ヴァイオリンチャットのかわり'01年2月

Eliさん,ようこそ! 右手の小指が離れるの,私は好きです!


Re;ハイドン『太陽』四重奏曲 投稿者:佐々木公明  投稿日: 2月28日(水)05時59分44秒

 >千佳さん
 2年前、高田馬場の「ムトウ」では見ました。でも新装開店後は探していませんが、
ないかもしれません。私も2枚組だったのでCDは買いそびれてしまいました。
 地方の大きな店ではまだホコリをかぶって残っているかも知れませんね。皆さん協力
よろしく。
 アマゾン・ドット・コムではどうかな?


ハイドン「太陽」 投稿者:神田千佳  投稿日: 2月27日(火)23時18分38秒

公明さん、こんばんは。例の「太陽」のCDですが、メーカーが制作中止してしまったということです。すごく残念! おすすめのCDが廃盤になって、がっかりしたことは今までにも何度かありました。新しいものがどんどん出てくるなかで仕方がないんでしょうが・・。他のレーベルで探してみますね。


とりあえず足跡を・・・。 投稿者:ふろんめ  投稿日: 2月27日(火)00時28分24秒

「木嶋真優」で検索かけてたら、この掲示板がヒットしたもので・・・。
昨年末、プライベートで演奏を聴かせてもらう機会があり、
それから自分のHPで、コーナーっぽいのを作ってるとこなのでした。
・・・ということで・・・。

http://www.sam.hi-ho.ne.jp/fromme/hphtml/hptop.html


もう届いた! 投稿者:佐々木公明  投稿日: 2月23日(金)14時41分04秒

 下の,オルゴールがもう届きました。
なんとっ! 自分で穴をあけなきゃ曲が聞けませんっ!
 ズボンの上が打ち抜いた丸い紙だらけになってしまった。
 1曲だけ聞いてみました。(というか他の曲は穴をあけないと
聞けない。子どもたちが穴をあけたがるでしょう)。
 音律がどうのこうのという点はわかりませんでした。
 オルゴールの音は減衰するので,音律は分かりにくいような気
がします。
 硬い木の箱やピアノの上などで響きがいいようです。ネジで
しっかり固定したほうがいいみたい。固定しないと,箱によって
はびりびり振動して余計な雑音が入ります。
 なんというかこういう曖昧さが,むしろいいのかも…。


「オルゴール・アルバム」という発想 投稿者:佐々木公明  投稿日: 2月23日(金)09時08分38秒

 ロバの音楽座の「手回しオルゴールによる」アルバムを注文しました。

 CDでアルバムを作るのではなく,手回しオルゴールとパンチ・カード
のセットで,自分たちのメロディーを自分たちの音律で発売するという
発想はとても斬新ですね!

 ピアニストが,ピアノロールとピアノごと「アルバム」として発売する
ようなものです。
 ヴァイオリニストが,ストラドごと演奏ロボットとセットで「アルバム」
を発売するようなものですね。

 さらに自分の好きな曲をパンチングできるよう,ペーパーも付属してい
ます。著作権はどうなるんじゃ? とか思ってしまう。
 もちろん,自作の曲もオルゴールにできるわけですから,小学生ぐらいでも
作曲の勉強ができる教材にもなるかも。

 ↓ 行ってみてください。絵を見るだけでも楽しいですよ!

http://www.mmjp.or.jp/ROBAHOUSE/orgo.html


ハイドンの弦楽四重奏曲『太陽』 投稿者:佐々木公明  投稿日: 2月20日(火)00時06分24秒

 私は最近『Mozart2000』というメーリング・リストのメンバーになって
います。以下は,そこで知り合った方への返信です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 佐々木公明といいます。「共有フォルダ」にアップした
画像は,LPレコードなのですが,日本コロンビアからCDが
出ていたと思います。2枚組で,

