2001/02/24 (Sat) 「かぶき座の怪人」花組芝居
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ミュージカル「オペラ座の怪人」が」話題になっていた頃、自分達がやるなら「かぶき座の怪人だな」という話がころがって産まれた作品だそうです。
とはいっても「オペラ座の怪人」を思い出させる部分はほとんどないので、オリジナリティという面では正しいのだと思う。
だけど本音を言えば、花組作品であろうとも、多少はパロディとして期待する部分がありました。
それはわたしがミュージカルファンであり、「オペラ座の怪人」が原作で「かぶき座の怪人」はそれから派生したものだと決めつけていたということなのでしょう。
花組とすれば、原作におんぶしたパロディなんかじゃなく、むしろ突き放すくらいがプライドってもんですよね。そこのところは理解できます。ええ頭では。
しかしそれなら「そのまんま」の題名をつけなければいいのに。そしてプログラムで「話題になっていたアレが発想の始まりです」とでもさらりとふれておけばいいことだと思うんだけど。粋じゃないよなー。
まあ、今回の上演にあたって手直しが入っているらしいから、以前のはもっとコテコテだったのかもしれません。

さて、わたしにとっていい(=好みの)舞台とは、どこかしらで感動する部分がある舞台です。
それは可笑しさだったり、美しさだったり、格好良さだったり、見事さだったりします。
例えば歌舞伎では、視覚的な美とともにその底力に感動しているんだと思う。
しかしこの舞台では何もひっかからなかった。
別段つまらないわけじゃないんだけど、「いいな」と感じる部分もなくて。

なんでかな?と考えて、いくつかは思いつきました。

まずは前述の通り、期待を見事に外されて、しかも外した先がわたしにとって“予想外の面白さ”にもなっていなかったという点。
次に、作る側の「歌舞伎らぶらぶ」の気持ちがぷんぷんしている…だけならいいんだけど、その裏にある屈折したコンプレックスが、隠れもしないで見えてしまっていたこと。
もっと開き直りなよ。と思った。歌舞伎の世界でじゃないけど、別の所で見事に花開いているじゃないの。とイライラした。
そして、役者が“役者の業”を声高く訴えかけてくる舞台というのは、わたしの美学に合わないというあたり。
この感覚をなんと表現したらいいんだろう?遠慮なしに言うならそれは「下品」という言葉に一番近いのだけど…やっぱりこれも「粋じゃない」の方がいいかな?
血と汗と涙を見せるなら、舞台以外の所にして欲しい。自分達の表現手段を使うってのは、粋じゃないよ。
-----------以下、どうして粋じゃないと感じるのか他を延々と書いていたけど、こりゃ一般論だよと判断したので「雑感」の方に切り分けました----------
要は、なんで自分はこの舞台に(辛辣承知で言うけど)嫌悪感をいだいているんだろう?と考えていて、
どうやら、わたしの嫌いな要素がダブルで入っているかららしいと思い当たったら、あとはもう色々と鼻につきはじめて、舞台上の物語世界に戻れなくなってしまったようです。
本当に、お話としては構成がキチンとしていて、決してつまらないわけじゃないのですけどねー。ちゃんと所々で笑えるし。

よかった点ももちろんありました。
三人ほど「なかなかいいな」と思う役者がいた。
特に、群舞(?)で目を引いた役者の身体の動きはよかったよ。
大道具もチープじゃなかった。
ちなみに、オペラ座の怪人の素材でわかったのは、支配人の所に来る手紙と、2幕のオープニングと、執着タイプの愛情かな。(最後のは違うかもしれない)

<スペース・ゼロ PM1:00〜4:00 休憩10分>
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