2000/06/21 (Wed) オケピ!
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今年、一二を争うプラチナチケットの舞台。
ミュージカルを上演中の、オーケストラボックスでの人間模様
まずは感想三題。
「面白かったよ」
「役者がみんなうまい!」
「ミュージカル……なのかなぁ?」

◆ 面白いって言葉は、良い可笑しいの両方の意味があると思うのですが、この舞台はその両方の意味で面白かったです。
休憩込みで3時間20分。あとちょっとで歌舞伎だよ!というような長時間の舞台なんですが、居眠りもしなかったし、お尻の痛みも感じなかった。
たまぁ〜に、ちょっとしつこいな、と思う場面もあるのですが、ほとんどは「どうなってるの?どうなっちゃうの?」と意識は舞台に釘付けです。
また、普段見ている舞台では、ゲラゲラ笑うってことが滅多にないので、そういうのも珍しい。まして“ミュージカル”で大笑い、というのはね。

◆ 役者がみな上手いんだ。
でもやっぱり圧巻は真田広之なんですよね。
よく喋る。よく動く。
そして踊り。
川平慈英のダンスってパワーがあって結構いいと思っていたんですが、一緒に踊るとやはり目は真田広之に行ってしまうんです。
ささいな身のこなしの違いなんだけど、キレが勝っていました。
「なんか真田広之って凄い」と言うのが、同行者との一致した感想でした。
芝居の部分では、白井さん小日向さんの達者ぶりに(予想はしていたけど)目を見張りました。コメディを体で完全にものにしている感じです。
歌では文句なしに布施明さん。2幕に長めのソロがあるのですが、素晴らしかったです。歌手としての歌い方とはちょっと違っていたと思うのですが、でも歌で表現する力というのは飛び抜けていました。驚いた。
松たか子さんはキュートでした。以前「ラ・マンチャの男」で見たことがあるので、しっかりした演技を見せる人だとは知っていたけど、普段TVで見ている人が舞台・劇場空間をしっかり埋めているのを見ると、やはり意外な気がしてしまうのでした。
個人的には、久しぶりにミュージカルの舞台で見た戸田恵子さんが懐かしく、北川潤さんがいつ歌うのかも待ちかまえていました(でも歌自体は「ローマの休日」でのものの方がよかったな)。

◆ ミュージカルなの?
今回の「オケピ」はミュージカルじゃなくてもきっと面白い脚本だろうと感じました。
たまたま舞台がオーケストラボックスだからミュージカル仕立てにしたんだ、と言われたら納得してしまいそうな話でしたから。
布施明のモノローグ以外は、歌わない舞台を思い描くことが可能です。
そういう意味では、ミュージカルである必然性はない脚本なのでしょう。
と言っても、ほとんどの歌場面は、やはり歌になっている方が楽しいとは思いますよ。

そんなことを考えていると、じゃあ、ミュージカルにしかなり得ない作品て、実は脚本は薄っぺらいのかもしれないと思い至ってしまいました。
薄っぺらいって別に悪い意味ではなく、台詞数が少ないとか、筋が単純とかなんですけどね。
歌や踊りを見せ場にすると、そうなるんだと思います。
だから、ストーリーがひねってある上に見せ場も作ったこの作品は、3時間20分になったのでしょう。


チケットがとれるものなら、最低3回は見たい舞台でした。
だって、舞台の隅々まで芝居が満ちあふれているんだもの!
脇で小芝居をやっているのには気がついたものの、初めての観劇ではとりあえずメインストーリーを追うだけで精一杯でした。
その他、オケピの上方=舞台上で進行している「Boy meets Girl」のストーリーも、なんだか気になるのです。
これは足だけしか見えないのですが、それでもそれなりにきちんと話が進んでいるのはわかったので、もうちょっとしっかり見たかった(見られるものならね)
メインストーリーと、小芝居と、舞台上での足芝居。
やっぱり最低でも3回必要だ。

<青山劇場 PM7:00〜10:20 休憩あり>
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