2000/02/06 (Sun) ローゼンクランツとギルデスターンは死んだ
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目のつけどころが凄いよなあ…と思う戯曲です。
「ハムレット」に出てくる脇役のローゼンクランツとギルデスターン。ハムレットの友人で、彼をイギリスに送る役目を言いつけられたけれども途中でハムレットに逃げられる。それでもとりあえずイギリス宮廷に行って国王からの書簡を渡したら、それはハムレットによって書き替えられていて、処刑されてしまったという、踏んだり蹴ったりの目に遭う二人を主人公に取り上げている。
特にその死は本編「ハムレット」では、単なる報告として片づけられていたように思うのだが、そこに至るまでの「わけのわからなさ」や「なんでこうなってんだろう?」という素朴な疑問が終始流れているのがこちら。
小市民のやるせなさでもあるかもしれない。
この二人の台詞が関西弁なのも味になっているのだろうけど、これは標準語バージョンを見たことがないのでなんとも言えないな。
でも、関西弁がかもしだす雰囲気はとてもいいと思います。
他の役柄がすべて標準語だからよけいに、ロズ(ローゼンクランツ)とギル(ギルデスターン)の“浮いている感じ”や“場違いさ”が表れているように思えました。
結構笑えるのだけれど、大きな流れにのみこまれてしまった端役の「なんでやねん」という叫びがはしばしから伝わってくる。
主役の二人は、舞台役者だよなぁ、と感じ入る声を聞かせてくれた。演技は、技術的なことはよくわからないけれど、自在でスピード感があって目が離せない感じ。
役者の座長役の加納さんの声もよかったな。演技はロズ・ギルよりも硬質な印象。ぎこちない硬さではなく、背筋がぴんと伸びていて端正な、といった感じだろうか。
印象にあるのはこの3人。
あとハムレットは、やはり演技術はわたしにはよくわからないのだが、とりあえず存在自体がロズ・ギルと違う人種っぷりを表していて、ロズ・ギルの「しょせんは端役」的悲哀を絵として見せてくれていた。

ローゼンクランツ:古田新太 ギルデスターン:生瀬勝久 座長:加納幸和 ハムレット:トロイ

<シアターコクーン PM2〜4(休憩15分)>
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