ハイドン 弦楽四重奏曲『太陽』
 第31番 Es-dur 作品20-1
 第32番 C-dur 作品20-2
 第33番 g-moll 作品20-3
 ウルブリッヒ弦楽四重奏団

 で,CDは必ずあると思います。
(2枚組のはずです。たぶん34番から36番までを含む)

 東ドイツ最高の弦楽四重奏団だと私は思います。
Mozart の曲を録音したLPは数万円で売られていました。
録音もよく,もちろんアンサンブルの音も素晴しい音色です。

Mozart の『ハイドン四重奏曲』に影響を与えたと
ライナーには書かれています。
 

http://www.egroups.co.jp/group/Mozart2000/


純正律メーリング・リスト 投稿者:佐々木公明  投稿日: 2月12日(月)17時13分17秒

 >玉木先生
 了解しました。なんだかさしでがましい形になってしまい失礼しました。
「eグループ」のほうはすぐに閉鎖しておきます。
 再開するときは「フリーML」のままでもいいですが,「eグループ」のほ
うが世界中の言語でアクセスできるので便利だと思います。midi ファイルなど
も扱えますし。(それを単にお知らせするより,入れ物を作って渡したほうが
手っ取り早いかなと思ったものですから)

 もうひとつ,純正律のMLを待望する理由があります。それは(先生がたぶ
んお好きじゃないとおっしゃっていた)ベートーヴェンを,音律という見地か
らみるとどういうことになるのか,いつかお尋ねしてみたく思っていたからで
す。

 まぁ,そのうちMLが再開されたときにはそのような話題も出るだろうと心
待ちにしています。(ホントに主体性のないROM読者ですいません)

 それと「四谷2000」というプロジェクトのなかで,私は「いい音があふれて
いる町づくり」というようなプランを考え始めています。
「四谷2000」というプロジェクトはどちらかというと美術・建築関係のグルー
プなのですが,子どもに社会参加をさせながら「町を作っていこう」という
主旨のようです。それで様々なオブジェのようなものを町に置いていこうと
しているのですが,たとえばそれが音の倍音関係のようなものが自然に理解で
きるような「音の出る彫刻」みたいなものだったら,算数の勉強にもなるし,
いいんじゃないかとか,ぼんやり考えているのですが。
 もう少し話が煮詰まったら,また講演などお願いしたいなどと,また
分不相応なことを考えています。


(無題) 投稿者:玉木宏樹  投稿日: 2月12日(月)14時09分02秒

今日は、もう一つのお知らせです。
横浜では有名人で、いろんなコンクール
の審査員をなさっている水野佐知香さんと
お嬢さんの荒井章乃さん(去年の学生音楽コンクール
高校の部優勝)の二人によるヴァイオリンのDUO集、
Cでゃすでに去年コロムビアより出ていますが、今度は
その楽譜集が音友より出版されています。
なかなかDUOにいい作品が無いので、好評をいただいています。
CDともども、一度目にしてみてください。


佐々木さん。
純正律MLはもうちょいお待ちいただきたいのですが。

http://www.midipal.co.jp/~archi


ブラインドテスト 投稿者:マリ  投稿日: 2月10日(土)22時04分34秒

佐々木さま、おしさしぶりです。

『絶対音感』の中に五嶋みどりさん・節さん親子と著者の会談の場面が
ありましたが、みどりさんはバイオリンの音色を聴いただけでそれの演奏者が
男性か女性か、はたまた出身国までわかると言っていました。

びっくりです。


ブラインド・テスト 投稿者:佐々木公明  投稿日: 2月10日(土)06時52分47秒

 >先入観なしで聴くと男性か、女性かなんて意外とわかんないですよ。
 
 西尾さん,非常に鋭い指摘ですね。反省してます。

 多くの場合,演奏者が男か女かなんて確かに目をつぶっていたらわからない
ですよね。
 ただ,実際にブラインド・テストをしてみると,意外なほどわかってしまう
のもまた事実です。

