジャズファンは何を持って「これは即興だ」と判断するのでしょう?。

お忙しそうなので、いつでもいいのでこれについて教えて下さい。
よろしくお願いします。

もしかして私は一方的に勘違いして、一方的に怒ってるのかも知れない。(^^;)
フレージング、アーティキュレーションになどについてはその後で投稿します。


商談中 投稿者:とっつあん  投稿日: 9月25日(月)17時36分30秒

こんにちは。

ヴェンゲーロフのチケット、数人からお申し出があり、商談モードに入りました。
ありがとうございました。


↓ 誤字については,約2ヶ月後にバックナンバーとしてROMする際になるべく訂正
  するようにしています。他にも,ゴリデシュテイン→ゴリドシュテインに直したり
  しています。しかし直し洩れがあるかもしれませんので広く検索をかける場合など
  には「ゴリデ…」のほうも検索してみてください。同様にモニカ・ハジェットは
  この掲示板では私は「ハゲット」に統一しています。欧文でも問題はあり,たとえば
  OISTRAKHはドイツ・グラモフォンではOISTRACHという表記になります。
   ディジー・ガレスピーは,私は「ギレスピー」と書いたほうがオシャレだと思って
  います。チャーリー・ミンガスは自分のことを「チャールズと呼べ」といつも怒って
  たとか。ここはジャズの掲示板ではないので,ジャズメンの表記まで厳しく統一する
  気はありませんが
(管理人)


誤字 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月25日(月)11時52分56秒

 いろいろたくさん書いたので間違いも多くすいません。

由井正一 → 油井正一
 が正しく、
 私が二三段跳びに駆け上がったのは
「エレベーター」じゃなく当然「エスカレーター」です。

 この後ちほさんからいただいたREHAYなどケルティック音楽のMDのことや
ある方からプレゼントされたヴェンゲーロフの「夏の最後の薔薇」などの
感想も自分の宿題として課していますが、とりあえず昨日一日がかりで始めた
「20世紀のヴァイオリニスト年表」作りを優先させたい気分です。
(ついでに「佐々木公明の年表」というのも併設してみたらなんと高校生の時
私は3億円事件の犯人に疑われたことがあるのを思い出しました。府中市
在住の学生は全員疑われたのですが)。
 でもって仕事の忙しさも佳境に入ってきたので、またちょっと空くかもしれませんが
よろしくお願いします。


結局「歌」の問題に 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月25日(月)11時09分39秒

>ジャズの楽器はわからんのでVn用語で代用すると、「あ、ここピチカート、
あ、ここフラジオレット・・」とか極めて部分的に技術が解ってどうするんだ
ろう、と思うのですがどうなんでしょう?。

 楽器を扱う技術ではなく、ジャズでは当然楽器は完璧に扱えるということが
前提になっていて、そのうえでアドリブを作る技術はどうか聴いてみよう、と
いうことだと思います。もちろん楽器を完璧に扱えない未熟な奏者もいるわけ
ですが、例えばすべてのジャズ・ギター奏者がウェス・モンゴメリーのように
アドリブ・フレーズをオクターブ奏法できるわけじゃないと思います。ジャズ
メンは出来ないことを無理にやる必要はないです。でもクラシックのヴァイオ
リニストがオクターブ奏法出来ないとプロとはいえませんよね。
 平均律的なアドリブの技術はどれだけ「リフ」を持っているかで決まるよう
です。
この「リフ」というのが何を指すのかわかりませんが、「通りゃんせ」や「カ
リンカ」や「グリーン・スリーヴス」のようなまったく違ったフレーズの断片
というような意味でしょうか? ちなみにこの「リフ」という概念がジャズの
聴衆のあいだで流行したのは、大橋巨泉が書いたライナー・ノーツがきっかけ
でした。確か巨泉はピアノのホレス・シルヴァーについて「リフの天才」と評
し、それに同僚の油井正一がお墨付きを与えたいきさつがありました。(ジャ
ズ畑ではあの巨泉さんはエライ人なんですね)。

     
> でも即興ではただ技術を並べているだけ、になってしまうような気がするの
ですが・・。

 というわけで、即興演奏の面白さというのはそのまま平均律の面白さといっ
ても間違いではないだろうと思われます。管楽器奏者はその平均律の限界に気
づき、サックスでフラジオをかけようとして音を裏返させていったのだと思い
ます。
 逆にいうとラカトシュは、そのような平均律アドリブに近付くべきではない
ような気がします。
 それと管楽器のなかで唯一平均律の束縛から逃れている楽器があります。ト
ロンボーンです。ピアソラの曲に「詩とトロンボーンを持って彼女の部屋に忍
び込む」というミルバの歌がありますが(これ前にも書いた)、トロンボーン
ほどサーカスのピエロが持ってくるっと一回転するのに似合う楽器はありませ
んよね。自由と悲哀とラブ・コメの象徴みたいな楽器だと思っています。
 ところがこのトロンボーンにわざわざバルブをつけて不自由にしてしまう奏
者もいるのですから、そしてそのほうが「歌い」やすいというのですから、ま
ったく「歌う」という問題は謎が多いです。


