2000/06/17 (Sat) 六月大歌舞伎「昼の部」
前へ 次へ
昼の部「番町皿屋敷」・「 大津絵道成寺(鴈治郎五変化)」・「義経千本桜(すし屋)」

「番町皿屋敷」  青山播磨:團十郎、腰元お菊:福助、放駒四郎兵衛:仁左衛門、渋川後室真弓:芝翫

ああ、仁左衛門サマーーー!!
電車が止まったせいで、開演に間に合うはずが間に合わず、駆けつけた時には、まさにひっこむ寸前!
ほとんど、衣装しか見ておりませんがな!!!
落胆のあまり、思わず帰っちゃおうかと思いましたよ。
でもこの舞台、意外とよかったので(<とっても失礼!)見てよかった。
なんか、団十郎がいいんです。
お菊はね、わたしの人生観からすると「もう、あんたって馬鹿よ、馬鹿」としか言いようがないです。
男の心を試すために家宝の皿を割るなんざ、男の立場になれば激怒するに決まっている。
なんでそんなことで試されなきゃならないわけ?
わたしだったら百年の恋も冷めるわ、どアホ!
というわけでわたしとしては、「粗相なら構わぬ」と皿を割ったことを笑顔で許したが、実はそれが男心を試すためだったと知り、一転、手打ちにした青年旗本・青山播磨に同情することしきりでした。
団十郎の演技は、そんな心がわかりやすく、自然に感情移入できるものでした。

「大津絵道成寺(鴈治郎五変化)」  藤娘、鷹匠、座頭、船頭、大津絵の鬼:鴈治郎、矢の根五郎:翫雀

事情があって観劇せず

「義経千本桜(すし屋)」  いがみの権太:幸四郎、弥助実は維盛:秀太郎、娘お里:芝雀、梶原平三景時:羽左衛門

この作品を見るのは、はっきり覚えている限りでも3回目ですが、今回の幸四郎のが、シチュエーションが一番わかりやすかったです。
権太が、自分の妻子を維盛の妻子と偽って役人に引き渡すところは、まるで新劇を見ているようで、すんなり納得できました。
細かくて、なおかつ具体的な演技って、もしかしたら歌舞伎的じゃないのかもしれませんが、例えば初心者に「すし屋」を見せるなら、これが一番良いような気がしました。
これまた事情があって最後の最後の権太の死は見ていません。
もともと“虫の息が長すぎるよ、勘弁して”と思っている場面なので惜しくなかったのですが、前半の、このわかりやすい権太を見ていたら、ちょっとだけ「見ておけばよかったかもしれん」と後悔しました。ちょっとだけね。

<歌舞伎座 AM11:00〜>
This page is generated by iDiary. Please access Hattori's World about this software.