 昨日,仕事があまりに忙しく,「朝の1曲目」をかけることさえできません
でした。かみさんが珍しく,MDのなかからテキトーに1枚を選んでかけました。
 ジミヘンが出るかサッチモが出るか,わかりません。私は忙しく,曲が始まっ
たことさえ気がつきませんでした。
 しばらくして,何か知らないヴァイオリン曲がかかっっていることに気がつ
きました。私は西尾さんの「鋭い指摘」を思い出し,それから「でも,これは
女だよな」とすぐに感じました。
 それからかみさんが食卓の上に投げておいたMDのケースを見に行きました。
曲はストラヴィンスキーらしかったので,もしかしたらシゲティーかもしれな
いと一瞬思いました。でもやはり「これは女だよな。女の演奏だよな」と思い
直しました。
 演奏は,イザベル・ファン・クーレンでした。

 ストラヴィンスキーもクーレンも,私はほとんど聞いたことがありません。
一瞬シゲティーかなと思ったのは,シゲティーのストラヴィンスキーも最近
MDにしたからなんですね。

 FMチューナーがまだ壊れていなかったころ,FMをつけたらとても素晴しい
ブラームスのソナタが流れている途中でした。
 あまり素晴しいので,このヴァイオリニストは誰だろうと,曲の間中ずっと
考えていました。そのときも,自分がまだ聞いたことのないヴァイオリニスト,
例えばクレーメルやムタ−の名前を思い浮かべました。ただ,そのときも,こ
れは男だよな,という感じはしました。
 で,結局それはオーギュスタン・デュメイとピリス夫妻だということが演奏
終了後にわかりました。

 そうかと思うと,私はブスターボという『20世紀の名ヴァイオリニスト』に
もリスト・アップされているヴァイオリニストを,ずっと男だと思い込んでい
たことにある日気がつきました。ブスターボはヌブーと同い年のたいへんな美
人演奏家だったそうです。(未だ聞く機会に巡り合えず)

 私はジャズのブラインド・テストは得意でした。高校2年生のとき,ある大
学のジャズ・サークルに参加し,30人ぐらいのマニアとブラインド・テスト
をやりました。サックスのソロの一部ばかり(つまり超イントロ・クイズのよ
うなもの)の問題で,10人のうち9人を適中させて優勝したことがあります。
 このときエリック・ドルフィーをジョン・コルトレーンと間違えて書いてし
まい,優勝した嬉しさも半減でした。(ヴァイオリンで譬えれば,オイストラ
フをハイフェッツと間違えたようなものです。いちばん間違えてはいけないア
イドルを間違ってしまったわけですね。出題者が「ひっかけ」クイズを作るの
を得意としていましたので)

 審査員は,ヴァイオリンのコンクールで男か女かを聞き分けられるでしょう
か? 本当は不可能だと思います。でも,仮にブラインド・テストをすれば,
かなりの的中率になるでしょうね。

 我々は新人の天才ヴァイオリニストがデビューするときに,無意識に,それ
が「天才少女」なのか「天才少年」なのかを嗅ぎ分けようとしてしまうんでしょ
うね。ラジオしかなかった時代にも,「She」とか「He」とかをヒントに嗅ぎ
分けていたんだろうと思います。


玉木先生,いつもどうも 投稿者:佐々木公明  投稿日: 2月10日(土)06時01分23秒

 なかなか私自身が参加できないのが残念ですが,コア石響(しゃっきょう)での
リサイタルなどを,「四谷2000」というメーリング・リストで紹介したりしています。
 これは四谷と子どもたちの社会参加を盛り上げる早稲田大学建築学部卒業のメンバー
が起こしている「町づくり」企画です。