なに者? 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月25日(月)11時07分41秒

>見てきましたよ。ジャズとは即興の音楽(スイング)である、という題に
沿って順番に最後まで見てきました。

 うわぁ、ご苦労さまでした。私だって全部読むの大変だったんですよ。
    
> で、即興の中のジャズメンの技術を聞こう、とか書いてました。

 西尾さんの言い方に直すと、即興演奏では左手しか使わないんですよね。
ピアニストは(例外はあるけど)極論すれば右手でしかアドリブしません。
管楽器は単音しか出ませんのでフレーズを作ることが即興のすべて(これも
例外はあるけど)です。だからジャズ・ヴァイオリニストが「アドリブ時に」
左手しか使わないのは、まぁ普通のことなんですよね。だからラカトシュは
ジャズメンじゃないから、右手を使ったもっとすごいアドリブが発明できる
んじゃないかと期待するんです。
 他のジャズ・ヴァイオリニストに右手のテクニックは期待できないじゃな
いですか。(中西俊博のように電気楽器に期待できる人はいますけど)。だ
から私も西尾さんと同じ理由でジャズ・ヴァイオリンが好きになれないんで
すよね。
 ベースのジャコ・パストリアスを始め、多くのジャズの弦楽器奏者は今で
は右手でも左手でもピツィカートしたりフラジオしたりミュートをかけたり
が必須のテクニックになってるそうですから、ジャズ・ヴァイオリンも少な
くともそのレベルに至った上で平均律からの要請で作られるようなアドリブ・
フレーズを凌駕してほしいと思うんですよね。そうなるといきなりフリー・
ジャズの世界に今まではなってきたわけですが、これはワケわからんでしょ? 
そこまで行かないで例えばピアソラ、あるいはクレーメルでもいいけど、そ
のピアソラ・フレーズというのがどんな音律になってんのかなぁということ
はとても気になります。
 モーツアルトがミーントーン者だという説も私はしっかり理解してないの
ですが、それならピアソラ、ほとんどイコールのショスタコはなに者? く
せ者? な〜んてことが私には気になってるんですよね。(ついでに BACH
は「ベルクマイスター第2者」?)
 ラカトシュはアルバムの中でそんなにジャズをやってませんよね。だから
私は逆に好きです。「黒い瞳」あたりはジャズでもスタンダードっぽいです
けど、ジャズ・ワルツにはしてないですし。「ミスター・グラッペリ」みた
いにピアニスト主導の曲で後半ジャズっぽくする程度です。ここでトゥーツ・
シールマンス風アドリブを展開するのは、ジャズ・ファンとしてはひとこと
云いたくなるところです。つまりこれならシールマンスのハモニカを聴いた
方がいいよ、と。ハモニカもやはり原則は単音楽器に近いですから、それを
ヴァイオリンでなぞると完全に左手しか活躍しなくなってしまう。やっぱり
右手も活躍してほしいと、私も思います。
 でもこういう曲は少ないし、西尾さんがおっしゃるようにもっと美味しい
フレーズを聴かせてくれてるわけですよね。


タイミング X 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月25日(月)09時21分36秒

 ジャズの話をしているようですが、実はフレーズについて考えようとしてる
んですよね。
 ジャズのアドリブって、その場その場で瞬間的に作曲してるかというとそん
なたいそうなものじゃなく、たいていは Someday My Prince Will Come 状態
でフレーズを模索しながら進んでいくことが多いと思うんです。で、たまに良
いフレーズが湧くこともあるでしょうが、多くは自分の知っているメロディか
らの「引用」になりがちです。あるフレーズを転調しようとしたら、日本人の
ジャズメンの場合いきなり「通りゃんせ」になってしまったのでそのまま続け
たりパロディ化したり照れてみせたり…、つきあって来たドラムもびっくりし
てスティックの上げ下ろしをシンコペにしたりで、「天才的集団ごまかし」を
発揮して進んでいく感じです。平均律ではこのようなグループ即興がとてもや
りやすいのだと思います。(「集団即興演奏」という言葉は前衛ジャズで遣わ
れるので、ここではあえて「グループ即興」)

 ヴァイオリニストがあるフレーズの音程を作る場合も、実は「音程を探る」
という状態を瞬間的にこなした後に達成していることだと思うんです。瞬間的
ですが、音を探る過程で音程を外すこともあり、外れた音をポルタメントです
り寄せていくこともあるでしょう。日本人のジャズメンが「通りゃんせ」を思
い浮かべる場所で、例えばメニューインなら「グリーン・スリーヴス」を思い
浮かべたり、ロシアのヴァイオリニストなら「カリンカ」かもしれない。
 日本人ヴァイオリニストの音程がどこか演歌っぽいと感じるのは、音程を聴
きとる瞬間に、そういう演歌のフレーズに転調できる「タイミングX」が存在す
ることを奏者も聴衆も同時に感じ取っているからだと思います。
 ヴァイオリニストは「ここで血迷ってはいけない」と気をとり直して音程を
修整するんでしょうね。ジャズメンはここで悪ノリして「通りゃんせ」に転調
していきますし、従いてくるベースも即反応できるのは平均律ならでは…、の
ことでしょう。
 ヴァイオリニストの音程感は必ずしも平均律ではないでしょうから、この
「タイミングX」での瞬間的な選択肢はいろんな音律からいろんなポルタメント
とヴィブラートによる収束が考えられる結果になると思うんですね。
 もともとステファン・グラッペリとも共演できる音感下地(したじ)を持っ
たメニューインの場合、この「タイミングX」での選択肢は他のヴァイオリニス
トに比べて格段に広かったと考えられます。
 つまりメニューインは「迷うにいいだけ迷う」ことができる状態にあったと
推測されます。メニューインのベートーヴェンの協奏曲の2楽章が、彼が「フ
レーズの王」であることを証明できるものだとしたら、このように迷うにいい
だけ迷える選択肢から「後にも先にもこれひとつしかない道筋」をパッセージ
できたということだと思います。
 長い2楽章で、道をひとつでも踏み外せば「過った音律」の棲む世界へ踏込
むことになる。先の見えない迷路の旅路をただの一度も間違わなければ、それ
は「奇跡」です。グレン・グールドがラジオで聴いて感動したメニューインの
ベートーヴェンは、まったくもってそういう演奏でした。
 私がこうまで確信を持って言い切れるのは、もちろんこの演奏の指揮者がオ
イストラフだったからです。


Re:フレーズの王(続き) 投稿者:西尾  投稿日: 9月24日(日)21時43分21秒

<リンクのジャズページ>
 見てきましたよ。ジャズとは即興の音楽(スイング)である、という題に沿って順番
 に最後まで見てきました。でも音楽がかかってないとさっぱりわからんです。(^^;)
 
 で、即興の中のジャズメンの技術を聞こう、とか書いてました。そのことについてお
 聞きしたいのですがジャズは即興でクラシックのように正解がないわけですよね。
 ジャズの楽器はわからんのでVn用語で代用すると、「あ、ここピチカート、あ、こ
 こフラジオレット・・」とか極めて部分的に技術が解ってどうするんだろう、と思う
 のですがどうなんでしょう?。
  
 クラシックですと最低限の規則(楽譜)があってそれに沿って演奏されるので、「こ
 こは超難しいところだけど、うまいよなあ。」とかわかるんですよ。(本当の苦労は
 はヴァイオリニストでないと解らないというのが正解ですが。)でも即興では言い方
 は悪いかも知れませんがただ技術を並べているだけ、になってしまうような気がする
 のですが・・。ここのところについて教えて下さい。

 でもあれですね、ジャズって忙しいですね。基準が存在しないので一曲一曲を理解す
 るには聴音はできないといけないし、各楽器の技術も解ってないといけない。
 音楽の専門教育を受けた人でないと解りそうにない。こりゃ、疲れそう・・。(^^;)
  でも何も考えず、イージーに聞くとこれまた基準(楽譜)がないので何弾いてるか
 わからんということにならん・・カイナ?。
 いわゆるスタンダード・ナンバーを聴く場合はアレンジが解っておもしろいかも知れ
 ないですね。

