2000/08/13 (Sun) ロス・タラントス
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ストーリーは「ロミオとジュリエット」のバリエーション。
とはいえ、元ネタはスペインの話らしいです。要するに、ロミジュリタイプのお話はどこにでもあるってことなんでしょうね。
舞台はスペインのバルセロナ。対立するのはジプシー民族の2つの家族、タラント家とソロンゴ家。
「ロミオとジュリエット」(または「ウェストサイド・ストーリー」)との明らかな違いは、男(ラファエロ)の母(アングスティア)の存在感がとても大きいことと、娘(ファナ)の側の家に“悪役”がいること。
それから対立原因もはっきりしていて、親の世代の恋の確執です。
最初は若い二人の恋に反対をしていた母アングスティアですが、ファナを認めた後は恋を成就させようと動きます。しかし“悪役”の存在が、それを邪魔するわけです。

出演者はいずれも良かったです。
この作品のカンパニーとしてまとまっていたし、足をひっぱる役者もいなかった。
強いて言うならファナの西田ひかるの歌が“舞台歌唱”より歌謡曲歌唱気味かな?って程度ですけど、それも“かな?”ですから。
西田ひかるはフラメンコの方もやや弱めなんですが、それを補うだけの迫力があったので、わたしとしては文句ないです。
ファナが認められるきっかけとなる、1幕のラストを飾る木の実ナナのアングスティアとファナのフラメンコ対決は圧巻でした。
このシーンだけで、この舞台を見に来た価値がありました。
いわば母と嫁の対決みたいなものなんですが、自分の主張を踊りで表現し、相手に認めさせようとしている。
これが単なる「女同士の確執」ではないから、アングスティアがファナを認めたこともすんなり納得できたのでしょう。
互いに決して相手から視線をそらすことなく、挑むようにステップを踏み鳴らす女ふたりの姿は、ナイフを手に睨み合う男同士の喧嘩よりよっぽど怖かったです。
このシーンの西田ひかるがとてもよかったです。
西田ひかるを普段見るのはTVだから、TV顔(計算して作られている“よいお顔”)しか見たことなかったんですよね。
で、舞台でもやっぱり大部分はアイドルTV顔をしているように感じたんですが、このシーンだけはそういうわけにはいかず、生の表情を見られたんだと思います。
たぶん取り繕っている余裕なんかなかったんでしょう。むき出しの感情が顔に現れていました。
でも、わたしとしてはこれがよかったんです。
いや、美人だなぁ…とか思ってしまった。
木の実ナナはさすがの迫力です。ある意味、予想通りの上手さなので、特別書くことはないのかなぁ。
あとは、男優陣のお声がいずれもよく響いて素敵だったと、美声オタクとしての感想を。
えーと、それから…
そうそう。ラテン民族のお話だからなのか、感情過多気味の台詞には、そういうのに慣れないわたしは腰が引け気味になってしまいました。
アニメの魔王みたいに哄笑されるとなぁーーー「あ〜、いや〜、やめてくんないかな〜」と、それが気になって、あっさり物語世界から脱落してしまうのでした。

それにしても、フラメンコはいいね。
今年はスペイン国立バレエ団は来日しないのかな?

<アートスフィア PM2〜4:20?>
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