 さて「純正律」のメーリング・リストのほうもそろそろまたあのディベートが
読みたく思い,勝手に「eグループ」を作っておきました。1ヶ月の期間限定で
「継続」か「閉鎖」かを「投票」しています。オーナーは玉木先生側に譲渡しますので,
「殿っ! 御采配を!」

http://www.egroups.co.jp/group/PureScale


返信 投稿者:西尾  投稿日: 2月 9日(金)00時12分33秒


こんばんわ。
パガニーニの曲ですが、Vnとギターのソナタは2組(作品2・3)・各6曲構成です。
このうち、レーピンのCD(POCG-1736・Paganini for TWO)で作品3の1,4,6番が
聴けます。木嶋真優さんはこの6番をピアノ伴奏で弾きました。

ラ・カンパネラは協奏曲2番・第3楽章のピアノ伴奏版で、カンパネラ=鐘を意味して
います。フラジオ+スタッカートで鐘の音色を表現します。
太田胃散のCMで有名になりました。

まあ、こんな感じです。

あ、そうそう、佐々木さん、バースタインのサイトに行って来ました。
英語だらけなので、まだじっくり読んでいません。また、いずれ読みたいと
思います。

それと、ヒラリー・ハーンですが、私も見ましたがショスタコが解らないので
もうさっぱり??、てところです。kojimaさんもおっしゃっていましたが、
音色がすこし曇り気味なのが気にはなりました。北見さんの新情報によると
楽器はヴィヨームだそうですが、生で一度聴きたいところです。

もうひとつ、ムターはお色気というより、何でもロマンチックに弾くことで有名な
演奏家です。彼女が弾くストラビンスキーなんかは、これがムローヴァと同じ曲
なのか?、と思ったほど違いがあります。それをお色気と取られたら、それは女性に
対する偏見でしょう。先入観なしで聴くと男性か、女性かなんて意外とわかんないですよ。
 
 また、ルックスがムターほどの美人でない人はそんなことをなぜか言われないのが、
不思議と言えば不思議です。(やっぱり聞き手の先入観が影響してるんじゃないでしょうか)

まあ、もっとも私は男性より女性演奏家が大好きなんですが。(^^;)

でわでわ。(^^)


若い子 投稿者:とっつあん  投稿日: 2月 8日(木)20時19分02秒

レッスンの友社の「ストリング」?(スが最後についたかな)の2月号に、
サイトウキネンでお馴染みの安芸晶子さん関連の記事がありました。

含蓄のある話がありました。YAMAHAなどで立ち読みしてください。


木嶋真優 投稿者:佐々木公明  投稿日: 2月 8日(木)07時26分20秒

 略歴,および写真を見つけました。
以下のサイトの,いちば〜ん下に載ってます。
 小学校5年生ぐらいからの活動歴が,gooなどで検索できるようです。
 
 西尾さんが聞かれたリサイタルの曲目は,とても興味深い曲が
並んでいますね。パガニーニの2曲も珍しい曲ではないですか?
 私はパガニーニはまったく知らないので,曲の解説など
聞きたいです。

http://www.music.co.jp/classicnews/c-news/1001-1007.html


凄い!、木嶋真優 投稿者:西尾  投稿日: 2月 7日(水)23時26分35秒

こんばんわ。

今日は木嶋真優さんのコンサートでした。彼女はヴィエニアフスキ・コンクール
のジュニア部門で1位なしの最高位2位をとった実力者で、14歳です。

プログラムは、
・ベートーベン ソナタ NO.1 ・エルンスト 魔王
・ドビュッシー ソナタ ・バーバー  カンツォーネ
・パガニーニ VnとギターのソナタNO.6 ・ラヴェル  ツィガーヌ
・パガニーニ ラ・カンパネラ

いやあ、凄い!、圧巻です。久々にいい演奏を聴かせてもらっておなか一杯です。
若い演奏家を評する評論家がよく使う言葉「荒削りだけど、若さがあって良い」
なんていう言葉も出ないくらい、緩急、強弱を自由自在に操り、完璧な演奏を
聴かせてくれました