 まあ、理屈こねないで聴けばわかるってなるんでしょうが、私はクラシックで手一杯。
 私はある基準がまず存在していてそれに対する演奏者の「自由」を楽しみたいですし
 それを操る事ができる素人には絶対マネできないプロのワザに酔いたいですね♪。
 ぼちぼち交響曲も聞きたくなってきたなあ。


Re:フレーズの王 投稿者:西尾  投稿日: 9月24日(日)21時42分18秒

こんばんわ。

佐々木さん>
 あ、そうそう、私の文面を見ているとジャズそのものを否定しているように読めたか
 も知れませんが、否定をしているわけではありませんよ、念のため。(^^;)
 そのテレビに出ていたジャズ・ヴァイオリニストにカチン!ときただけですので。
「あんたの場合、アレンジする事よりも他にすることあるんでないの?」と言いたか
 っただけです。(^^;)

 でもジャズにはいい出会いがないと言うのが本音ですか。今年初めに99年ニューオー
 リンズ・ジャズ・フェスがCATVでやっていたので見たのですが、金属製の洗濯板みた
 いなのを首からぶら下げてがちゃがちゃやっていたり、サックスの音が「ぷひひ〜」
 とか吹くので、「うひー、やめちくり〜」って 思ったもんですヨ。
 ちょうど死神博士に笛を吹かれて苦しんでいるキカイダーの気持ちが分かった気分
 でした。(例えが古い!(笑))

 その後、エバンスとピーターソンを紹介してもらって少し持ち直したんです。(^^;)
 ですので嫌いというワケではありません。

>家の前で「運命」が聞こえたので、その家を素通りして帰ってきた記憶があります
 ははは、わかります。(^^) 私も10年位前はシンセサイザー(喜多郎)の電子音楽か
 ら生の音色(トランペット/ニニ・ロッソ)に移りかけてたとはいえ、クラシックの
 何がいいのかわかりませんでしたし・・。

<ラカトシュ>
 おっしゃりたい事はわかります。ラカトシュもヴァイオリンの技術を目一杯使ってい
 るワケではありませんよね。でもねー、ラカトシュについては弓の特殊技術(一弓
 スタッカート・他)はまあ、重要視しないんですよ。弓で目一杯歌ってくれればそれ
 で満足ってところですね。クラシックにおいてあれだけ歌ってしまうと感情過多と
 反対に怒られてしまいそうな弓使いですからね。
  でもあの人はそれでいいのです。な〜んにも考えずこちらはただ音色に酔っていれ
 ばいいのですから。また、ちゃんと酔わせてくれますし。(^。^)♪

−−−−−−−−−−− 改ページ −−−−−−−−−−


「嫌い」を「好き」になる方法 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月24日(日)09時45分38秒

 そんな方法あるはずないですよね、…残念ながら。例えばセルビア人にクロアチア人を
好きになれと云っても無理みたいです。先祖何代にも渡って憎みあってきてるそうだから。
 あるとき、私はそれを諦めちゃいけないとふと思い、なんとか嫌いなものを好きになる方法を
考えてみようとしました。この方法を発見すれば、世界中の女性から好かれるのではないか
なんて下心もあって…。
 また、今なら純正律を「不快」と感ずる人を「快」に直せるかもしれない、なんてことも
考えられるかも…。

 そこで、120分のテープにあらゆる分野から自分の好きな曲ばかりを集めた「お気に入りテープ」を
作りました。そのテープの30分目と50分目ぐらいに「どうしても本心から好きになれない曲」を
2曲サンドイッチにしました。
 このテープを作ったのはもう10年以上も前のこと。15年ぐらい経つかも。私は今でも月に1回
ぐらい聞きます。テープはボロボロになったので今はしつこくMDにダビングしてあります。
 15年経っても、問題の曲は「心の底から好き」にはなれません。2曲ともアルバート・アイラーの
Spiritual Unity というアルバムのなかの曲です。
 昔の前衛ジャズで、今でも批評家絶賛、歴史に残る傑作といわれるアルバムです。メンバーも
豪華な顔ぶれで、私は高校生のときにベースのゲーリー・ピーコックのライブを銀座のJUNKで
聞きました。
 曲はテーマがありアドリブがあるというようなものであるはずがなく、最初からワケが
わかりませんが、一応テーマらしきものがあり、それは競馬のファンファーレのような下品な
メロディです。ファンファーレならトランペットでやればよいものを、アイラーのテナー・サックス
の音は声が裏返り、よれよれで、途中まではしっかり吹いているのに腰砕けみたいになったり、
とにかく支離滅裂の印象しかない絶叫を15分程聞かされる羽目になります。

 これを「好き」になろうと私はこの15年ほど、好きな曲にサンドイッチして聞いているわけです。
 好きな曲のほうはジャズばかりではありません。出だしはブリジット・フォンテーヌとアート・
アンサンブル・オブ・シカゴ、リー・コニッツとポール・ブレイ、ポール・モチアンとチャーリー・
ヘイデンのECMアルバム、チャーリー・パーカーの Laiard Bird なんて曲、ヒップ・リンカーンという
黒人のもろブルーズ、それにオレゴン、最後はまたブリジット・フォンテーヌで締めくくりなんて
感じになっています。(ヴァイオリン曲がなくてすいません)
 
 このなかに「嫌い」なアイラーの曲をサンドイッチして、10年も聞いてりゃ「好き」になるだろう
という実験なわけです。でも、すぐにアイラーの部分はスキップできるようにテープにマークを入れて
しまい、耐えられないときはリモコン一発でスキップできるようになっています。

 いろいろな状況でこのテープをかけました。高校の同級生「バルトークの孫」君は1年に1回ぐらい
うちに来ますが、そのときにもかけました。当然彼も、ブリジット・フォンテーヌを懐かしがり、仕事
の打ち合わせの BGM でかけていたのに突然「やっぱりパーカーは偉大だ!」とか叫んでました。
 いい気分になっているところで、突然アイラーの絶叫ファンファーレ、「魂の叫び!」が始まる
仕掛けです。案の定「バルトークの孫」君は大きくずっこけてました。
「お前まだこんなの聴いてんの?」
 と云われ、私は少し得意でした。要するに単に見栄を張るための音楽にも利用されてるワケです。
 しかしさすがに仕事の打ち合わせにならず、スキップされました。

