2000/09/23 (Sat) シェルブールの雨傘
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「意外といいよ」という言葉につられて見にいきました。
ええ。案外よかったです。
ただ、8,500円(S席)出しただけのものがあったかどうかはチト疑問。
でも3階席では舞台の造りがよく見えなかったでしょうから、1階でよかったとは思いました。
綺麗な舞台でした。
特に本水を使用した雨のシーンがとてもいい感じ。
話は淡々と進みます。
べたべたしたお涙ちょうだいじゃない分、ドラマチックさはないですね。
先月、ここアートスフィアで見た「ロス・タラントス」と比べると、同じ「好いた。結ばれなかった」でもえらい違いだなぁ〜と思って見ていました。
それから、同じミシェル・ルグランの音楽によるミュージカルだけど「壁抜け男」のシニカルさ、不条理さもないです。さすが世界に受けた映画の話だ。
歌が皆上手くて良かったです。
ヒロイン・ジュヌビエーブの藤谷美紀が時々音がはずれ気味になる所と、フランス語の発音がまるでカタカナ読みだったことを除けば期待を大きく上回る上手さでした。
配役を見たときに脇にいい人を使っているなと思っていたのですが、名前を知らなかった脇役の人たちも皆安心して聞いていられるレベルでした。
中年(?)男性3人は声の質も柔らかくて、ヨーロッパの裕福な階級の感じも出ていましたし、マダム連もいいです。
この人たちはフランス語の挨拶や名前の発音がそれっぽくて雰囲気を作ってくれるんですよ。そこら辺は、若い出演者にはできない部分でしたね。
ヒーロー・ギイの坂本昌行は「へえーーこんなに歌がうまかったんだ」と驚きました。レ・ミゼのマリウスもいけそうだわと思いましたもの。
声がよく出ていて、歌謡曲歌唱じゃなかったところもポイント高いです。
ただ、惜しむらくは群舞になるとバックに見事にとけ込んでしまって、どれが主人公なんだい?状態になることでしょうか。華がたりないのかな?宝塚みたいなヒエラルキーによる衣装の差別化が必要かも。
藤谷美紀も音程はやや不安定だったものの、歌謡曲歌唱にはなっていなくて、そこはOK。
それになんといっても可憐で、17歳の子供っぽい(単に地か?)恋がよく伝わってきました。
しかし、このカップルのラブシーンはワンパターンだった……。
マドレーヌは入絵加奈子には役不足だよなぁ。この人がジュヌビエーブやればあもっと悲しさが伝わってきたんでしょうに。
有名なテーマ曲が流れる別離のシーンは、映画ではほとんど「モォナム〜」と「ジュテ〜ム」だけで延々やられるので個人的に密かに恐れていたんですが、時々「行かないで〜」などに変えていたせいかしつこくなくてよかったです。
(いや、あれ見た時はみんなで「いいかげんにしろ〜〜」と石を投げたくなったものだからさ(--;))
アイドル主演のミュージカルは一度見て懲りて以来数年ぶりでして、「意外といい」と聞いても、何も期待しないで行こうと思っていたんです。
そのせいで「案外いいな」と素直にプラス評価になったのかもしれません。期待して行くと、どうしても不満の二つ三つ出てきますからねぇ。
ところで、「シェルブールの雨傘」って店の名前だったのね。
<アートスフィア PM5〜7 休憩15分>
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