特に後半のパガニーニ、エルンストは、たぶん大好きな曲なんでしょう、演奏途中
に笑顔が出る弾きっぷり。この曲を弾き終えたら会場からブラボーが飛び、聴いた
私も思わず叫びそうになったくらいです。(^^)
 もしCDなどを先入観なしで聴いたら、絶対に14歳とはわからないと思います。

彼女にはこのダイナミックで自由な演奏法が消えることなく、伸び伸びと
がんばって欲しいと思います。

ただ、A線がなぜかシャリシャリというか、金属質な音色であったのが少し気になり
ます。まあ、器質的な原因ですからいずれ解決されると思います。

ということで、もし関東方面へ演奏しに行くことがあれば、一度聴いてみて下さい。
満足できると思いますよ。

でわでわ。(^^)


お知らせ2つ 投稿者:玉木宏樹  投稿日: 2月 7日(水)12時47分19秒

御無沙汰しています。
玉木宏樹です。
直近過ぎますが
お知らせを2つ。

☆2月9日(金)、横浜のみなとみらい小ホールで、
水野佐知香・荒井章乃、母娘2台ヴァイオリンのコンサートがあり、
私が書き下ろした2台のヴァイオリンのための「踊るソナチネ」
という曲の初演をやります。
私もステージでしゃべらされることになっています。
19:00開演。一般2000円、高校生以下1500円。
〈問い合わせ先:サウンドポート(Tel. 045-243-9999)〉

☆2月10日(土)、千葉県柏の中嶋さんというお宅で、
ホームコンサートをやります。
〈大冗談音楽会〉と称して、タンゴピアニスト小松真知子さんと
共演します。
柏、松戸、我孫子方面で、私の演奏に興味のある方、
中嶋さん(0471-72-3489)に電話して予約してください。
昼の部が13:30開場、14:00スタート。
夜の部は、17:30開場、18:00スタート。
お茶付きで3000円です。


http://www.midipal.co.jp~/archi


ヒラリー・ハーン&BPO 投稿者:佐々木公明  投稿日: 2月 5日(月)00時22分31秒

 白人社会の箱入り娘,という感じのヒラリー・ハーンですね。ベルリン・フィルと
セットじゃないと聞かせないよ,みたいな,プログラムの組み方からして秘宝を拝ま
せてもらうような雰囲気です。

 かつての実力はない,などといわれるベルリン・フィルですが,それでもさすがに
きっちり聞かせてくれますね。重厚な音色はやや反応が鈍く,音が消え去っていくと
き急激に減衰する欠点もありますが,その逆に音が沸き上がってくるときのエネルギッ
シュな感じは,やっぱり頼もしいです。

 ヒラリー・ハーンのショスタコーヴィッチVn.協奏曲1番は,全体を通しては可も
なく不可もなく,優等生風な解釈だったと思います。
 速い楽章の2楽章で毛を何本か切るほど入れ混んでいましたが,そのエネルギーが
4楽章の最後まで持たない感じで終わったと思います。
 2楽章で入れ混んだ部分は,やや前のめり気味の突っ込み過多(ママ)で,何をそ
んなに急ぎたいのかな,という感じです。
 3楽章では,重音の低い弦のほうの音をもっと聞かせてほしかったのと,カデンツァ
から4楽章になだれ込むあたりは,やはり緩急の差がもう少しほしい。とくに緩急の
「急」のほうがもっと…。
 4楽章はそのまま,やはりスピードのノリが今一歩だったと思う。とはいえトップ・
クラスのノリではあったけれど,このぐらいだと,たんに一瞬一瞬のテンポだけを比べ
たら例えば諏訪内晶子のほうが速いと思う(意味のない比較だけど)…。