 こんなことをしてまで「嫌い」を「好き」にする必要があるのか、折に触れて私は考え続けてきま
した。メリットはといえば「考え続ける」ことが出来た、ということぐらいでしょうか。

 もう一度、下のリンク先の内容をご紹介します。これは上に上げたようなへんてこ曲を、
最近の都立高校生23人だかに聞かせた実験の記録です。ヴァイオリン音楽とはぜんぜん関係ない話と
いえばそうなのですが「好き」とか「嫌い」とかいうのは曖昧なようでもあり根源的でもあり、
私にとっては興味が尽きない話題です。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~FREE-MY/jazz00.html


フレーズの王2 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月23日(土)15時42分52秒

 下の続きですが、ジャズとヴァイオリン音楽の中間に位置するのがラカトシュとピアソラですよね。
 ピアソラは、バンドネオンでアドリブを弾いているように聞こえますが、あの楽器は開くときと閉じるときで、同じ鍵盤でも音が換わったり出なかったりする厄介な代物で、ピアソラのアドリブはすべて楽譜に起こされてるそうです。ヴァイオリンも上げ弓と下げ弓のスラーの使い分けでアーティキュレーションが変わりますので、似たような厄介さを持ってるわけですね。
 楽譜がある以上、ピアソラ五重奏団(キンテート)は、ジャズのクインテットのように「コード進行」が同じだからとメンバーが簡単に入れ替れるようなものとは性格が違うはずです。
 ラカトシュ・バンドもそうです。ラカトシュはアドリブをしますし、他のメンバーもその能力を持ちますが、どっちかというとクラシックのカデンツァ・アドリブに近く、例えば「だんご三兄弟」はいつ聞いても「だんご三兄弟」とわかります。ここに三味線が入ってジャム・セッションになれば、演奏時間は長くなるでしょうが、それは単にカデンツァが長くなるという感じで、ジャズとして聞くとかなり古いスタイルのセッションになってしまいます。
 そういう意味で、ラカトシュをジャズ・ヴァイオリンとして聞いてしまうと、不満を感じます。ジャズのアドリブというのは平均律のいいところだけを生かして楽しむように(少なくとも昔のジャズは)出来てましたが、ラカトシュを平均律のいいところだけに閉じ込めておくのはまったくもったいない話ですよね。「ハンガリー舞曲」のものすごい緩急の差とか、「ひばり」や「チャールダーシュ」の超絶技巧とか、「カーライ・ケーティッシュ」で見せる歌心などの聞き所に比べたら、ラカトシュ・ジャズのヴァイオリンの出来は、まだ物足りないです。ラカトシュでさえ、ジャズのアドリブを弾くときは右手が物足りないと言えるほどです。(右手のピツィカートはたっぷり聞かせてくれますが)
 ヴァイオリンという楽器は、ダブル、トリプル・ストップを生かして、またラカトシュのテクニックなら右手のピツィカートや、ひと弓ピツィカートなど、新しいものを織り込んでアドリブを作れるはずです。
 その部分がまだ物足りないのは、ふたつ原因が考えられます。ひとつはジャズの側の問題です。ジャズがラカトシュに平均律アドリブを求めてくるということです。でももうこのスタイルは限界に達した古いスタイルだということです。
 もう一つの問題点はラカトシュの方にありそうです。それはラカトシュの本職がジャズメンではないため、最新のジャズ事情に疎いということです。ラカトシュの持っているジャズのイディオムが古く、平均律アドリブの限界内に未だに留まっているせいでもあります。私はヴァイオリンという楽器の限界が、ひところ「前衛ジャズ」といわれたあの「どんがらがっしゃん状態」をたった一人で再現できると思いたいのですね。「馬のいななき」といわれたバス・クラリネットのドルフィーの音色も、人間の奇妙で不安定な裏返り声に近かったアルバート・アイラーの音痴絶叫悲鳴ミュージックも、ヴァイオリン音楽の可能性としてまだ残された領域があると思いたいです。それで、ラカトシュはそれに近づく可能性もあるし、しかし一方、所詮ジプシーは場末のバーでヴァイオリン弾いてるのがお似合いだよ、で終わってしまう可能性も両方あるように思えるんですよね。(むしろそれで終わるべきだという意見もあるでしょう)。
 最近私は「フレーズの王」といわれるメニューインのフレーズが、なぜ好不調をくり返したのか、ということと絡めて、フレーズとは何か、メロディーとは何かとか考えてます。人間の原初のいななき、そういうものを感じさせるフレーズとかメロディーというものが、例えばベートヴェンの協奏曲の2楽章にあるという指摘を雑誌で読んで、カラオケで声がひっくり返っても恥ずかしがることはないんだと妙なことを納得しています。ヴァイオリンという楽器が真のフレーズを獲得するために、まだまだ演奏されなければならないいろいろへんてこな曲も、たくさんあるはずですよね。
 鳥はなぜ歌うのかぁ、とか人間はなぜ叫ぶのかぁと考えたそれらのことを素直に音楽に表現することが、きっといちばん難しいことなんでしょうね。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~FREE-MY/jazz00.html


フレーズの王 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月23日(土)15時40分24秒

>西尾さん
 そうですね。その通りだと思います。
 えと、…ジャズをよく知らないころの私は(中学から高校にかけての話ですが)ジャズはアドリブを聞くものだとは考えてなかったので、よくアドリブごと曲を丸暗記してました。例えば「枯葉」という曲はマイルス・デイヴィスのアドリブごと丸暗記してました。あるとき別のライブ・アルバムを聞いていて、さぁ次はマイルスお得意の「枯葉」だぞと身構えたのですが、出だしがぜんぜん違うし、調も違う、テンポは馬鹿速いし、音色もミュート・トランペットじゃないし、だいいちマイルスのアドリブが始まらない。なんだこりわ? となったわけです。こんなのは「枯葉」じゃないぞ、とか、俺の知ってる「枯葉」とぜんぜんちがうじゃん、と当時はいぶかったものです。
 ヴァイオリン音楽では、こういうことはあまり起きませんよね。曲名が同じなら曲想もテンポも調も音色も演奏時間もそんなに変わりません。奏者が変わっても曲名が同じなら曲は同じ。カデンツァ・アド・リビテムが少し違う程度です。
 ジャズでは曲名はあまり意味がありません。「枯葉」というタイトルをつけられた曲は、枯葉という曲の「コード進行につけられた符号」にすぎません。だから「今晩はベースが薬をやり過ぎてダメだから代わりにおまえやってくんねぇ。枯葉と、あとは Cのブルースだけだからよ」てな調子で、メンバーが入れ代わっても、互いにあまり心配はないわけです。これは「枯葉」がスタンダードだからできることなんですね。スタンダードじゃないと、頼まれた助っ人はすごく困ります。例えば、今日の演目が「パイジェッロのうつろな心による序奏と変奏曲だかっよ。よろしくな」とか言われた日には、どんな名人のジャズメンもお手上げでしょう。だいいちジャズはほとんどが「主題とその変奏曲」に決まってんですから、わけがわかりません。きょとんとしてたら「ネル・コル・ピウよ」なんて言われ、さしものベースマンも帰りたくなってしまうでしょうね。帰られては元も子もないので、バンド・リーダーは葉巻をペッと吐き捨てながら「まっ、枯葉だな。枯葉」
 最初からそう言えよ、ってなもんです。
 ジャズの曲名ってこのぐらいいい加減なものです。「アヴェ・マリア」を「バッハのクラヴィーア曲集第一番」とか言ってるようなものでもありますが。(ちなみに「枯葉」と「ネル・コル・ピウ」は同じコード進行じゃないです)。

 私の中学・高校時代のジャズの聞き方は、言ってみれば「煙草を吸うためのBGM」みたいなものでした。当時の私にとってジャズはライフスタイル、生活のリズム、行動パターンの規範、箸の上げ下ろしのシンコペーションというに等しく、振り向くとき、煙草の煙を吐き出すとき、照れ笑いするとき、エスカレーターを二三段とびで駆け上がるとき、女の子を押し倒すとき、その娘に思いっきりひっぱたかれるとき、そういうときのすべてに頭の中でジャズが鳴っていたというか、体が反応していました。(ちと大袈裟か?)
 まぁ、簡単にいえばただの「ちんぴら」ですね。クラシック音楽はまったく受付けませんでした。友だちの家に遊びに行き、家の前で「運命」が聞こえたので、その家を素通りして帰ってきた記憶があります。
 今はさすがにそうではありませんし、煙草もやめましたが、ときどきこういう単なる「格好つけ」風の聞き方は懐かしいです。(大阪弁なら「ええ格好しい」?)

 アドリブごと丸暗記する聞き方は邪道ではありますが、ところが最近のジャズのアドリブは必ずしもコード進行に乗って進まないそうで(パット・メセニーあたりでもそうなんですって)、こういう丸暗記でジャズに近づく方法もジャズ入門には未だに有効だろうと思います。そこでラカトシュとピアソラの話になるんですけど…。


ちけっと 投稿者:とっつあん  投稿日: 9月23日(土)12時28分46秒

すんません、ちょっと失礼します。

   10月28日、30日のヴェンゲーロフのコンチェルトと無伴奏のコンサート
   チケットが各1枚ずつ余裕が出ました。

   一階中央ブロックの  コンチェルトが7列目
              無伴奏が6列目      のS席です。

   コンチェルト 9000円、無伴奏 6300円(友の会価格)にて
   希望の方にお譲りします。
   ただし、横浜・品川あたりで代金引換で、お渡しできる方に、お願い
   します。

   連絡はメールでお願いします。

   こんな話でごめんなさい。


Re:ジャズVn 投稿者:西尾  投稿日: 9月23日(土)01時03分58秒

こんばんわ。

ジャズ・ヴァイオリンの話ですが、なんでこんな事を書いたかというと、あるテレビで
ジャズ・ヴァイオリニストがある曲をクラシックとジャズ風で弾き比べをするのです。
クラシック風は原曲のまま、ジャズ風は曲をアレンジして弾いてみせるわけです。

で、その人は「ジャズはどう弾いても自由なところがいい」てなことも言うのです。
(クラシックに対して何をいわんかはわかると思います。カチンときましたが(--#)

それで最後に一曲を弾くのですがこれがまた、右手が全然活躍しないのです。強弱も
テンポの変化もな〜んもなし。左手はメロディを単音で追っかけているだけなので、別に
難しいところもない。悲しいとか、楽しいとか形容できない演奏だったのです。
(見ている分には楽しそうに弾いているように見えるので飽きませんが。)

「へー、これがこの人の言う「自由」なのか??」と思ったわけです。
原曲を知らないのでアレンジがわからないだけかも知れませんが、それにしても自由を
売りにするのであればもう少し表現の自由があるのとちがうかなあ、と思いました。

自由と言われると人は開放的で良い感じに受け止めがちですが、曲をアレンジするのは
作曲者よりも自分の編曲の方が良いと言ってるようなもので挑戦的でもあるわけです。
そんなことを工夫するよりももうちょっと右手の使い方を工夫して欲しいな、と素人な
がらに思ったのです。
ヴァイオリンは左手も大事だけど、右手はもっと大事と思う西尾でありました。(^^;)

ビル・エバンスとかO・ピーターソン(私が持ってるCDはこれだけですが^^;)は
扱う楽器が違うけど、こっちはいいと思います。とてもリラックスして聞けますしね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
p/s:
ところで今日の大進のブルッフ1番(BS2)は良かったのではないでしょうか。とても集中
していて問題にされがちの左手もほぼ完璧でした。ですがそれよりも感情表現がとても
良かったと思います。激しさの中にも美しさがあり、そのコントラストがはっきりして
いるところがとても良かったと思います。
(会場に聞きに行った人がうらやましいですね。)

クラシックは堅苦しいというイメージがあるけど、私は違ってとても自由だと思って
います。同じ曲であっても同じ演奏がないというのが何よりの証拠です。
今日の大進はそれを証明してくれたのではないでしょうか。
(でも今度弾くときは1,3楽章のテンポをもう少し早く弾いて欲しいですネ。^^)

でわでわ。(^^)


レイ・ナンス 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月13日(水)20時19分26秒

 >西尾さん
「右手が貧弱」なんて、結構真剣にジャズ・ヴァイオリンを聴いてる感じですね。
 私はそこまで熱心に聞いてません。なんというかジャズ・ヴァイオリンって食わず嫌
いなだけなんです。
 なぜ食わず嫌いかを説明すると長くなるけど、ひとつは前に書いたようにステファン・
グラッペリと同時代にはいろいろジャズの巨星と呼ばれる名手がひしめいていて、ジャ
ズ・ヴァイオリンまで手が回らなかったということです。
 で、レイ・ナンスだけは例外で好きというのは、この人はジャズというより原始ジャ
ズ・ヴァイオリンという感じで、え〜と専門的にはこういうスタイルをなんというか知
らないけど、ジャズというよりスイングに近い感じで、あまり難しい技法だのなんだの
ほとんど考えずに気楽に聞ける人です。(「レイ・ナンス命」という人がいたら怒られ
ちゃうけど)。
 レイ・ナンスはトランペットも吹いたので、ヴァイオリンは片手間でもなかったでしょ
うが、まぁ聞く方もイージーでいられたんですね。
 