 ヒラリー・ハーンのいちばんの問題は,カメラ位置に対して顔が右を向いた普通の向
きから眺める角度で,上体が奥へ引っ込んだり前に迫ってきたりという身体の動かし方
だと思う。この動きをもう少し大袈裟にするとサラ・チャンになるわけで,箱入りお嬢
様の分,動きはやや抑えられているけれど,楽器と身体とのバランスの維持の仕方がこ
の弾き方では,やはりショスタコーヴィッチのような曲では持たないのかも。
 つまり2楽章で毛を切るほど頑張った勢いが,4楽章に向けてもっと持続して盛り上
がらないとならないのに,この力任せの頑張り方を要求する楽器維持のバランスの取り
方では,もはやこれ以上に緩急の差を拡げられない…,とくに何度も書くけど「急」の
ほうがいっぱいいっぱいになってしまう。
 そういう意味で,多くの演奏家がこういう楽器維持のバランスの取り方をするけれど,
…,つまり楽器を前後に振るような力の逃しかたやクレッシェンドをみせるけど,この
方法には,音楽を「差で聞かせる」のにある限界があるんじゃないかなぁと思うわけで
す。ここで,また諏訪内晶子との比較になるけど,彼女の場合はどちらかというと楽器
を上下に振るタイプで(上下というか斜下という感じだけど),サラ・チャンやハーン
とは違うバランスの保ち方をしているように思います。



ムタ−のベートーヴェン 投稿者:佐々木公明  投稿日: 2月 2日(金)07時18分05秒

 一部の方にはけちょんけちょんにやっつけられているムタ−ですが,昨日BSで
放映されたベートーヴェンのソナタを解説しながら弾く番組は,番組としてとて
も勉強になり,面白かったです。
 それに前々から私が書いてみたかったベートーヴェンのソナタについてだった
ので,例えばソナタ4番にはありとあらゆるベートーヴェンの特徴が詰め込まれ
ていて重要だ,という指摘にはふ〜んと思ったりしました。
 
 ソナタ10番は,「ブラームス節」なんて呼ばれ方をされていました。
 これもふ〜んと思いました。

 ムターのヴァイオリン演奏そのものについては,私は非常に不謹慎な感想を
持っています。
 けちょんけちょんにけなす人は,ムタ−が音楽を「お色気」で聞かせている,
という辛らつな意見でした。
 私もそう思いました。ただ,「お色気」で聞かせるから悪いとは思いません
でした。私はそもそも女流ヴァイオリニストが嫌いなのですが,それは女性が
生き方のすべてをヴァイオリンに賭けることがなかなか難しい社会の状況のな
かに棲んでいるせいでもあります。
 男のように弾かないといけない,とか,男と一緒にコンクールを勝ちあがっ
て行かなければ演奏家として食っていけないとか,そういう音楽とは関係のな
い要素が,やはり彼女たちが作る音楽のなかにしみ込んでいたり,それらを克
服する無駄な努力が見えかくれしたりするから,単純に女流の演奏に感動でき
ないんですね。
 でもムタ−がもし「お色気」というものも自分の作る音楽の一部であると居
直っているならば,これは男性ヴァイオリニストには真似できない芸であり,
一応,女としての生きざまをさらけ出しているように思えます。
「職業に貴賎はない」という意味でも,「お色気」を売物にする職業を私は卑
しいとは思いませんし,またヴァイオリン音楽には「お色気も」かなり重要な要
素だと思います。
 実際,男性ヴァイオリニストがタンゴやハバネラ(ハバネーズ)を演奏する
場合にもセクシーな要素は必要ですが,女流がそれをすでに持っている「お色
気」で男を凌駕すれば,女ならではのヴァイオリン音楽の世界もできるかもし
れませんよね。
 先述とは逆に「男性が生き方のすべてをヴァイオリンに賭けることがなかな
か難しい社会の状況」が現出することもあるかもしれません。
 もしそういう女流がいたら私は好きになるのですが,ムタ−については音色
が好きになれないということもあります。
 でも,あそこまでロマン派風に弾き崩すのは,女性ヴァイオリニストのひとつ
のチャレンジの方法ではあるなぁとも思います。
(男がやったら「浪花節」とかいわれそうですが…)