 私の場合は、クラシックのヴァイオリン曲を聞くときの気持ちと、ジャズを聞くときの
気持ちほど正反対のものはないんです。
 ジャズを聞くときって、楽器の扱いがうまいなぁとか、あまり考えないです。もちろん
考えるときもあるけど、ドラムの名手がへたくそなギターを弾いてる曲なんかもあったり
して、そういうのも楽しめてしまうのがジャズですよね。(エルヴィン・ジョーンズが名
作「サマータイム」の入ったアルバムでお気楽なギターを弾いているんですが)。

「サマータイム」をいろいろなヴァイオリニストで聞き比べてみたいですね。確かロリン・
マゼールが録音してたかなぁ。ジャズでは上記のアルバム。ロックではジャニス・ジョプ
リン。

 ヴァイオリンとジャズということで考えていくと、やはりガーシュインははずせないで
すね。ジャズのほうでの極めつけはタイトルもズバリ『ポーギーとベス』でまとめあげた
マイルスのアルバムです。これが楽しめるようになると立派なジャズ・ファンですが、普
通クラシック音楽のファンは耳を塞ぎたくなるようなオーケストレーションかもしれませ
ん。(かくいう知ったかぶりの私も、このアルバム聞くときはかなり気分転換を強いられ
ますです)。
 クラシックのほうではボリス・ゴリドシュテインの「サマータイム」が鮮烈な印象でし
た。

 話を戻すと、私がレイ・ナンスを聞く理由は、ひとつはまったく気分の問題です。ジャ
ズはイージーに聞くということも、聞き方としては大事らしいです。もうひとつ、私は
デューク・エリントンの音楽をもっとよく知りたいと考えていることも大きな理由です。
もう30年近くもジャズを聞いていますが、エリントニアンになるにはまだまだ勉強不足で
す。そのとっかかりとして、エリントン・オーケストラの気分をもっとも分かりやすく作
り上げてるソリストがレイ・ナンスなので、まぁぼちぼち、すんごく情緒的に聞いている
だけなんですが。


Naum Grubert 投稿者:Sasaki Kome  投稿日: 9月12日(火)12時27分19秒

I send the best words of praise to Grubert.
The variation of Schumann was full of vigor. It was the figure which was never
heard before.

The piano sonata of Beethoven was played to scoop up only beautiful sound
and to give it to it, too. The sound which spilt between the fingers hid secretly.
Left-right rubato was completely independent.

A piano rang like an orchestra. Surprisingly I felt it with the tune of Chopin.

I listened to music of Scriabin for the first time. It found out this composer's
good point well.

The sonata of Liszt was great, and enjoyed a various music like contrivance.
There were music to reach like a big wave, and perfect silence.

The Rachmaninoff and Scriabin of the encore tune was terrific, too.

Grubert is equal to Makarov, Shostakovich, Yampolsky, Goldenweiser, Oborin,
Bauer and Richter.

Is Ilya Grubert (violinist) a brother?

The person who understand Japanese is to see this again.

http://www01.u-page.so-net.ne.jp/ta2/quniqo/Schubert01.html


返信 投稿者:西尾  投稿日: 9月11日(月)11時51分47秒

こんにちわ。

マリさん>
 うーん、そうですか、アメリカではウケませんでしたか。普段ヴァイオリンに聴く、
弾くに関わらず接していないとメリル・ストリープの価値はわかりにくいのでしょうね。

私は映画が好きでよく見に行きますが、最近の駄作の多いことには、少しウンザリして
います。筆頭は「MI2」(スケールが大きいだけでストーリーがめちゃ幼稚)ですね。

少し前だと「ジャンヌダルク」(私が当時の彼女の部隊に配属されたら、愚行の連続
の将校にはついていけないので、荷物まとめてとっとと逃げますね(笑))
他にも、「リプリー」、「ブレア・ウィッチ」など、CMにダマされた〜、というのが
多いです。(^^;)

その中でもミュージック・オブ・ハートは、主演女優のプライドとも言える気迫と努力
が伝わってくる良い映画だと思います。

他に良い映画では「スチュアート・リトル」はいいと思います。ストーリーが重要でな
い映画なのですが、動物とCGをうまく使っています。(猫が笑い転げるシーンは、こ
っちも笑い転げました。(笑))

あ、まずい、Vnでなく映画の話になってしまいました。(^^;)
でわ、まあそういうことで。(ってどういうこと?(笑))

佐々木さん>
 お!、ラカトシュ行くんですね。感想を是非聞かせて下さい。一般には超絶技巧ばか
りが特筆されていますが、あの人の魅力は右手(感情表現)だと私は思います。

ところでジャズ・ヴァイオリンが嫌いという意見をぜひ聞かせて下さい。私は真剣にこ
れらを聴いたことが少ないですが、共通する点は「右手が貧弱」というのが目立つと
思います。ラカトシュ風に他楽器とセッションを楽しそうに演出するのですが、それは
見た目で楽しむ事と曲自体が聞き易いだけであって、ヴァイオリニストの技術で表現し
ているのではないと思います。
 佐々木さんはどういうところが嫌いなのでしょうか?

他にジャズ・ヴァイオリンを聴いたことがある人で、お勧めがあると思う方は何か紹介
してください。私が間違ってるかも知れないので真剣に聴いてみます。

でわでわ。


ラカトシュが速く弾くとき(2) 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月 7日(木)17時07分10秒

 で、最初のラカトシュの話に戻るのですが、手数(てかず)が多いというか音数が多い
ソロで、ラカトシュは無意識に平均律のほうに寄っていくようです。非常にテンポが速い
ので、さすがの超絶技巧の持ち主といえども指板にフレットがあるかのような、決まりきっ
た指の置き方をしているようです。
 速いフレーズはたいていは超高音域ですので、音律の差は十分には聞き取りにくいので
すが、それでもカールマン・チェーキのピアノ・ソロと寄り添うようなときには、たぶん
平均律らしい音の移り変わりを聞き取ることが出来ます。
 ところが超絶技巧曲とみなされる「ひばり」などは、実は意外に音数が少なく、テンポ
も想像するほど速いわけではありません。(ただ異様に弓使いが細かいですよね)。この
ような曲では平均律には寄らず、歌い上げていきます。
 三味線との共演も、無窮動で同じ音をくり返すアドリブで音の数そのものは無闇に増や
さないソロを展開しますね。三味線の鉢(ばち)の特性に合わせたソロをやってるわけで
す。こういう場合も平均律には寄っていかない。
 唯一、ピアノのカールマン・チェーキがとても音数が多いので、これとインタープレイ
を展開するときに、テンポが速い場合は平均律っぽくなるようです。ツィンバロンとの掛
け合いは、その中間的かな?
 
 というわけで、ラカトシュのアルバムは音律を聞き始めるといろいろで、統一感がなく
落ち着かない感じを受けます。逆にいうと、どんな音律にもヴァイオリンという楽器で寄
り添ってくる能力の持ち主で、その守備範囲の広さに私のような素人はついていけないの
だと思います。

 私はあいかわらずジャズ・ヴァイオリンは嫌いです。ラカトシュはジャズとしては聞か
ずにエンターティメントとして楽しんでいます。弦楽器奏者はどんな場合でも共演者の音
を聴いて合わせたり微調整する能力が重要なんでしょうね。ラカトシュの場合は1曲のな
かでも、ピアノの和音を無視してカンタービレさせたり、かと思うといきなりテンポアッ
プしてピアノの音律に合わせて追いかけっこしたり、という具合ですね。あの猛烈に速い
テンポのなかで、音律をシフトさせる動作をごく自然にさりげなく済ませている。実に気
持ちいいです。
 BGMとして聞き流してしまうと統一感のない雰囲気のアルバムですが、ときどきラカト
シュのあの1曲が聴きたい、と強く思います。最初のうちは「黒い瞳」が聴きたくなった
り、次は「トリッチ・トラッチ・ポルカ」だったり「だんご三兄弟」だったり、ジャズだっ
たりクラシックだったり、で結局そのうちに全部聴いたことになります。

 11月14日はサントリー・ホールでキャンセルが3枚出たので、我が家が買い占めてしま
いました。これで完売だそうです。


ラカトシュが速く弾くとき(1) 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月 7日(木)17時05分18秒

 このところラカトシュをよく聴いています。ジプシーだから、アンサンブルは純正律に
近いだろうなんて勝手に思い込んでいたのですが、ここ数日聴いているうちに、どうも違
うかもしれないという気になってきました。ジャズっぽい曲というか、ジャズのアドリブ
部分は非常に巧みな平均律のようです。
 憶測ですが、指が速く動いて音数がもの凄く多いアドリブをやるジャズメンは、平均律
の長所を存分に駆使しているのではないか、という気がします。自分の楽器が質に入って
いたためプラスチックのアルト・サックスも頓着なく吹きまくったチャーリー・パーカー
が、いい例でしょう。(アメリカにも質屋ってある?)
 プラスチックのアルト・サックスは音律という観点からは滅茶苦茶でしょう。ピタゴラ
スになってるとはいい難いです。麻薬中毒のパーカーは、そんなへんてこな楽器でも迫真
の演奏をしました。サックスの音律はむちゃくちゃでしたが、救いはジャズ・スピリッツ
溢れるディジー・ギレスピーのトランペットと歌心いっぱいのスキャットでした。録音は
ベースのミンガスが担いでいったポータブルのオープンリールで、なんとミンガスはこの
貴重なライブ録音に(自分の音量が小さいという理由だけで)後年ベースの音を上からか
ぶせてしまいました。(おそらくミンガス・ワークショップという私設セミナーでベース
奏法を教えるため音量バランスを無視した大音量でベース音をオーバーダブさせたようで
す。ワークショップにジャコ・パストリアスが参加していたことはよく知られています)。
 もとよりワウ・フラも速度偏差も激しい貴重なライブ音源は、このように二重三重のダ
メージを受けても、今なおジャズ史上の傑作として生き長らえています。
 このライブ会場入口のバザー(夜店?/売店?)で買ったという(ほとんど玩具の)ア
ルトは、大袈裟にいえば日本の交差点の「通りゃんせ」並に音痴でした。さらに1953年
当時のルボックスだかスチューダーだかのポータブル・デッキと思われますが、テープの
送り側がたるみ、いきなり録音回転数が速くなり半音ぐらいすぐ下がったりするようです。
しかしこれが音痴のアルトの音程をさらにひどくしたかというと、どうもそういうふうに
は聞こえない。(音量は急激なワウ・フラでときどき勝手に大きくなり、それがアドリブ
の凄みに貢献している部分はあります)。
 いずれにせよジャズのアドリブというのは、このパーカーの1953年のソロから、フレー
ズを強烈に歌い上げることと、アイデアに満ちた即興演奏を速い指回しで展開することと、
さらに転調してほかのフレーズを引用すること、この3つを獲得した、な〜んて言いたく
なるんですね。
 で、これらは平均律の長所を極限まで追求した結果だと、素人考えでは思うわけです。


ナウム・グルーベルト 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月 7日(木)16時17分30秒

 うちのピアノの先生のそのまた先生の息子にあたる? という関係なのですが、
大変に素晴らしいピアニストだそうです。私は長男と二人で出かける予定ですが、
事前にご連絡いただければチケットは2500円で確保します。
 東京は大田区の下丸子という場所ですが、お出かけになりたい方はご連絡ください。
スタイルとしてはロシア派のピアニストということです。体育会系ということかな?
新潟市では本日19時開演だそうです。

http://www07.u-page.so-net.ne.jp/ta2/sary/Naum.html


ミュージック オブ ハート 投稿者:マリ  投稿日: 9月 7日(木)01時39分50秒

これはアメリカでは去年ロードショーされた映画です。

最初はメリル ストリープではなく、マドンナが主演のオファーがいき
本人もやるき満々だったそうです。しかしマドンナは毎日数時間にわたる
バイオリンのレッスンに耐え切れずこの役を降りたそうです。

そこに最近ヒット作にめぐまれていなかったメリル ストリープが
自分から名乗りをあげたのです。

主人公は実在の人物で、鈴木スズキメソードで教えるバイオリン教師
です。ですから映画にでている子供たちはこちらの鈴木メソードで
実際レッスンをうけている子供たちです。たしかに最後カーネギーホールで
合奏するシーンを見ると弓の高さのそろえ具合といい、固めに
しっかり弾くボーイングといいなるほどとうなづけます。

スターン、パールマン のほかにも、サラ チャン、ジョシュア ベルも
本人役ででています! こどもたちの後ろで弾くのですが
何の紹介もないので、知らない人が見ると子供たちの兄弟子、姉弟子の
一人に見えてしまうのが残念。

アメリカではメリル ストリープがこれで映画賞をねらっていると
前評判は大きかったのですが、実際はそれほど爆発的なヒットに
いたりませんでした。でもとてもハートウオーミングな映画ですので、
ご家族づれで見られたら素敵だとおもいます。


映画:ミュージック・オブ・ハート 投稿者:西尾  投稿日: 9月 6日(水)23時34分02秒

こんばんわ。

今度封切りされる話題の映画「ミュージック・オブ・ハート」の試写会を見てきました。
主演はメリル・ストリープ(ロベルタ・ガスパーリ役)

イースト・ハーレムと言われるアメリカでも最も物騒な地区の小学校で、ヴァイオリン
を教える教師(ロベルタ・ガスパーリ)の実話です。

封切り前から映画のあらすじを話すのは気が引けるので控えますが、キラキラ星から始
まって、バッハのメヌエット、2つのVnのための協奏曲ニ短調を弾けるようになるまで
のハーレムで教える教師の苦労と子供たちの成長を描きます。

 見所の一つは教えられたその子供がとても上手だと言うこと。報道関係者用のプレス
シートには、初心者の役をやらすのにワザと下手に弾かせるが苦労したとか、撮影秘話
が載っているほどです。
 
 で、もうひとつ見所があります。主演のメリル・ストリープです。
なんでもこの役をやる前の彼女はVnに限らず楽器を持ったことがないとか。Vn教師の役
をやるために忙しいスケジュールを裂いて、一日6時間の猛練習を積んだそうです。

Vnを習ったことがある人ならわかると思いますが、指板を見ずに演奏するだけでも
大変なのに、それに加えて子供に教えないといけない。これがどれだけ難しいことか!。
それをサード・ポジションのマスターを含めてたった4ヶ月半で、彼女はやり遂げたそ
うです。私は尊敬さえしてしまいました。

ある映画の評論家は「彼女は弾いているように「見える」」などと解説してましたが、
「見える」のではありません。ちゃんと「弾いて」います。

スターン、パールマンも特別出演しますが、この二人も大変驚いたそうです。

メリル・ストリープを見るだけでも価値があると思いますが、映画もとても良い映画
です。皆さん、ぜひ映画館に足を運んで見て感想を聞かせて下さい。

この映画の後、ヴァイオリン人口が爆発的に増える気がする・・。
でわでわ。(^^)


さてぽん 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月 3日(日)12時16分45秒

 >マリさん
 ありがとうございます。昨日1日格闘しましたが、どうにも Mac はトホホな機械で、
MIDI ファイルを再生はするのですが楽譜にまではなりません。いろいろなソフトを試し、
なかには演奏すればそれが楽譜になるようなシェアウェアもあったのですが、ダウンロード
してきたファイルを楽譜に変換するという目的に合致するソフトは市販品の高価なものしか
ないようでした。
 でも BACH はほとんどの楽譜があったのにはびっくりしました。ありがとうございました。
いずれ、もう少しMIDI は研究して再トライしてみます。
(考えてみるとうちにもBand in a Box なる未使用のソフトがあったっけなぁ)

 ところで2週間前、以下の会社に$25 を郵便局から為替で送金したのですが、まっ
たく音沙汰がありません。ネヴァダ州の会社だと思うのですが、我が家は田舎者でして
ネット決済しない主義なので Order Form で送金したのですが心配しています。
 まぁ来週は何か返事があるといいのですが。
 興味のある方はお試し版が利用できます。

http://www.proteron.com/mpegger/


追記 投稿者:マリ  投稿日: 9月 2日(土)01時54分14秒

佐々木様

楽譜の購入ではなく、ネット上だけでごらんになりたい場合でしたら、
MIDIのHPはいかがでしようか?
佐々木様のコンピューターにシーケンサーがインストールされて
あれば、MIDIファイルを一度シーケンサーにおとせば、
楽譜をご覧になることができます。

おすすめのクラシックMIDI HPのアドレスは下記の通りです。
http://ftp.sunet.se/cma/midi.html#index

J.S.バッハはとても充実しているので驚かれると思います。


Sheet Music 投稿者:マリ  投稿日: 9月 2日(土)01時41分11秒

佐々木様

アメリカのSHARという弦楽器専門店のHPでは、作曲者名、曲名、
楽器構成、 編名、出版社などをインプットすると楽譜を検索してくれ、
オンライン購入できます。

アドレスは http://www.sharmusic.com

作曲者、曲名をインプットすると、どこの出版社がだしているか、
どんな人の編集版があるかなどがずらっとでてくるので、大変便利です。


Sheet Music 投稿者:佐々木公明  投稿日: 9月 1日(金)18時04分13秒

 一般的にはこの言葉で検索をかければいいのでしょうか?
実は今 BACH のドッペルの楽譜をネット上で探しています。どなたかご存じの方、URLを
お知らせください。

 >ひとみさん
 ひとみさんのHPからリンクをたどって FreeSheetMusic for Violin
をみつけました。とても役に立ちそうなサイトで、それに楽譜がただで手に入るし、いろいろ
探してみる気になりました。

 みなさんもひとつ、下の楽譜を見ながら BACH の無伴奏パルティータの1番をお気に入
りの演奏家で聴くなんていいと思います。お試しください。(知ってる人はみんな知って
ることらしいですが)

http://www.gmd.de/Misc/Music/scores/bach/sonatas_and_partitas/bwv1001e.gif


Archi演奏会 投稿者:ひとみ  投稿日: 8月31日(木)19時25分58秒

29日はEnsemble Archiのデビューコンサートにお越しいただき、ありがとうございました。
アンケートを読ませていただきましたが、やはりホルストが一番評判が良かったようです。
『爽やかなアンサンブルで、今後の活躍を期待している』というような意見が多かったです。
これから活動していく上で課題はいろいろありますが、Ensemble Archiの(音楽的な)成長を見守っていただければ、と思います。
(Archi・・・という名前は西田博氏が命名したそうですが、私も意味は知りません。)

http://www.geocities.co.jp/MusicHall/4034/